深夜ラジオで繋がる二人を描いたラブコメディ
生徒会長の高校2年生の未明は、何でもできる優等生だが、「面白いこと」はさっぱりダメだった。中学時代にはまった深夜ラジオ「月曜ミッドナイトトーキング(通称・月ミド)」に、3年間ネタメールを送り続けるも一度も読まれたことがない。月ミドは、人気芸人のロングホープズがパーソナリティを務めるネタメールの激戦場であり、ミメイは、彼らに「面白い」と言われたい一心で未(いま)だに頑張っていた。そんなある日、クラスメートの海月が、月ミドの有名リスナー「うなぎポテト」であることを知り、ミメイの高校生活は大きく変容していく。本作は、リスナー仲間でありライバル関係でもあるミメイとくらげの青春模様を、深夜ラジオを通じて描くラジオラブコメディである。
優等生の生徒会長×ジト目の有名リスナー
ミメイは、成績優秀、スポーツ万能で人望も厚い生徒会長。生まれつき負けず嫌いな性格で、どんなことも血の滲む努力でやりとげてきたが、月ミドでネタメールを読まれたことがない。若手芸人ではないかと噂されるほどの常連リスナー「うなぎポテト」に悔しさと憧れの気持ちを抱いていた。一方、クラスメートの海月は、ジトッとした眼差しで相手を見つめる不思議な雰囲気の女子である。ミメイにとって唯一の月ミド仲間で、放送の翌日には二人で盛り上がるのが恒例となっている。ミメイへの好意を匂わせる言動が多い海月は、「面白い人が一番かっこいい」という考えの持ち主。海月の正体が判明してからは「渾身の一通」にこだわるミメイに海月が大量にネタを送らせたり、深夜の公園で二人で月ミドをリアタイしたりと、それまで以上の深い関係を築いていく。
ハガキ職人を題材とした異色作
本作は、学園ラブコメディでありながら、深夜ラジオのハガキ職人を題材とした異色作である。作者のヤマノエイは、自身もラジオのヘビーリスナーで、2021年には本作の原型ともいえる読み切り作品『金曜ミッドナイト・トーキング』で第56回JUMP新世界漫画賞準入選&超新星賞を受賞している。したがって、ネタが読み上げられた時の投稿者の喜び方や、常連リスナーの上位10名による「リスナー甲子園」といったイベントなどがリアルに描かれている点が大きな特徴となっている。
登場人物・キャラクター
梟森 未明 (ふくもり みめい)
16歳の高校2年生の男子。通称「ミメイ」、ラジオネームは「森にふくろう」、血液型はA型、身長171センチメートル、好きな食べ物は高菜おにぎりとチョコ、嫌いな食べ物は特になし。勤勉で負けず嫌いの性格で、成績優秀、スポーツ万能の生徒会長として人望を集めている。受験勉強に必死だった中学生時代に深夜ラジオ「月曜ミッドナイトトーキング(通称・月ミド)」と出会い、それ以来3年間ネタメールを送り続けるが、一度も採用されることはなかった。クラスメートの海月とは月ミドのリスナー仲間だったが、彼女が有名リスナー「うなぎポテト」であることがわかり、関係が変化していく。
水尾 海月 (みずお くらげ)
16歳の高校2年生の女子。ラジオネームは「うなぎポテト」、血液型はO型、身長146センチメートル、好きな食べ物はフードコート全般、嫌いな食べ物はにんじん。小柄な体格といわゆる「ジト目」が特徴で独特な雰囲気を持つ。相手が誰でも噓やだじゃれなどでボケたおすが、ツッコミを入れてくれるのは、ミメイだけである。ミメイとは深夜ラジオ「月曜ミッドナイトトーキング(通称・月ミド)」のリスナー仲間であり、彼が憧れていた有名リスナー「うなぎポテト」でもある。
書誌情報
さむわんへるつ 3巻 集英社〈ジャンプコミックス〉
第1巻
(2026-01-05発行、978-4088848150)
第2巻
(2026-03-04発行、978-4088848693)
第3巻
(2026-05-01発行、978-4088850375)







