つくも神ポンポン

つくも神ポンポン

長い年月を経てつくも神となったマスコット人形の少女ポンポンと、手芸店の若き社長との交流を、優しいタッチで描いたファンタジックな作品。「ヤングエースUP」で2017年12月29日から2019月2月19日まで配信された。

正式名称
つくも神ポンポン
ふりがな
つくもがみぽんぽん
作者
ジャンル
家族
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あらすじ

第1巻

とある夏の日、手芸店の若社長である時田青之介のもとに、かつて取り引き先だった毛糸メーカーの経営者である毛糸のおばちゃんがあいさつにやって来た。ひさびさの再会を喜ぶ青之介だったが、おばちゃんから会社をたたむ報告を受け、さらに会社が手芸店に貸し出していたマスコット人形のポンポンを後日回収することを告げられる。その夜、子供の頃からレジの横にあったポンポンのことが愛おしくなった青之介は、「うちの子になるか」と話し掛け、回収に備えてポンポンを自室に置いて就寝する。翌朝、見知らぬ少女によって起こされた青之介は、目の前の少女が、意思を持って動き出したポンポンであることを知るのだった。(第1話。ほか、9エピソード収録)

登場人物・キャラクター

時田 青之介 (ときた せいのすけ)

細身の体型でまつ毛が長い、物腰の柔らかい青年。祖母が経営していたオペラ手芸店を、若くして継いでいる。日中はヒマなため、いつも眠気と戦いながら店番をしている。小さい頃から定期的に店番をしていたため、商店街の店主たちとの付き合いも長い。かつての取り引き先だった毛糸メーカーから貸し出されていたマスコット人形、ポンポンに何げなく「うちの子になるか」と話し掛けた翌日、ポンポンがつくも神化する。とまどいつつも、彼女といっしょに暮らすことになった。手芸店のとなりにある喫茶店「タンデム」の店主、小夜とは小学生の頃からの友人。小夜に好意を抱いているが、その思いを伝えられずにいる。朝に弱く、なかなか起きられずに困っている。

ポンポン

少女の姿をした毛糸メーカーのマスコット人形。オペラ手芸店に貸し出され、長年にわたってレジの横に置かれていた。毛糸メーカーが廃業するのを機に回収される予定だったが、手芸店の社長の時田青之介が「うちの子になるか」と話し掛けたことがきっかけとなり、つくも神となって意思を持ち、動き出すようになった。その後は青之介の家族として、手芸店でいっしょに暮らすようになる。年齢は不明だが、見た目や言動は就学前の児童そのもの。青之介以上に店の仕事をこなすほどのしっかり者でもある。青之介とかわいいものが大好きで、好物はすあま。ほかのつくも神とも意思の疎通を図れる。

小夜 (さよ)

オペラ手芸店のとなりにある喫茶店「タンデム」の店長を務める女性。ショートカットのスレンダーな体型で、時田青之介とは小学生の頃からの友人。本名は「小夜子」だが、みんなからは「小夜」というあだ名で呼ばれている。一見するとクールで近寄りがたい雰囲気を漂わせているが、意外に面倒見がよく、青之介のことをつねに気にかけている。青之介から好意を抱かれていることにも、なんとなく気づいている。

宮本 (みやもと)

爽やかな風貌をした優しげな男性。時田青之介の父親に仕えており、幼かった頃の青之介の面倒も時折見ていた。若社長となった青之介に、出張で忙しい父親の近況を伝えるため、久々に会いにやって来る。立派になった青之介の成長に目を細めていた。

毛糸のおばちゃん (けいとのおばちゃん)

毛糸メーカーの経営者だった上品な佇まいの老婦人。本名は不詳。長年にわたってオペラ手芸店に毛糸を卸していたが、廃業を報告するために久々に時田青之介のもとを訪れた。会社のマスコット人形であるポンポンの回収を青之介に告げたことが、ポンポンがつくも神化するきっかけとなった。

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