徒然チルドレン

徒然チルドレン

高校に通う少年少女たちの恋模様と日常を描いた学園ラブコメディ4コマ漫画。特定の主人公が決まっておらず、1話完結のオムニバス形式で物語が進んでいく。2012年10月より作者の若林稔弥がHPなどで私的に連載していたものが人気を博し、「別冊少年マガジン」2014年9月号から2015年4月号にかけて連載され、その後「週刊少年マガジン」2015年20号から改めて連載が開始された。

正式名称
徒然チルドレン
ふりがな
つれづれちるどれん
作者
ジャンル
ラブコメ
関連商品
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世界観

同じ高校に通う少年少女たちの日常と恋愛模様が題材となっている。物語はオムニバス形式で進行し、各短編ごとに主人公がいる作品だが、世界観や時間軸を共有しているため、主人公を務めたキャラクターが他の話に再登場するケースが多々ある。各キャラクターごとにクラスメイト、部活動が細かく設定されており、それらに沿う形でキャラクター同士の絡みを見ることができる。基本的には高校生同士の初心な恋愛がテーマだが、学園生活の中にある試験や部活動、学校行事などの模様も重要な要素として描かれている。

作品が描かれた背景

本作『徒然チルドレン』は、作者の若林稔弥が「月刊少年ガンガン」で連載していた『恋するみちるお嬢様』を宣伝するため、WEB上で私的に描き始めた作品がもととなっており、『恋するみちるお嬢様』の連載終了後も若林稔弥の趣味の一環として執筆が続けられていた。これがのちにWEB上で人気を博し、「別冊少年マガジン」および「週刊少年マガジン」にて連載される運びとなった。

作品構成

本作『徒然チルドレン』は1話ごとに主人公が変わるオムニバス形式として物語が展開する。ただし完全に独立した話というわけではなく、世界観および時間軸は各話で共有している。各キャラクターごとに所属クラスや部活動が細かく設定されており、それらの人間関係に伴って、他の話で登場したキャラクターが再登場することも多い。

あらすじ

高校2年生の男子・高瀬春彦は好意を抱いているクラスメイトの神田沙希に呼び出される。雰囲気からして告白を受けるものだと考えていた春彦だったが、その後10分待っても一向に話が進まない。痺れを切らした晴彦は、告白を促すため帰ろうとして見せるが、沙希の口から出た一言は「明日も私と会ってくれる?」という意外なものだった。晴彦は自分の方から告白しようとするが、紗季は「明日はちゃんと好きって言うから」と言い残して去っていくのだった。

単行本の装丁

コミックス本体の表紙と裏表紙には、毎回、キャラクターがリアクションを取っているシーンが描かれている。表紙と裏表紙で2人分描かれており、1人は各巻ごとに描かれているキャラクターが異なるが、もう1人は毎回、香取慎一で固定されている。

タイアップ

小倉唯2ndアルバム『Cherry Passport』

本作『徒然チルドレン』と、TVアニメ版で上根綾香役を務める小倉唯の2ndアルバム『Cherry Passport』でタイアップ企画が行われている。内容は、小倉唯がTVアニメ版のエンディングテーマを歌い、同曲が2ndアルバム『Cherry Passport』に収録されるというもの。

メディアミックス

TVアニメ

2017年7月より、TOKYO MX他でTVアニメ版が放送された。監督は金子ひらく、助監督は筆坂明規、シリーズ構成は浦畑達彦、キャラクターデザイン・総作画監督は住本悦子が務めた。キャストは菅原卓郎役を石川界人、高野千鶴役を水瀬いのり、剛田武役を前野智昭、上根綾香役を小倉唯、赤木正文役を小野賢章、梶亮子役を佐倉綾音が演じている。

読者投稿

本作『徒然チルドレン』のコミックス各巻には、キャラクター紹介欄が設けられているが、そこで扱っているキャラクターへの質問などは、毎回ネット上での読者応募の内容から決定されている。これまでに応募により採用された質問は「作者の若林稔弥に一言」「好きな動物」「ハネムーンで行きたい場所」など多岐にわたる。

