竜の眠る星

竜の眠る星

人間そっくりなロボットが一般に浸透した24世紀の未来。探偵業を営むふたりのロボット、ジャック・ナイジェルとエレナ・クリモヴァの活躍を描くシリーズ作品の一編にして、唯一の長編作。

正式名称
竜の眠る星
ふりがな
りゅうのねむるほし
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

地球で探偵業を営む人間そっくりのロボット、ジャック・ナイジェルとその相棒のエレナ・クリモヴァ。ふたりが依頼を受けて向かった惑星セレツネワは、高度な文明を否定する人間たちと、太古の恐竜が共存する世界だった。そこで長い間繰り広げられている人間同士の戦争に巻き込まれたジャックたちは、セレツネワの秘密とエレナの秘められた過去を知ることになる。

登場人物・キャラクター

ジャック・ナイジェル

『竜の眠る星』の主人公の一人。人間型ロボットで、黒い短髪と長身が特徴。サングラスをかけていることが多い。地球で探偵事務所を開業している。短気な性格で、エレナ・クリモヴァと一緒にいると特に感情の起伏が激しくなって、常に振り回されている。暗殺を行う「殺人ロボット」だった過去があるが、人間をロボットを作った「母親」のように思っており、もう殺人はしたくないと考えている。

エレナ・クリモヴァ

『竜の眠る星』の主人公の一人。男女の性を持たない無性(セクスレス)型の高性能ロボット。透視能力や半径1キロ以内の音を聞き取る聴力、たいていの動物と話ができるなどさまざまな能力を持つ。ベリーショートのヘアスタイルに、女性的な整った顔立ちで男女問わず好まれるが、女性嫌いなので女性相手だと例え依頼人であっても辛らつな物言いをしてしまい、仕事が不成立となることも多い。 かつてセレツネアにいたことがあり、当地の事情にも詳しいが、その時エレナ自身がなにをしていたのか等の記憶は封印されている。

ルイス・メーヴェ

ウェーブがかったロングヘアの地球人の女性で、ジャック・ナイジェルの元恋人だが、別れてからも付き合いが続いている。

アイク

ヒゲ面をした地球人の男性で、カメラマン。エレナ・クリモヴァを撮影した写真が雑誌で特集され、またモデルになってくれと頼んだが手ひどく断られ、恨んでいる。

モニーク・ヘイツ

セレツネワのルルブ人で、女帝カテア・ヘイツのひとり娘。ジャック・ナイジェルにリプシェア王の暗殺を依頼する。ショートカットのヘアスタイルにショートパンツというボーイッシュなスタイルをしており、一人称も「オレ」を使っている。水中生活に長けたルルブ人の王族でありながら、肌が白く泳ぐこともできないことを悩んでいる。

カウル

モニーク・ヘイツの「いとこ」で、「お目付け役」として行動をともにしているルルブ人の男性。ジャック・ナイジェルとの交渉を含め対外的折衝を担っている。黒髪で、伸ばした襟足を縛ってまとめている美青年。

カテア・ヘイツ

『竜の眠る星』の登場人物で、セレツネワのルルブ人の女帝。たぐい稀な美貌を持つが、気が強く残忍な性格で知られている。エレナ・クリモヴァと目がよく似ている。

リプシェア

セレツネアのシュマリ王国を治める王。腰にも届く長く豊かなヒゲを蓄えた老王。セレツネワに到着したばかりのジャック・ナイジェルを拉致し、倍の依頼額でモニーク・ヘイツの誘拐を依頼する。エレナ・クリモヴァとはただならぬ因縁がある。

カイン・エドベリ

リプシェア王が招いた地球人の博士で、地球で五本の指に入る名医でもある。メガネをかけ、白衣をまとった美青年。

ノルベルト・シュラム

しばらくエレナ・クリモヴァの主人だった、ケネディセンターの科学者。エレナがかつてセレツネアにいたときの記憶のほとんどを、「無益で有害で、正常な精神を損なう記憶」として封印した人物。

場所

竜星王 (せれつねわ)

『竜の眠る星』の舞台となる惑星。ケプラー系第3惑星とされる。太古の地球によく似た惑星で、恐竜の全盛期だったが、人間が殖民を行い共存している。文明を一切取り入れず、他星系の人類殖民星から孤立している。住人のほぼすべてがシュマリ人かルルブ人のどちらかで、シュマリ人は長命で色白、ルルブ人は水中生活に適しており肌が浅黒い特徴がある。 シュマリとルルブのふたつの勢力は戦争を続けている。

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