失恋から始まるラブストーリー
王都の外れに位置する森の奥深く、湖に囲まれた魔女の庵(いおり)に住むロゼのもとに一人の男性が訪れる。魔女を訪ねる者は身分を隠す訳ありの人間がほとんどだが、ロゼは彼が王宮務めの騎士、ハリージュであることを知っていた。4年前、薬の材料を求めて王都を訪れたロゼはハリージュに一目惚れし、それ以来叶わぬ恋と知りながら片思いを続けていた。ハリージュの依頼は「惚れ薬」を作ってほしいというものだった。自分が失恋したことを悟ったロゼは、せめてハリージュと過ごす時間を長引かせたいと、ただでさえ調達困難な薬の素材を、わざと一つずつ持ってくるように伝える。本作は、失恋から始まる切ない恋物語で、会うたびに変化していくロゼとハリージュの心理を丁寧に描いていく。
引きこもり魔女×上から目線のエリート騎士
代々魔女の家系に生まれたロゼは、幼い頃に母を亡くし、祖母と二人暮らしをしていた少女。4年前に祖母が他界してからは、一人で魔女の庵に引きこもり、世捨て人のような生活を送っている。一方ハリージュは、王宮勤めの超級エリート騎士でキラキラした美青年。心根は優しいがちょっと上から目線な態度を取る。魔法という嘘を使う魔女は、魔法以外の嘘をつけない。それを悟られないように、ロゼはフードを深く被(かぶ)って顔を隠し素っ気ない受け答えを心がけている。しかしある日、ひょんなことからロゼが若い女性であることを知ったハリージュは、彼女がろくな食事を取っておらず、痩せ過ぎであることを心配し、おせっかいを焼き始める。ハリージュは、毎日のようにパンや焼きリンゴを持ってロゼを訪れるようになり、少しずつ二人の距離が縮まっていくことになる。
切ない乙女心と二人のすれ違い
いつものように食事を持って魔女の庵を訪れたハリージュは、ロゼと親しげに接する若い男性を見かける。彼はロゼの幼馴染(おさななじみ)でティエンという出入りの商人なのだが、ハリージュはそんなことは知らない。また、ティエンの登場により魔女の名を初めて知ったハリージュは、自分も名を呼んでいいかと尋ねるがあっさりと断られる。自分だけが特別だと思い込んでいたハリージュは、気づかないうちに嫉妬の感情を抱いていた。そんなある日、偏見と差別にさらされたロゼをハリージュが助ける小さな事件が起きる。ハリージュに感謝するロゼだったが「いつまでも頼れるわけでもない人に寄り掛かることはできない」という思いを抱くようになり、やはり一人で生きていくことを決意。二度と会えないことを覚悟して惚れ薬の完成を急ぐ。好意を抱き始めるハリージュと決別の道を選ぶロゼ。切ない乙女心と二人のすれ違いが本作の大きな魅力となっている。
登場人物・キャラクター
ロゼ
王都からほど近い森の奥、湖にぽつんとある庵に住む若い魔女。通称は「湖の魔女」。幼くして母を亡くし、祖母と二人暮らしをしていたが、4年前に祖母が亡くなってからは一人暮らしをしている。主な仕事は調薬で、依頼された特別な力を持つ「魔女の秘薬」を調合するほか、日常で使えるちょっとした薬を売って生活の糧を得ている。身なりに気を使わず部屋も散らかり放題、レタスだけを食べる世捨て人のような暮らしをしていたが、4年間片思いしている近衛騎士のハリージュの訪問を受け人生が一変する。
ハリージュ・アズム
代々王国を支える貴族であるアズム伯爵家の三男。灰色の髪と群青色の瞳が特徴の美青年。20歳から近衛騎士となり、ビッラウラ王女の警護の任務にあたっている。王女とは幼い頃から親しく兄妹のような関係。少々偉そうな物言いをするが、人を身分や職業で差別しない真っ直ぐな人物。ある事情から、人目を忍んでロゼの元を訪れ「惚れ薬」の調合を依頼する。
クレジット
- 原作
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六つ花 えいこ
- キャラクター原案
-
vient
書誌情報
どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。 6巻 KADOKAWA〈フロース コミック〉
第1巻
(2020-12-28発行、978-4046801432)
第2巻
(2021-10-05発行、978-4046806789)
第3巻
(2022-09-05発行、978-4046815514)
第4巻
(2023-08-04発行、978-4046825360)
第5巻
(2024-12-17発行、978-4046842886)
第6巻
(2026-02-05発行、978-4046856098)