登場人物・キャラクター

高瀬 春彦 (たかせ はるひこ)

高校の2年1組に在籍している男子生徒。サッカー部に所属している。神田沙希に想いを寄せており、お互いに気があることを知っていながらも、あと一歩が踏み出せないでいる。実は脚フェチ。

神田 沙希 (かんだ さき)

高校の2年1組に在籍している女子生徒。ソフトテニス部に所属している。高瀬春彦に想いを寄せており、告白をするために晴彦を呼び出すが、勇気が出せず想いを伝えられなかった。しかし「好きだ」ということは伝わっており、晴彦とは微妙な距離感を保っている。姫宮アリスとは恋のライバル関係にあり、「負けない」と宣言した。

古屋 純 (ふるや じゅん)

高校の2年1組に在籍している男子生徒。学級委員と放送部の部長を務めている。クラスメイトの皆川由紀から想いを寄せられている。優柔不断な性格なので、由紀にからかわれることが多い。真面目な性格で、付き合う際は結婚のことまで考えてしまう。

皆川 由紀 (みながわ ゆき)

高校の2年1組に在籍している女子生徒。ソフトテニス部に所属している。古屋純に想いを寄せており、彼と一緒にいるために学級委員となった。男女問わず友達が多い。そのため何人もの男子と遊んでいるという噂が立っているが、本人は晴彦に一途である。人をからかうのが好きで、優柔不断な晴彦を振り回している。

園部 和也 (そのべ かずや)

高校の2年1組に在籍している男子生徒。吹奏楽部に所属している他、生徒会の書記を務めている。梨本由香利から好意を寄せられているが、それに気づいていない。空腹の由香利がお腹を鳴らした際は、さりげなくフォローするなど優しい一面も。それ以降、由香利を食いしん坊だと認識して、時おりおやつなどをあげている。

梨本 由香利 (なしもと ゆかり)

高校の2年1組に在籍している女子生徒。料理部に所属している。ぽっちゃり気味の体型で、それを気にしている。園部和也に好意を寄せているが、気づかれる様子はない。和也に「もうちょっと痩せた方が好み」だと言われ、痩せることを決意する。

栗原 ちよ (くりはら ちよ)

高校の2年1組に在籍している女子生徒。料理部に所属している。登校中、乗車しているバスの中で痴漢に遭っているところを、同級生の山根隆夫に助けられる。以来、彼に好意を寄せている。隆夫を食事に誘うなど、度重なるアプローチを行っているが、隆夫のネガティブすぎる性格が仇となり、その想いが伝わっていない。

砂川 義春 (すながわ よしはる)

高校の2年1組に在籍している男子生徒。無感情な顔つきが特徴で、高校生としては達観しているところがある。クラスメイトの戸田冬美と何となく付き合い始めた。冬美とは恋人らしくイチャイチャするようなことはないが、砂川義春なりに大切に思っている。

戸田 冬美 (とだ ふゆみ)

高校の2年1組に在籍している女子生徒。無感情な顔つきが特徴で、クラスメイトの砂川義春と何となく付き合い始めた。恋人らしいスキンシップが苦手で、義春との関係は友達だった時とさほど変わらない。しかし実際は、彼のことを恋人として大切に思っている。

鬼塚 公仁 (おにづか きみひと)

高校の2年1組に在籍している男子生徒。ラップが趣味で自身を「鬼武者」と自称している。恥ずかしがり屋のため、そのことは他人に隠している。放課後、自作のラップをノートに書いていたところ、密かに想いを寄せていたクラスメイトの山田五和にそれを見られてしまう。それ以降、彼女とは自身の秘密を共有する仲となった。

山田 五和 (やまだ さわ)

高校の2年1組に在籍している女子生徒。女子バスケッとボール部に所属している。鬼塚公仁の趣味がラップであることを唯一知る存在。時おり彼のラップを見せてもらっている。公仁の好意には気づいていないが、男友達として親しく接している。

