高速エイジ

高速エイジ

近未来の日本の警察組織に所属する面々による警察アクションコメディ。「Wings」で連載された作品。

正式名称
高速エイジ
ふりがな
はいすぴーどえいじ
作者
ジャンル
アクション
 
バトル
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概要・あらすじ

日本の警察組織「World Security」の普通部に所属していた新人の砂沙雨丸は自ら希望し「World Securityの墓場」と呼ばれる特殊部交通課へ異動・配属されることとなった。特殊部は能力の優れた者しか配属されない、危険な任務の一切を任されている部署である。雨丸は特殊部交通課班長兼パートナーである小枝王太と数々の事件を乗り越えていく。

登場人物・キャラクター

砂沙 雨丸 (さしゃ さめまる)

年齢を22歳と偽っているが、本当は18歳の男性。「World Security」の普通科に所属していたが、最強の栄児を目指すという目標のため、自らの希望で特殊部交通課へ異動・配属になる。ドジな面があり、小枝王太に気に入られ奴隷のごとく使われている。誰からも好かれる人物ではあるものの、かなりの不幸体質で特殊部交通課配属後は色々なトラブルに見舞われている。 武器パンダはスタンダードで、得意技はロケットパンチ。

小枝 王太 (こえだ おうた)

13歳にして「World Security」の栄児として特殊部交通課班長になった男性で、砂沙雨丸のパートナー。武術の中でも射撃は苦手で、楓原朧のせいで暗いところと怪談も苦手。武器パンダは「弐式」と「壱式」に変形する「男前一号」。

寿 (ことぶき)

特殊部交通課の最年少班員で11歳の少女。かつては特殊部特務課に所属していたが、仲間を助けられなかったという苦い過去を持ち、その後に小枝王太が交通課へと連れてきた。名付け親は特務課時代のパートナーであった女性で、彼女が寿退社目前だったことから、寿という名前を付けてくれた。武器パンダは自動制御の機械を制御したり、他の武器パンダとの通信が可能。

朱音 夏 (あかね なつ)

寿のパートナー。見た目からは判別しにくいがオカマの隊員で23歳。女に見えるほど美人だが、見た目に反して怪力の持ち主。パートナーである寿が大好きだがいつも軽くあしらわれるため、寿に気に入られている砂沙雨丸にヤキモチを焼くこともある。銃の名手で、特殊部交通課の狙撃手としてはナンバーワンの腕を持つ。武器パンダはマシンガンへ変形する。

平 京平 (たいら きょうへい)

23歳の男性。以前は補佐課科学班の研究機関でエンプレスの開発をしていたが、完成直前にミスをし、その責任を取って特殊部交通課へ異動した。冷静沈着な頭脳派で、砂沙雨丸からは羨望のまなざしと共に「向かうところ敵なし」と思われているが、敵わない人が小枝王太、藤野、平京華と3人もいる。武器パンダは長い棒に変形する。

東雲 東 (しののめ あずま)

平京平と特殊部交通課でパートナーを組む23歳の男性。京平とは正反対で熱血漢だが、少々ビビリ屋。いつも明るくお調子者だが一言多く、小枝王太や京平から制裁を食らうことが多い。砂沙雨丸に対して、先輩風を吹かせるところがあるが、雨丸は先輩として東雲東を純粋に慕っている。武器パンダはヌンチャクに変形する。

戒・F・優菜 (かいえふゆうな)

24歳の寡黙な女性班員。必要なことしか話さないが、言っていることは常に的を得ている。弟からよく洋服などが送られてくる。「聞こえすぎる耳」と「見えすぎる目」を持っているため、普段は耳栓と眼帯をして過ごしている。耳栓と眼帯を外すと味覚以外の感覚が鋭くなり、聞こえないものも見えないものもないほど感覚が鋭くなる。武器パンダはムチになる。

九龍院 勇 (くりゅういん いさむ)

戒・F・優菜のパートナーを務める、24歳の男性。特殊部交通課で一番背が高くごつい体格をしている。だが、見た目に反して手先が器用で家事が得意。優菜と同じで口数が少ないが、ドジばっかり踏む砂沙雨丸を優しく見守っている。攻撃系の役割を担当しないため、武器パンダを使っていない。

四動 狼 (しどう ろう)

