SEの仕事を描いたビジネスドラマ
本作はIT業界を舞台に、軽視されがちな技術者にスポットを当て、SEの仕事を描いたビジネスドラマである。大手IT企業「RaWi株式会社」のシステムエンジニア(SE)である愛は、過酷な労働環境を改善するため、5年をかけてオルラビシステムを開発し、全業務の自動化に成功した。こうして、社内システム全てをワンオペでこなしていた愛だったが、ある日、新しく就任した社長にコスプレで勤務する様子を見られ、解雇されてしまう。退職後、偶然再会した幼馴染の鈴木健太にヘッドハンティングされた愛は、悩みを抱えたプログラマたちに寄り添う「真のプログラマ塾」の講師となる。一方、愛を失った「RaWi株式会社」では、誰もオルラビシステムを管理できず、退職者が続出。第1四半期は減収・減益だったうえに会社を支えるシステムの全損というトラブルにも見舞われることになる。
現代人に向けた心温まるヒューマンドラマ
優れた能力と高い志を持ったエンジニアが報われないことを嘆く鈴木は、世界を変えるためにベンチャー企業を立ち上げ、「真のプログラマ塾」という事業を始める。記念すべき最初の顧客は、ブラックな労働環境と家庭不和で手詰まりとなったSE、小田原茂。鈴木の的確なアドバイスで、技術的な悩みが一つ解決した小田原は、愛から別の提案を受ける。それは、「娘と一緒にアニメを見る」というものだった。仕事に疲れて家では寝てばかりだった小田原は、日曜の朝に娘のお気に入りアニメを一緒に鑑賞し関係改善に成功。その後、妻の笑顔も取り戻した小田原は手詰まりの人生を打破した。本作はストレス社会に生きる現代人に向けた心温まるヒューマンドラマである。
自作のAIから生まれた作品
原作者の下城米雪は、社内の副業制度を利用して小説を執筆している現役のエンジニアである。自身の経験が反映されているため、プログラミングに関する作中の表現はリアルであり、多くの技術者の共感を呼んでいる。また、「WEBザテレビジョン」掲載のインタビューによれば、「一度くらいは爆発的にヒットする作品を生み出したい」と考えたことが原作小説誕生のきっかけだという。当時の流行を元に小説のタイトルを評価するAIサービスを開発した作者は、それを活用して原作小説を生み出した。そこに込めた思いについては「少しでも『笑顔』を増やすことを考えて『視点』というテーマを取り入れました」と語っている。
登場人物・キャラクター
佐藤 愛 (さとう あい)
合同会社KTRに勤務する28歳の女性。元・大手IT企業「RaWi株式会社」のシステムエンジニアで、コスプレをして業務を行うオタク。ブラックな環境に耐えかねて、5年をかけて社内システムを全自動化したオルラビシステムを開発。社内システムをワンオペで管理していたが、技術者を道具としか考えない新任の社長により、解雇された。偶然再会した幼馴染の鈴木に招かれ、彼が立ち上げた会社に再就職。悩めるエンジニアを相手に講師を務める。
鈴木 健太 (すずき けんた)
合同会社KTRの代表を務める28歳の男性。愛の幼馴染で、ある出来事をきっかけに、優れた能力と高い志を持った技術者が報われない現状を改善することを決意。友人とベンチャー企業を設立し、「真のプログラマ塾」を立ち上げる。「RaWi株式会社」を解雇された愛とファミレスで偶然再会し、彼女がオルラビシステムを開発した凄腕(すごうで)エンジニアだと知り、自社に招いた。
クレジット
- 原作
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下城米 雪
- キャラクター原案
-
icchi
書誌情報
え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか? 4巻 主婦と生活社〈PASH!コミックス〉
第1巻
(2023-05-02発行、978-4391159509)
第2巻
(2024-01-04発行、978-4391161564)
第3巻
(2024-08-02発行、978-4391162455)
第4巻
(2025-05-02発行、978-4391164381)
え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか? 5巻 主婦と生活社
第5巻
(2026-06-05発行、978-4391167870)