野呂 明政 (のろ まさあき)

高校の2年1組に在籍している男子生徒。バレーボール部に所属している。お調子者な性格。彼女のいる男子を敵視しており、球技大会時には、彼女のいる剛田武や内村千秋に何かと突っかかる。

剛田 武 (ごうだ たける)

高校の2年4組に在籍している男子生徒。バレーボール部に所属している。鈍感な性格で、女の子が苦手と公言。上根綾香の好意にもまるで気づいていなかった。綾香と付き合うことになった後も、基本的には彼女の気持ちを汲み取るのが下手。しかし、大胆なところがあり、気持ちを伝える際は男らしさを見せる。

上根 綾香 (かみね あやか)

高校の2年4組に在籍している女子生徒。茶道部に所属している。少々ネガティブな性格で、言葉を素直に口に出すことができない。しかし一途で、自分の感情に正直なところがある。剛田武に想いを伝えるため、コンタクトレンズをわざと落とし、一緒に探してもらって告白の機会を作った。武と付き合ってからも、言葉を素直に口に出せないところは相変わらずだが、少しずつ素直になっていく。 甘えたがりで、武とは恋人らしくスキンシップを取りたいと考えている。

菅原 卓郎 (すがわら たくろう)

高校の2年4組に在籍している男子生徒。サッカー部に所属している。クラスメイトである高野千鶴に想いを寄せている。一度は告白もしたが、千鶴が鈍感であったため、その想いは正確に伝わらなかった。同じくクラスメイトである吉永倫子に告白されるが、千鶴を一途に思い続けているため断る。

高野 千鶴 (たかの ちづる)

高校の2年4組に在籍している女子生徒。吹奏楽部に所属している。鈍感で、かつ自分を卑下するところがあり、菅原卓郎の好意に気づけないでいる。優しくて真面目な卓郎と接するうちに、次第に彼に惹かれていく。

内村 千秋 (うちむら ちあき)

高校の2年4組に在籍している男子生徒。クラスメイトの飯島香奈とは幼なじみ。互いに兄妹のような間柄であったため、香菜の好意に長い間気づいていなかった。結果として香奈と付き合うことになるが、肝心な時には逃げ腰になるため、関係が進展しない。

飯島 香奈 (いいじま かな)

高校の2年4組に在籍している女子生徒。幼なじみでクラスメイトの内村千秋とは兄妹のような間柄で、お互いに遠慮することのない関係。普段の会話が夫婦漫才のようなので、「好き」と言ったことが、千秋には冗談として捉えられてしまう。その結果1年もの間、千秋と付き合っていると勘違いしていた。正式に付き合い始めたものの、もともとの関係性を引きずってしまい、恋人としての関係が進展しないことを悩んでいる。

辻 啓介 (つじ けいすけ)

高校の2年4組に在籍している男子生徒。留学生のクラスメイト、Patricia Caulfieldに好意を持っている。ただ、日本語が下手な彼女の真意が分からず、思わせぶりなことを言われては顔を赤らめている。

Patricia Caulfield (ぱとりしあ こーるふぃーるど)

高校の2年4組に在籍している女子生徒。空手部に所属している留学生。金髪のショートカットヘアで胸が大きい。感情表現が豊かで、物怖じしない性格。クラスメイトの辻啓介に明確な好意を持っているが、日本語がヘタなため、「好き」を「寿司」と言ってしまう。またそれを間違いだと指摘されても否定する、強情なところがある。

松浦 彩音 (まつうら あやね)

高校の2年4組に在籍している女子生徒。演劇部の副部長を務めている。ポニーテールの髪型が特徴。かつて演技が下手だったので、一度決まった役を降ろされるという悔しい経験をした。そのため、後輩には熱心に指導している。しかし演劇部の後輩である高橋うららの指導には手を焼いている。

細川 数子 (ほそかわ かずこ)

