概要
老舗料亭「一升庵」の女将を担うメガネ、着物姿が特徴の色っぽい美女。食材などをさん付けで呼び、「わっち」「やんす」「ありんす」など花魁(おいらん)言葉を使う。料理だけでなく、様々な分野の美術に関しても優れた審美眼を持っており、彼女無しに一升庵は成り立たないと言われている。しかし、大変な酒飲みな上に食いしん坊で、朝っぱらから暴飲暴食をしていることも。どんな相手でも怯まずに対応するが、母親の半田千代にだけは頭が上がらない。
続編『おせん 和な女』では、古民家を改装した居酒屋「すい仙」の女将となる。一升庵ではお客さんに届かない、「美味(おいし)いものをこしらえる料理の音」を届けるために、原生林があり良質な水が湧く、武蔵野の片隅に「すい仙」を開いたという。最高の食材の選択と些細(ささい)なところまで行き届いたおもてなしで、客を幸せにする。また料理以外でも優れた目利きであり、盃(さかずき)の金継ぎをしたり、店の看板を彫ったりすることも得意である。
関連人物・キャラクター
江崎 ヨシ夫 (えざき よしお)
大学を卒業後修業で一升庵に弟子入りし、帳簿係として働くことになった青年。実家は山梨で民宿を営んでいる。お人よしだが、同時にお調子者。おせんと行動を共にすることが多く、彼女の自由気ままな性格に振り回されているが、同時に尊敬もしている。料理や陶芸に関しては素人で、しばしば底の浅さを指摘されてしまう。通称は「グリコ」である。
登場作品
おせん
きくち正太の代表作で、のちにシリーズ化される「おせん」シリーズ第1作。老舗料亭・一升庵を切り盛りする女将・おせんが、さまざまな問題を料理を通じて解決する人情グルメ漫画。和食を中心に料理についての解説も... 関連ページ:おせん
おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。 (おせんまっとうをうけつぎつなぐ)
きくち正太の代表作「おせん」シリーズの第2作。舞台は、東京の下町にある、創業200年の老舗料亭「一升庵」で、あらゆる日本文化に精通した、一升庵の美人女将、おせんこと半田仙が主人公。和食や粋なもてなしを... 関連ページ:おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。
おせん 和な女 (おせん わなひと)
きくち正太の代表作「おせん」シリーズの第3作。現代の日本、自然豊かな武蔵野の片隅にある、古民家を改装した居酒屋「すい仙」が舞台。一流のフレンチレストランに憧れて上京した荒井光治は、自然豊かな武蔵野の居... 関連ページ:おせん 和な女