こもれびの国

こもれびの国

『NEW GAME!』他で知られる得能正太郎の初連載作品。1話8ページ程度のフルカラー短編連作で、ゆるやかに全体が繫がっている。ヨーロッパのとある小国が舞台。聖ウルバーニ学校に通う三人の少女を主人公に、平和で優しい日常を描いたほのぼのストーリー。ワニブックス「月刊コミックガム」2009年4月号から2012年8月号まで連載。

正式名称
こもれびの国
ふりがな
こもれびのくに
作者
ジャンル
ファンタジー
 
日常
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近代ヨーロッパ風の架空世界

リュリュ・ナーディングたちが暮らす街は、国王に叙任された騎士団が街の警護にあたっており、ガス灯や石畳といったレトロな雰囲気の町並みが特徴である。全体的には、近代ヨーロッパをモチーフにしているが、オムライスといった現代日本的な料理も登場する架空世界となっている。そんな平和な街を舞台に、リュリュたちの学生生活やその周囲の人々の暮らし、幼くわがままなプラム姫、新米女騎士のカティーナ・ストーンの奮闘といった日常を、暖かい眼差しで切り取っている点が本作の魅力である。

本作の制作経緯

「ワコムタブレットサイト」に掲載されたインタビューによると、作者の得能正太郎は、ゲーム会社に在職中から、兼業イラストレーターとして活動していた。その後フリーになるが、担当していたシリーズが終了したことから仕事が減り、初めて同人誌に描いてコミティアとコミケに参加。そこで、ワニブックス「月刊コミックガム」の編集長の目に止まり、オールカラーの漫画を依頼されたという。漫画制作の経験がなかった作者は、担当編集にプロットやネームの描き方を教えてもらい、同人誌で描いたキャラクターを漫画にした。こうして誕生したのが、本作『こもれびの国』である。

登場人物・キャラクター

リュリュ・ナーディング

聖ウルバーニ学校に通う16歳の女子。9月23日生まれのB型で、赤毛のロングヘアーと緑色の目が特徴。明るく活発な性格をしている。地方出身で実家には両親、兄、弟がいる。従姉妹で聖ウルバーニ学校の先生でもあるエマ・モーティマーの家に下宿している。

コレット・エール

聖ウルバーニ学校に通う16歳の女子。5月15日生まれのA型で、茶髪のショートカットと青い目が特徴である。聖ウルバーニ学校の先生、オルネラ・エール の妹。書店で梯子(はしご)から落ちかけたところを、騎士のイヴァン・ナイトレイに助けられる。それ以来、イヴァンに片想いをしている。

レム・ウィンスレット

聖ウルバーニ学校に通う16歳の女子。横結びにした銀髪が特徴で、成績優秀でおとなしい性格。両親が事故で亡くなり、元騎士のアゼル・ウィンスレットに引き取られた。初めて聖ウルバーニ学校に登校した際、リュリュとコレットに案内をしてもらう。最初は無口で愛想がなかったが、次第に打ち解け、二人と友だちになる。

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