川柳少女

川柳少女

言いたい事はすべて五七五の川柳で伝えるという口下手な女子高校生と、見た目は怖いが実は心優しい男子高校生。文芸部員の二人が、五七五音で紡ぐ片思いの日常を4コマ漫画で描く文科系愛されヒロイン漫画。「週刊少年マガジン」2016年第47号から連載の作品。

正式名称
川柳少女
ふりがな
せんりゅうしょうじょ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊13巻
関連商品
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概要・あらすじ

柄井高校文芸部に所属する1年生の雪白七々子は、人と会話するのがとても苦手な口下手ガール。そんな七々子が意思疎通を図るために使うのは、五七五のリズムで気持ちを伝える川柳だった。七々子に話し掛ければ、どこからともなく取り出した短冊に、五七五で返事を書いて見せ、言いたい事を伝えるのが七々子流なのだ。最近七々子が気になっているのは、クラスメイトであり、同じ文芸部に所属する毒島エイジ

父親譲りの目つきの悪さで、強面すぎるエイジは、その外見から人に与える第一印象は最悪。周囲からは誤解を受けるばかりだった。しかし、実際はピュアで心優しく、漢気(おとこぎ)のある男子で、七々子はエイジの優しさを知り、心惹かれていく。そしてエイジもそんな七々子に思いを寄せていたが、事はそう簡単には進まない。

他人の恋愛に首を突っ込む事が大好きな文芸部部長の片桐アマネも加わって、事態はすこしずつ動き出す。たった17音で紡がれる川柳でやり取りする二人の日常は、もどかしくもほほえましく、いつも幸せにあふれている。

登場人物・キャラクター

雪白 七々子 (ゆきしろ ななこ)

柄井高校に通う15歳の女子高校生。文芸部に所属している。おっとりとしていて恥ずかしがりやの天然系美少女だが、人と会話をする事がとても苦手。言いたい事は短冊状の紙に五七五の川柳で書き表し、筆談をするのが通常となっている。周囲からの助言や、雑誌の記事などを、言葉通りに受け止め、真に受けてしまうところがあるのが困り事。クラスメイトの毒島エイジに思いを寄せており、彼が作り出す川柳が大好き。 朝が弱く、起きるのに時間がかかる。ジェットコースターなどの絶叫系マシンが大好き。猫舌だったり、玉ねぎや紅ショウガが苦手など、好き嫌いは少なくないが、見た目以上に食欲は旺盛で、よくお腹を鳴らしている。勉強に関しては理数系は苦手だが、成績は350人中45位とほどほどに優秀。 小学生の時、五七五でやり取りをする事をからかわれ、一時期引きこもってしまった事がある。しかし中学3年の冬、川柳の集会に参加して毒島に会った事がきっかけで、前向きに明るく変わる事ができた。極度の方向音痴。学校では美化委員を務めている。

毒島 エイジ (ぶすじま えいじ)

柄井高校に通う15歳の男子高校生。文芸部に所属している。生まれ持った、父親譲りの目つきの悪さが原因で、人に与える第一印象は最悪。そのため、中学時代は「西中の悪魔」と呼ばれ、多くの不良達から恐れられる存在だった。しかし、偶然発した五七五のリズムに感動し、川柳の世界へ。それがきっかけで不良をやめる事を決めた。いつも姿勢が悪く、考え事をすると白目をむく癖があるほか、目力が強すぎるため笑顔が怖いなど、基本的に人を遠ざける要素は満載。 しかし、実は心優しい快青年。乗り物酔いしやすく、電車でも酔ってしまう事があったり、まだ幼い妹の毒島はなびを溺愛していたり、うさぎが大好きだったり、抱き枕がないと眠れないなど、外見とのギャップはかなりのもの。 勉強に関しては、理数系は得意だが、成績は350人中200位とあまり芳しくない。学校ではいきもの係担当。雪白七々子に思いを寄せている。学校、自宅問わず、いつでもどこでも学ラン着用が基本。

片桐 アマネ (かたぎり あまね)

柄井高校に通う17歳の女子高校生。2年生で、文芸部部長を務めている。毒島エイジが入部してきた時の第一印象は最悪のものだったが、彼の川柳を見て、とても扱いやすそうな子だと直感で感じ取った。そのため、ほかの生徒達のように毒島を怖がったりする事はない。また、毒島と雪白七々子の気持ちに気づいており、二人のやり取りを物陰からこっそり覗き見てはにやにやしている。 ゴシップが大好きで、恋愛の守備範囲は広めだが、自分の恋愛より他人の恋愛に首を突っ込む事を優先。そのため、彼氏いない歴は17年となっている。絵を描かせると、なぜかすぐ裸の絵になってしまうというド変態。実は、新進気鋭の高校生小説家「北金まりあ」として名を馳せている。その実績のおかげで、三人しかいない文芸部に部室が与えられ、部費が支給されているが、部員には内緒にしている。 小説執筆のネタ探しのために、「喫茶ポテト」やファミリーレストランなどでアルバイトを掛け持ちしている。学校では放送委員を務め、勉強に関しては成績は350人中4位とかなり優秀。人から頼られる事に快感を覚えるタイプ。スマホゲーム内では「アマーニャ」を名乗っている。

大月 琴 (おおつき こと)

柄井高校に通う17歳の女子高校生。3年生の巨乳美人で、エロ可愛いのに彼氏はいない。毒島エイジとは幼なじみであり、姉貴分的な存在。今でもエイジをとてもかわいがっている。「アメリカ陸軍格闘術部」に在籍しており、見た目と部活のギャップがありすぎる事で有名。学校では保健委員を務めている。

