猥談がテーマの日常ギャグコメディ
本作は、エッチな体験談、いわゆる猥談をテーマにしており、腐女子OLの芽吹が主人公を務める。もう一人の主人公であるゲイの青年、アオイと芽吹は同居生活を始めるが、恋人でもセフレでもない、二人の不思議な共同生活がコミカルに描かれる。序盤は二人の会話劇が中心だが、途中からアオイが思いを寄せる後輩、塩見紅壱も加わり、三人の交流や日常を軸に物語が展開される。大ゴマで描かれるアオイのセクシーな姿に芽吹が悶絶したり、過激な猥談に大げさなリアクションを見せる、定番のギャグシーンが本作の大きな見どころとなっている。また、各エピソードに登場する猥談はアオイの回想として、激しい性描写を交えながら赤裸々に語られている。
腐女子とゲイの奇妙な同居生活
BLを人生の糧とする芽吹は、クリスマスイブの夜、同居人ののどかとパーティをする約束をしていた。しかし、のどかに彼氏ができたことを知り、気まずさから漫画喫茶で過ごすことになる。そこで芽吹は、同居人に追い出されて行き場を失ったアオイと出会う。芽吹がBL好きの腐女子だと気づいたアオイは、自分がゲイであることを打ち明け、家に置いてほしいと頼んでくる。同居の条件は、アオイがこれまでに経験した数々の男性とのエッチな話、つまり腐女子にとってはまさに極上のネタとなる猥談を聞かせてくれることだった。その願ってもいない条件に惹かれた芽吹は、のどかが出て行った家の新たなルームメイトとしてアオイを迎え入れる。彼氏いない歴27年の芽吹の日常は、性的嗜好が紡いだ奇妙な縁に導かれ、騒がしくも楽しい日々へと変わっていく。
アオイは意中の後輩との距離を縮めていく
アオイは、同じ会社の後輩である紅壱に以前から思いを寄せていた。しかし、自分のことを「ビッチ」と評しながらも、本気の恋愛になると急にピュアになってしまうアオイは、紅壱に話しかけることすらできずに悩んでいた。一方、芽吹は職場で上司からの仕事や残業を断れず、社畜状態から抜け出せないことに悩んでいた。そんな二人はお互いの秘密や悩みを打ち明け合い、それぞれ「恋愛成就」と「脱社畜」という目標を掲げるようになる。アオイと出会ったことで日常が大きく変わった芽吹は、人間関係を広げながら、脱社畜を目指す過程で社会人として成長していく。そんなある日、紅壱と気持ちが通じ合うまでほかの男性と関係を持つことを禁じられたアオイは、欲求不満に陥ってしまう。そこで芽吹の提案で貞操帯を着けることになるが、それが原因で紅壱との思わぬハプニングが発生し、アオイは紅壱との距離を急速に縮めていくことになる。
登場人物・キャラクター
椿 芽吹 (つばき めぶく)
BLをこよなく愛するOL。年齢は27歳。彼氏いない歴27年で、彼氏がいなくてもまったく困らないと開き直っているが、抑えきれない性欲はBL本で発散する生粋の腐女子。友人ののどかとルームシェアをしていたが、彼女が彼氏と同棲するために家を出た夜、アオイと出会う。成り行きでアオイを部屋に招き入れ、彼に猥談を聞かせてもらうことを条件に、そのまま同居することになった。よくも悪くもお人好しな性格で、他人を気遣い、頼みごとを引き受けては損ばかりしており、職場では上司から重労働や残業を押し付けられている。BLに関する性知識は豊富だが、リアルな恋愛には疎く、同じく恋愛に不慣れなアオイへの助言に悩むことも多い。
水原 アオイ (みずはら あおい)
芽吹が漫画喫茶で出会った謎の男性。年齢は30歳。黒髪をショートヘアにした童顔のイケメン。マイペースな性格で若々しい見た目ながら、芽吹より年上。同居人とのトラブルで家を失って行き場をなくしていたところ、漫画喫茶で芽吹と出会ったことをきっかけに、彼女の家に転がり込むことになった。自身がゲイであることを打ち明け、猥談を聞かせることを条件にルームシェアを始めた。表向きは無職と思われていたが、実は立派なサラリーマンで、職場の後輩、紅壱に思いを寄せている。猥談を他人に話すのが大好きだが、友人たちには嫌がられていたため、興味津々で話を聞いてくれる芽吹と意気投合。現在は単なるルームメイトにとどまらず、理解者であり相談相手としても良好な関係を築いている。
塩見 紅壱 (しおみ こういち)
アオイと同じ会社に勤める後輩の男性。黒髪のショートヘアで硬派な雰囲気を漂わせるイケメンで、右目の下と左眉の上にホクロがある。宴会で泥酔したアオイに絡まれて以来、彼に対して複雑な感情を抱いている。周囲からはノンケだと思われているが、実はゲイであり、アオイのゲイ仲間のミヅキとも知り合い。非常にストイックな性格で、休日はジムに通うだけなので、私服はジャージしか持っていない。ミヅキの助言が原因でアオイのことを誤解しており、すれ違いが絶えず、まるで両片思いのようなもどかしい関係が続いている。
書誌情報
アオイ君の猥談がたまらない!! 3巻 KADOKAWA〈MFC〉
第2巻
(2025-07-23発行、978-4046848994)
第3巻
(2026-01-23発行、978-4046855428)