年齢不明の男性。特殊部刑事課の栄児で班長。小枝王太のことを一方的にライバル視しており、会うたびに王太に勝負を挑むも、軽くあしらわれるか、負けている。王太をライバル視する理由は、片思いをしている桜沢綾乃に王太が可愛がられているから。武器タコは「ジョセフィーヌ」という名前で、爆発系の技である「章魚炎爆着火」と「章魚炎爆着火・着弾前に爆発しちゃえば問題ナッシングスペシャル」の2種類を使う。

遠矢 (とおや)

四動狼のパートナーを務める男性。狼と正反対で口数は少ない。狼があまりに存在感がありすぎるため、存在感があまりない。話に加わる時も、頷くだけのことが多く、言葉を発しない。武器タコは「バイオレッタ」という名前。技は「男来刃蓮・吸盤狩他阿」の1種類。

楓原 朧 (かえではら おぼろ)

栄児の1人で、特殊部警備課機動班班長。元は交通課の栄児で、小枝王太に体術を教えた師匠でもある。2年前に王太を残し、すべての班員を連れて姿を消した。そのため、王太は自分の力でいちから班員を集めなくてはならなくなった。王太が怖がりになった原因を作った張本人。

桜沢 綾乃 (さくらざわ あやの)

普通部作戦総司令官。特殊部交通課に小枝王太を通じて任務の依頼を持ってくることが多いが、殆ど厄介な事件ばかり。トラブルクイーンという通称がある。王太や砂沙雨丸のことを凄く可愛がっている。寮母さんの姪。

寮母さん (りょうぼさん)

砂沙雨丸が暮らしていた「World Security」隊員寮の管理人。美人でスタイルもいいが、頑固な性格。隊員寮を出る際には、寮母さんに家事の腕前対決で、数多くの隊員が戦い散っていった。雨丸が初めての勝利した隊員になる。桜沢綾乃の叔母。

氷魚 (ひよう)

怪盗ナイトクローラーズと名乗り、宝石集めをしている犯罪者。宝石のためなら殺人もするが、栄児の中でも小枝王太や四動狼を特に気に入っており、よく2人に戦うことを要求する。砂沙雨丸に会ってからは、雨丸のことも気に入り、執拗に追い詰める。実は戒・F・優菜の弟。

藤野 (ふじの)

32歳の男性。補佐課科学班班長で、平京平の元上司。「15歳以下にしか興味がない」と公言している変態だが、武器パンダなど「World Security」の武器やシステムのすべてを日々開発している。京平が補佐課科学班から特殊部交通課へ異動してからはエンプレスの開発を引き継いでいる。

平 京華 (たいら きょうか)

平京平の姉で、補佐課科学班の班員。エンプレスの人格データを作成した。しかし、エンプレスの検証実験に失敗し、現在は意識と記憶をなくした状態で生きている。現在はエンプレスと意識を共有し、エンプレスが彼女であり、彼女がエンプレスという状態になっている。

彩花 (あやはな)

縁のトップで、砂沙雨丸と双子の兄弟で18歳。ENISHIプロジェクトをやめるため、「World Security」から脱出時に雨丸と離れ離れになり、以来雨丸を探し続けている。ENISHIプロジェクトで与えられた能力は「水」。雨丸の血流を自在に操り雨丸をサポートできるが、他者に使用すると制御ができないという欠点を持つ。

蜜歌 (みつか)

ENISHIプロジェクトの被検体の1人で、真音のパートナー。真音死亡後には彩花が砂沙雨丸を探し出すまで「雨丸」として彩花の傍にいた。ENISHIプロジェクトによって与えられた能力は「風」。特殊な音域の音波を発することができる。

真音 (まおと)

ENISHIプロジェクトの被検体の1人で、蜜歌のパートナー。「World Security」から脱走後、彩花に「雨丸は処分された」と言い、彩花の怒りを買って彼女に殺された。ENISHIプロジェクトによって与えられた能力は「風」。手首の装置から周囲の空気を圧縮して打ち出すことができる。

パメリア・喜雨・ナスライン (ぱめりあきうなすらいん)

アル=ナスライン公国第一王女。日本に滞在する際、「World Security」の交通課にボディガードの依頼をしたが、条件は絶対女性であること。極度の男性恐怖症とのことだが、後の事件で男性恐怖症ではなく、アルゴ・レーゲンが信じられなくなっていただけだということが分かった。事件の後、戴冠式を経て女王となる。