矢工部 キノ (やこべ きの)

柄井高校に通う15歳の女子高校生。美術部に所属している。絵を描く事が得意で、いつも持ち歩いているスケッチブックには、なりたい顔やセリフを描く事で意思の疎通を図る。恥ずかしがり屋で、話すのは苦手だが、絵に添えられたセリフの量はかなり多い。毒島エイジが落とした生徒手帳を拾ってあげた事がきっかけで知り合った。一人っ子のため、綺麗で優しいお姉さんにあこがれを抱いており、雪白七々子を慕っている。 学校では美化委員を務めている。

花買 タオ (はなかい たお)

柄井高校に通う15歳の女子高校生。休日は占い師をしており、よく当たると評判。日常的になにをするにも占いに頼り、その結果に逆らえない。自分が占った結果に関しては、当たるかどうか、自分の目で見届けたいタイプ。学校では制服にシマシマのマフラーがお決まりのスタイル。普段はゴスロリな服装で、占い師としてのキャラクター作りに必死だが、オフの日はTシャツというラフなスタイルでいる事もある。 前髪の向きを変える事で、オンオフを切り替えており、変装しているつもり。学校では新聞委員を務めている。

明司 五町 (あかし こまち)

柄井高校に通う15歳の女子高校生。中学1年生の時、図書室でヤンキー達に絡まれていたところを毒島エイジに助けられて以来、エイジに思いを寄せている。エイジを思うあまり、彼好みのヤンキーになろうと努力しているが、もともと地味な文学少女のため、キャラクターになりきれずに、いつも失敗ばかりしている。金髪美少女を装っているが、金髪はヤンキーを演じるためのカツラ。 ほかにも耳にはたくさんのピアスに似せたイヤリングを付け、腕にはタトゥーに見せかけたシールを貼っている。エイジとよくいっしょにいる雪白七々子を、ヤンキーであると勘違いしている。

雪白 吉彦 (ゆきしろ よしひこ)

雪白七々子と雪白ヒロの父親。年齢は45歳。特に娘の七々子を溺愛しており、何に関しても劇甘。娘の成長を感じ取るたびに、男親としての寂しさを前面に押し出し、自分の世界で陶酔してしまう。娘を溺愛するあまり、いつも娘の事ばかり考え、心配してばかりいる。遊園地では、帰るのを嫌がって駄々をこねるなど、かなり子供っぽい一面を持つ。

雪白 ヒロ (ゆきしろ ひろ)

雪白七々子の小学5年生の弟。かなりのしっかり者で、毎朝姉の弁当を作って、時間になったら姉を起こす役割を担っている。毒島エイジの助言のおかげか、片思いの相手、カオリとのキスに成功する。

毒島 はなび (ぶすじま はなび)

毒島エイジの妹。まだ幼く、非力な印象でありながら、口はかなり達者。エイジからは溺愛されており、エイジに言わせれば、今がかわいい盛り。雪白七々子を慕っている。

向井 (むかい)

柄井高校に通う男子高校生。女子生徒からキャーキャー言われているが、勘違いなところがある。雪白七々子に告白した際、ズボンのファスナーが全開になっており、局部が丸出しになり、醜態をさらした。その後も、球技大会では、ジャージのズボンが破れ、お尻が丸出しになってしまった。格好をつけているが、いつも失敗ばかりの損な役回り。

早瀬 ミホ (はやせ みほ)

柄井高校に通う17歳の女子高校生。演劇部部長を務めている。1か月後に迫った公民館での公演に役者が足りず、文芸部員を貸してほしいとヘルプを依頼。雪白七々子と毒島エイジを借りる事を決めた。

乃木 治 (のぎ おさむ)

片桐アマネのアルバイト先である喫茶店「ポテト」の店長を務めるヒゲを生やした男性。年齢は55歳。最近人手不足に悩んでいる。マジックが大好きで、手品の練習は1日5時間。脱出マジックには特に力を入れている。

本郷 (ほんごう)

柄井高校に通う男子高校生。柔道部部長であり、主将を務めている。身長185センチで、大柄な体格をしている。照れたら「照れ大腰」、怒れば「おこ大腰」といった具合で、感情が高ぶるとすぐに柔道の技、大腰を繰り出すのが癖。毎朝校門前で半裸で腕立て伏せをしているため、校内では結構有名人。スマホゲーム内では、「ダークシャドウ闇ブラック(暗)」と名乗っており、ゲーム内で「アマーニャ」と名乗る片桐アマネと知り合った。

書誌情報

川柳少女 13巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2017-04-17発行、 978-4063958850)

第2巻

(2017-07-14発行、 978-4065100615)

第3巻

(2017-10-17発行、 978-4065103098)

第4巻

(2018-02-16発行、 978-4065109687)

第5巻

(2018-06-15発行、 978-4065116197)

第6巻

(2018-09-14発行、 978-4065126035)

第7巻

(2018-12-17発行、 978-4065134856)

第8巻

(2019-03-15発行、 978-4065144428)

第9巻

(2019-06-17発行、 978-4065153109)

第10巻

(2019-07-17発行、 978-4065156919)

第11巻

(2019-10-17発行、 978-4065164488)

第12巻

(2020-02-17発行、 978-4065181713)

第13巻

(2020-06-17発行、 978-4065188507)

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