高校の2年4組に在籍している女子生徒。友人から頻繁に恋愛相談をされているが、実際は恋愛経験がない。ロマンチストで、まるで少女マンガの登場人物であるかのような、先輩の香取慎一に恋をする。

吉永 倫子 (よしなが のりこ)

高校の2年4組に在籍している女子生徒。吹奏楽部に所属している。菅原卓郎に告白するが振られてしまう。その後、友達である高野千鶴と卓郎が、お互いに想いを寄せていることに気づき、彼女たちの恋を応援するようになる。

小松 貴子 (こまつ たかこ)

高校の2年4組担任で体育教師の女性。独身だが結婚願望が強い。行ってみたい場所を尋ねられると、「いい男がいる合コン」と答えている。異性へのアピールポイントは「脂の乗り切った身体」。

山根 隆夫 (やまね たかお)

高校の2年7組に在籍している男子生徒。冴えない見た目をしているあまり、自分のことを必要以上に卑下する後ろ向きな性格をしている。そのため、友達もクラスメイトの本山友道しかいなかった。ところが、痴漢に遭っている同級生の栗原ちよを助けたことがきっかけで、彼女から好意を持たれることになる。しかし、後ろ向きすぎる性格が仇となって、彼女の好意をまっすぐ受け止められないでいる。

本山 友道 (もとやま ともみち)

高校の2年7組に在籍している男子生徒。空手部に所属している。坊主頭に瓶底眼鏡をかけているオタク。自分のようなブサイクな男をバカにする女性を毛嫌いしている。だがそれはモテないことの裏返しであり、実際は友情に厚く、気を遣える人物。後ろ向きすぎる山根隆夫とは友人同士で、彼の恋を後押しし応援している。関西からの転校生である榎本伊織と偶然道ばたで出会い、自転車の外れたチェーンを直したことがきっかけで友達になる。

榎本 伊織 (えのもと いおり)

高校の2年7組に在籍する女子生徒。夏休みが明けてから転校して来た。頭の上でお団子状にまとめた髪型をしている。関西弁で話す、快活な性格。道ばたで偶然出会った本山友道に、自転車の外れたチェーンを直してもらった。その時はお互いに名前や素性を知ることなく別れたが、転校先の学校で友道と同じクラスとなって再会する。

姫宮 アリス (ひめみや ありす)

高校の2年7組に在籍している女子生徒。料理部に所属している。ツインテールヘアで髪留めにリボンを使っている。中学時代から高瀬春彦に想いを寄せている。思い込みの激しい性格。バレンタインでは自らの血を混ぜたチョコレートを渡そうとしたり、神田沙希からもらった晴彦のチョコレートを故意に盗み取るなど、自らの恋を成就させるためならば問題行動も辞さない。

荻上 太一 (おぎうえ たいち)

高校の2年7組に在籍している男子生徒。バスケットボール部に所属している。クラスメイトの東条舞が自分のことを好きだという噂を聞き、彼女を意識し始める。だが、素直になれない彼女の態度を、怒っているものだと勘違いし、彼女には嫌われていると思い込むようになる。

東条 舞 (とうじょう まい)

高校の2年7組に在籍している女子生徒。図書委員を務めている。クラスメイトの荻上太一に好意を寄せているが素直になれず、にらみ付けたり声を荒げたりと、攻撃的に接してしまう。その結果、太一には嫌われていると勘違いされている。

丸尾 英次 (まるお えいじ)

高校の2年7組に在籍している男子生徒。バスケットボール部に所属している。クラスメイトである友人の荻上太一に、「東条舞が太一のことを好きらしい」と伝えた張本人。

赤羽 明日香 (あかばね あすか)

高校の2年7組に在籍している女子生徒。女子バスケットボール部に所属している。ショートカットの髪型で、ボーイッシュな見た目をしている。鬼塚公仁が山田五和により「鬼武者」と呼ばれている理由を知りたがっている。

仲村 望 (なかむら のぞみ)