アルゴ・レーゲン (あるごれーげん)

22歳の男性。アル=ナスライン公国の軍の特殊部隊を統率し、パメリア・喜雨・ナスラインの侍従長を勤めている。「黒い獅子」と呼ばれる戦闘のスペシャリスト。レイダ・リューグストによって引き起こされた事件の際に、パメリアを庇い、その際にレイダの手の者だったメイドを撃ったため、パメリアに信用されなくなる。パメリアが戴冠する時にパメリアと婚約した。

レイダ・リューグスト (れいだりゅーぐすと)

アル=ナスライン公国のメイドで、アルゴ・レーゲンが解任された後の侍従長。仲間のメイドたちと結託してアルゴを殺し、政権を奪い取ろうとしたものの、アルゴには敵わずパメリア・喜雨・ナスラインに「アルゴが姫を狙っている」と思わせて日本へ一緒に来た。正体を明かしてアルゴや砂沙雨丸に銃を向けるも、雨丸と小枝王太によって逮捕される。

集団・組織

World Security (わーるど せきゅりてぃ)

通称「W・S」。日本を守る警察組織であり、普通部と特殊部が存在する。普通部は普通の警官と変わりない仕事をするが、特殊部は最も危険な任務に出動するのが特徴。

特殊部交通課 (とくしゅぶこうつうか)

別名「World Securityの墓場」と呼ばれている。理由は物凄く忙しいことと、個性的すぎる班員が集まっているため。小枝王太班長に率いられた武装暴走族などを取り締まるための組織。依頼があれば交通課以外の仕事もする。班員は皆武器パンダを所有している。

特殊部刑事課 (とくしゅぶけいじか)

殺人などの刑事事件を専門にしている課だが、特殊部交通課とよく仕事がバッティングする。四動狼がわざわざバッティングさせている節もある。班長は狼で、遠矢が班員として登場するが、他の班員は未登場。班員は皆「武器タコ」を所有している。

特殊部警備課機動班 (とくしゅぶけいびかきどうはん)

楓原朧が作った新しい班。小枝王太が班長になる前の交通課の班員を引き抜いて作ったため、朧に対しての忠誠心は高い。特殊な訓練を受けており、体術などは朧の弟子である王太が舌を巻くほど。武器になるものは特に決まっておらず、臨機応変さが売り。

(えにし)

世界的な犯罪組織で、犯罪を犯すものをバックアップしたり、お金によっては協力したりする組織。トップは彩花で、氷魚の連絡により、彩花が縁を動かして砂沙雨丸を奪還しに日本へ来ることになった。名前の由来はENISHIプロジェクトより。

その他キーワード

武器パンダ (ぶきぱんだ)

耳は外すと他の隊員との通信機になり、目はプロジェクターになる。口は拡声器になり、腕には犯人を逮捕した際につけるハンコが内蔵されている。各々使いやすいように改造されており、砂沙雨丸が使っているのが一番スタンダードな武器パンダ。なお、特殊部刑事課の班員は「武器タコ」を所有する。

エンプレス

平京平と平京華が開発した人工知能のOSで、意識をなくした京華が現在はエンプレスの人格と融合している。京平がエンプレスの人格から他の機能を追加し、エンプレスのお披露目があった際には、エンプレスの能力はハッカー顔負けになっていた。「World Security」が誇る世界一のOS。

栄児 (えいじ)

特殊部の中でも選び抜かれた隊員のこと。殆どは通称の「エイジ」と呼ぶ。栄児なのは、小枝王太、四動狼、楓原朧、そして砂沙雨丸や彩花の祖父である白井清十郎の4名である。栄児になるのは非常に困難なため、栄誉ある称号である。

ENISHIプロジェクト (えにしぷろじぇくと)

砂沙雨丸と彩花、他数十名の子供たちで実施されたプロジェクトで、子供たちに能力を与え、2人1組で能力が発現できるという理論にしたがって実証された。ただし、能力の暴走など、意図しない結果が相次ぎ、処分されるのではないかと恐れた彩花たち子供たちが脱走。砂沙雨丸以外は脱走に成功し、縁を作った。

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