男子高校生と幼稚園児の100日間の同居生活
秀人は、両親が海外出張で3か月間不在になると聞き、一人でのんびり過ごすつもりだった。しかし、帰宅すると、見知らぬ幼稚園児のちほが家で待っていた。お互いに心の準備もなく、親からの説明もないまま、突然始まった男子高校生と幼稚園児の100日間の同居生活は、二人を半ば強制的に成長させていくことになる。
異世代同居がもたらす二人の関係性の変化
高校生であれ幼稚園児であれ、一人っ子であればふだんは両親や友人、知人が身の回りの世界を形作っている。しかし、一人っ子として育った秀人とちほは、突然まったく異なる世代と同居することになった。その結果、本来なら出会うはずのなかった人々との交流が生まれる。未知の世界や考え方に触れる機会が増えたことで、二人は自分たちの生活や価値観、そして他者とのかかわり方を改めて見つめ直すことになる。
二人の同居生活の終わりと成長
秀人と同居生活を送るちほは、ある日道端で迷子になっていた大きなウサギを保護し、「ふくめん」と名付けて飼い始める。ちほとふくめんとの温かな日々に心癒される秀人だったが、やがてふくめんに里親が見つかり、別れを意識せざるを得ない状況が訪れる。そんな中、秀人はふくめんとの別れを惜しんで涙を流すちほの姿に、自分たちもいずれ両親が帰国した際に迎える別れの姿を重ね合わせるようになる。100日間の同居生活の終わりに、二人がどのような別れを迎え、どのように成長していくのかが、本作の大きな見どころとなっている。
登場人物・キャラクター
坂口 秀人 (さかぐち しゅうと)
黒髪の天然パーマの男子高校生。感情をあまり表に出さない無表情な顔立ちが特徴。ある日、帰宅すると両親はすでに海外出張に出かけており、「出張に同行する同僚の娘さんをよろしく」という書き置きと共に、見知らぬちほが自宅に残されていた。それ以来、幼稚園の送迎や家事など、ちほの世話を任されることになる。人付き合いが苦手で、両親がいないあいだは一人で自由に過ごすつもりだったため、当初はちほの存在を迷惑に感じていた。しかし、100日間にわたる同居生活を通じて、次第にちほを本当の家族のように大切に思うようになる。虫が苦手で、ちほがカマキリの赤ちゃんやダンゴムシを持ち帰ると、思わず飛び上がるほど怖がっている。ちほからは「しゅうくん」と呼ばれている。
森田 ちほ (もりた ちほ)
幼稚園に通う女の子。ピンク色の髪をツインテールにしている。母子家庭で育ち、母親から愛情たっぷりに育てられてきたが、母親が秀人の両親と共に海外出張へ行くことになり、秀人の家に預けられることになった。大切に扱われるのが当たり前だったため、他人にぞんざいに扱われることに慣れていない。そのため、同居を始めた当初は、秀人が自分にあまり関心を示さないことにショックを受けるなど、子供らしい素直な反応を見せていた。虫などの生き物が好きで、幼稚園の先生からは、落ちているものをなんでも拾ってくる好奇心旺盛な子だと思われている。幼稚園の友達からは「ちぃ」、秀人の友人の青木尚樹からは「ちーこ」と呼ばれている。
書誌情報
ひゃくにちかん!! 全4巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉
第1巻
(2016-05-19発行、978-4088904429)
第2巻
(2016-11-18発行、978-4088905228)
第3巻
(2017-05-19発行、978-4088906478)
第4巻
(2017-11-17発行、978-4088907864)