高校の2年7組に在籍している女子生徒。糸のように細い目が特徴。演劇部に所属しており、部内では「のんちゃん」と呼ばれている。副部長である松浦彩音からは、後輩に指導する際の悩みを相談されている。

千葉 沙耶香 (ちば さやか)

高校の2年7組に在籍している女子生徒。図書委員を務めている。担任教師である桐原洋一に好意を寄せており、その想いを伝えた。しかし、彼の鈍感さと真面目さ、教師としての立場が邪魔をして、正確には伝わらなかった。

桐原 洋一 (きりはら よういち)

高校の2年7組担任で英語教師の男性。真面目な性格だが仕事の進みが遅いため、教師としては半人前であると考えている。頼りないと思われがちで、千葉沙耶香が相談を持ちかけた際は素直に喜んでいた。鈍感であるため、沙耶香が告白しても、自分のことであるとは気づかなかった。

笹原 さつき (ささはら さつき)

高校の3年2組に在籍している女子生徒。天文学部の部長を務めている。恥ずかしさから自分の気持ちを茶化してしまう癖があり、先輩である湯川英樹にずっと想いを伝えられずにいた。英樹が卒業する最後の活動時に、やっと想いを伝えることに成功。晴れて付き合うこととなる。英樹が卒業後、地方の大学に進学したため、遠距離恋愛を続けている。

生形 伸二 (うぶかた しんじ)

高校の3年2組に在籍している男子生徒。軽音部部長を務めている。バンドではギターを担当。愛想が悪く、口も悪い。新たなギタリストとして軽音楽部のバンドに入ってきた柴崎絵里香を「ブス」と呼ぶなど、遠慮のない発言をすることが多々ある。ただ、彼女のギタリストとしての腕前は認めている。

上原 悟志 (うえはら さとし)

高校の3年2組に在籍している男子生徒。軽音楽部に所属している。バンドではベースを担当している。なにかと衝突することが多いバンドメンバーの生形伸二と柴崎絵里香を仲裁しつつも、伸二と絵里香の関係性を面白がっており、2人をくっ付けようと画策している。

服部 順平 (はっとり じゅんぺい)

高校の3年2組に在籍している男子生徒。軽音楽部に所属している。眼鏡をかけており、バンドではドラムを担当している。バンドメンバーである生形伸二と柴崎絵里香の関係性を面白がり、2人の仲が進展するように画策している。

坂本 太郎 (さかもと たろう)

高校の3年2組担任で社会科教師の男性。なぜかすぐに泣かれてしまうため、子供のことを苦手としている。尻フェチで、異性へのアピールポイントは誠実さ。

冴島 遥 (さえじま はるか)

高校の3年5組に在籍している女子生徒。空手部の部長を務めている。性格や言動がかわいい空手部員の相馬ちひろに好意を寄せている。そのため、指導する際もちひろのかわいい様子を見ると身が入らない。恋愛経験に乏しく、ちひろの言動を告白だと勘違いしてしまう。

香取 慎一 (かとり しんいち)

高校の3年5組に在籍している男子生徒。演劇部の部長を務めている。「恋愛マスター」を自称し、キザな言動が目立つ。神出鬼没であり、さまざまな人間に「恋愛マスター」としてのアドバイスを送っている。

赤木 正文 (あかぎ まさふみ)

高校の3年8組に在籍している高校生。眼鏡をかけたクールな男子生徒。生徒会長を務めている。これまで人を好きになったことがなかったが、クラスメイトの梶亮子に好意を寄せるようになる。大胆な性格で、気の強い亮子に対しても、臆することなくキスを迫った。

梶 亮子 (かじ りょうこ)

高校の3年8組に在籍している女子生徒。髪を金髪に染めた不良。見た目に反して根は素直な性格。たばこを吸っているところを、生徒会長である赤木正文に見とがめられ、彼にキスを迫られることになってしまう。

柴崎 絵里香 (しばさき えりか)

