はじめてのおにいちゃん

はじめてのおにいちゃん

香純裕子の代表作の一つ。舞台は現代の日本。母親の再婚をきっかけに、元カレであり自分を溺愛する義兄の和泉蒼と同居することになった高村こころの奮闘を描いた家庭内ラブコメディ。集英社「りぼん」2025年4月号から連載の作品。集英社の公式YouTubeチャンネル「りぼんチャンネル」で、2025年3月から不定期でマンガ動画が公開されている。

正式名称
はじめてのおにいちゃん
ふりがな
はじめてのおにいちゃん
作者
ジャンル
同棲
レーベル
りぼんマスコットコミックス(集英社)
巻数
既刊2巻
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元カレとの再会と突然の同居生活

こころは中学時代、3か月間だけ交際していた先輩の蒼に理由も告げられず突然振られてしまう。彼を忘れられないまま日々を過ごしていたが、母親の再婚と高校入学を機に、新しい環境を前向きに楽しもうと決意する。ところが、新しい父親の息子が、なんと元カレの蒼であることが判明し、二人は義理の兄妹になってしまう。実は蒼がこころに別れを告げたのは、父親の再婚相手が彼女の母親だと知り、「いつか別れるかもしれない恋人よりも、一生続く兄妹の関係のほうが長くいっしょにいられる」と考えたからだった。こうして、彼氏ではなく兄として生きることに幸せを見出す蒼と、まだ恋人同士でいたいと願うこころ。すれ違う思いを抱えながらも、ぎこちなくもドキドキする同居生活が始まるのだった。

すれ違う恋心と義理の兄の溺愛

母親の再婚により義理の兄妹となったあとも、こころは泉蒼への恋心を断ち切ることができないどころか、一つ屋根の下で共に暮らすうちに、蒼の優しさに触れてその思いはますます強くなっていく。一方で、蒼もこころを大切に思っているが、その愛情はあくまで「兄」としてのもの。蒼はこころを溺愛し、家庭内はもちろん学校でも彼女が困っていればすぐに手を差し伸べるものの、こころの恋心には応えようとはしなかった。たとえストレートな告白を受けても、兄として生きる決意は揺るがない。それにもかかわらず、蒼は悪意なくデートの終わりに指輪をプレゼントするなど、こころの心を大きく揺さぶる行動をとってしまう。恋心が伝わらなくてもあきらめず、蒼の彼女になろうと奮闘するこころの健気な姿が、本作の大きな見どころとなっている。

心優しきヤンキー同級生の五百旗頭

こころのクラスメイトの五百旗頭(いおきべ)は、蒼に思いを寄せる彼女の相談相手を務めている。彼は赤い髪に多数のピアスをつけ、不愛想な態度から周囲にヤンキー扱いされ、孤立しがちな存在だった。だがある日、こころと共に捨て犬を助けたことをきっかけに親しくなり、それ以来、蒼への片思いに悩むこころにとって、唯一蒼のことを包み隠さず話せる大切な相談相手となった。当初はあくまで友人として接していた五百旗頭だったが、次第にこころに恋心を抱くようになる。しかし、こころが義兄である蒼に一途な思いを寄せていることを知っているため、自分の気持ちは決して悟られないように隠し続けていた。そんな五百旗頭の秘めた思いは、蒼を奪おうと画策するクラスメイトの河合朱那に利用され、結果としてこころと蒼を巻き込んだ大きな騒動へと発展してしまう。

登場人物・キャラクター

和泉 こころ (いずみ こころ)

高校1年生の女子。蒼の義妹にあたる。年齢は15歳で、蒼より1歳年下だが、同じ高校に通っている。中学時代には初恋の相手である蒼と交際していたが、わずか3か月で突然ふられてしまう。その理由がわからず、蒼のことを忘れられないまま、新しい恋愛に踏み出せずにいる。明るく元気な性格だが、肝心なところではやや鈍感な一面もある。本人はまったく気づいていないが、ロングヘアの美少女で、同級生の男子たちから密かに人気がある。

和泉 蒼 (いずみ あお)

高校2年生の男子。こころの義兄にあたり、こころと同じ高校に通っている。整った容姿と親しみやすい性格で知られている。その完璧さから、周囲からは「まるで乙女ゲームの世界から飛び出してきたかのようだ」と評され、男女問わず非常に高い人気を誇っている。一見完璧に見えるが、溺愛する義妹、こころの前では弱さを見せることもある。何よりもこころを最優先に考え、彼女に無断でGPSを持たせて行動を監視するなど、束縛が強い一面も持ち合わせている。こころの結婚式に兄として出席することを夢見ている。

書誌情報

はじめてのおにいちゃん 2巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉

第1巻

(2025-07-25発行、978-4088678108)

第2巻

(2025-11-25発行、978-4088678252)

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