高校の3年8組に在籍している女子生徒。茶道部の部長を務めている。上品な仕草のおしとやかな人物だが、実はロックが大好きで、ギターの演奏も得意。学園祭で演奏をしたいがために、自らを「ミス・ワビサビ」と名乗って変装し、軽音楽部へと入部する。軽音部部長の生形伸二とは反りが合わず、暴言を吐かれては怒りを覚えている。しかし、同じ趣味を持つ者同士ということもあって、次第に意識しはじめる。

佐野 京子 (さの きょうこ)

高校の3年8組に在籍している女子生徒。茶道部の副部長を務めている。部長の柴崎絵里香とは仲が良く、彼女をからかっては遊んでいる。また、絵里香が隠していた、ロック好きという趣味にも気づいていた。軽音部の部長である生形伸二とも仲が良く、彼のことを「ウブ」と呼んでいる。絵里香が軽音部で受け入れられるよう、伸二と話していた。

古屋 ほたる (ふるや ほたる)

高校の1年3組に在籍している女子生徒。おさげ髪が特徴。極度のブラコンで、兄の古屋純を追って放送部に入部した。純のことをからかっている皆川由紀を敵視しており、兄との仲を邪魔しようとするが、からかい上手の由紀に翻弄されている。

相馬 ちひろ (そうま ちひろ)

高校の1年3組に在籍している男子生徒。空手部に所属している。空手部ではあるものの軟弱でひ弱。腕立てふせもろくにこなすことができない。しかし真面目で向上心が高く、芯が強い。冴島遥からはかわいいと思われており、言葉の行き違いから、付き合っているものだと勘違いされている。

加賀 優樹 (かが ゆうき)

高校の1年6組に在籍している男子生徒。天文部の副部長を務めている。今までに趣味や興味を持てるものがなかったが、天文部部長の笹原さつきに勧誘され、天文部について話している彼女に一目惚れして、天文部に入部した。さつきに彼氏がいることには気づいていない。七瀬薫とは幼なじみで、好意を持たれているが、素っ気ない態度を取られることが多いため、彼女には嫌われていると勘違いしている。

高橋 うらら (たかはし うらら)

高校の1年6組に在籍している女子生徒。演劇部に所属している。ツインテールの髪型が特徴。滑舌が悪く、演技におけるセリフを満足にしゃべることができない。少々天然なところがあり、ふざけていると思われがちだが、本人はいたって真面目。「ふえぇ」などと口にしたり、何かとぶりっ子を思わせるリアクションを取ることが多い。

七瀬 薫 (ななせ かおる)

高校の1年9組に在籍している女子生徒。天文部に所属している。加賀優樹とは幼なじみで好意を持っており、天文部には彼を追って入部した。中学生時代にその関係性を周囲からはやし立てられてしまったことが原因で、優樹からは距離を置かれている。優樹が天文部部長である笹原さつきに好意を抱いていることには気づいており、早く玉砕して振られることを願っている。

湯川 英樹 (ゆかわ ひでき)

元天文部の部長。現在は卒業して地方の大学へと進学している青年。笹原さつきとは卒業前から付き合っており、遠距離恋愛中である。電話などで頻繁に連絡を取っており、天文部で後輩との接し方に悩むさつきに、的確なアドバイスを送る。

内村 恵子 (うちむら けいこ)

内村千秋の母親。千秋と飯島香奈が自宅の部屋でキスをしているところに、偶然居合わせてしまう。お節介な性格で、部屋から立ち去った後、再び戻って来て、避妊具を貸そうかと提案した。

飯島 雅美 (いいじま まさみ)

飯島香奈の母親。機械に強いと自称している。香奈がスマホを風呂場の湯船に落として電源が入らなくなった際は、叩いて直そうとしていた。

高瀬 孝太郎 (たかせ こうたろう)

高瀬春彦の弟で中学2年生。冷静でしっかりした性格。姫宮アリスが約束なしで自宅に来訪した際も、兄との関係性を疑いながら冷静に対応していた。趣味はゲームで、アリスが来訪した時ですら、片手にゲームを携えていた。

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