連合チームの白熱野球ドラマ
本作は高校野球をテーマにしており、2012年に開催された第94回全国高等学校野球選手権大会から正式に導入された「複数の高校による連合チーム」を軸に物語が展開される。常星盟侠連合の一翼を担う私立常星学園高校野球部は、かつて春夏合わせて9回の甲子園出場と3度の優勝を誇る強豪校だったが、現在は部員不足により廃部の危機に直面している。一方、私立盟侠高校は筋金入りの不良校で、野球部は名ばかりで練習もまともに行われていない。また、火狩将太郎や海原錦といった経験者も、過去のトラウマから野球に向き合えずにいた。事情や問題を抱えた二校の球児たちが、それらを乗り越え、一つのチームとして結束していく過程が、本作の大きな見どころとなっている。
異色連合チームの結成と挑戦
私立常星学園高校の野球部は、部員がわずか四人しかおらず、試合を組むことさえ困難な状況が続いていた。キャプテンの日比野塁斗は、この窮地を打開するために他校との連合を模索するが、不良の巣窟として知られる私立盟侠高校との連合を余儀なくされる。盟侠高校の野球部員たちはほとんどやる気がなく、常星学園の部員を見下していたため、当初は両校の関係は最悪だった。しかし、日比野の真摯な姿勢に心を動かされ、盟侠高校の一部部員が本気で野球に取り組み始める。さらに、文武両道の天才と知られる常星学園の生徒会長、冥野一青が成り行きでチームに加わり、かつて野球から離れていた火狩や海原も復帰。個性豊かなメンバーが集まった連合チームは、かつての強豪校に匹敵する実力を持つチームへと成長していく。
常星盟侠連合と超高校級ライバルたちの激闘
チームとしての団結を果たした常星盟侠連合の前には、東東京屈指の実力を誇る右サイド投手の本丸水樹率いる城ヶ丘高校や、「西の王者」と称される十瓦剛健と優健の兄弟バッテリーを擁する日東大三高校など、個性豊かで強力なライバルたちが立ちはだかる。その中でも、優勝最有力候補とされる凰林学園高校には、150キロのストレートと抜群の制球力を誇る鷲澄氷馬をはじめ、攻守に優れ相手を翻弄する鷹宮蒼輔、日比野に匹敵する勝負強さと、どんな剛球も打ち返すパワーを持つ鳳龍閃など、超高校級の選手が多数在籍している。常星盟侠連合は彼らと幾度も死闘を繰り広げ、その激闘が選手一人ひとりの成長へとつながっていく。
登場人物・キャラクター
日比野 塁斗 (ひびの るいと)
私立常星学園高校野球部に所属する2年生の男子。ポジションはキャッチャーで、のちに常星盟侠連合のキャプテンに就任する。身長166センチ、体重53キロ。選手としての総合的な能力は決して高くないが、並外れた精神力と、ピンチをチャンスに変える勝負強さが持ち味であり、土壇場でこそ真の実力を発揮するタイプ。また、誰に対しても親しみやすく、どんな状況でも前向きに振る舞い、わずかな可能性にも全力で取り組む姿勢から、常星学園はもちろん、曲者(くせもの)揃いの盟侠高校野球部の部員たちからも頼れるキャプテンとして信頼されている。一方で、集中しすぎるあまり自身の疲労に気づかないという弱点もあり、試合中に倒れてしまったこともある。
火狩 将太郎 (かがり しょうたろう)
私立盟侠高校野球部に所属する2年生の男子。ポジションはピッチャーで、身長188センチ、体重72キロ。最速156キロの剛速球に加え、鋭い切れ味を誇るフォークボールとSFFを自在にあやつる。幼い頃から抜きん出た才能を持ち、「百人に一人の天才」と称賛されていた。しかし中学時代、卑劣な罠を仕掛けてきたスポーツ記者に暴力を振るってしまい、周囲から激しい非難を浴びた。さらに、慕っていた母親との関係も悪化し、それがトラウマとなって野球に強い忌避感を抱くようになった。かつては鷹宮や鳳と同じチームに所属し、鷹宮とはバッテリーを組んでいた。鷹宮からは事あるごとに凰林学園高校での選手復帰を熱望されている。
書誌情報
イレギュラーズ 20巻 講談社〈講談社コミックス〉
第1巻
(2021-08-17発行、978-4065244913)
第2巻
(2021-11-17発行、978-4065259351)
第3巻
(2022-02-17発行、978-4065269008)
第4巻
(2022-05-17発行、978-4065279205)
第5巻
(2022-08-17発行、978-4065288290)
第6巻
(2022-11-17発行、978-4065294901)
第7巻
(2023-02-17発行、978-4065305577)
第8巻
(2023-05-17発行、978-4065315767)
第9巻
(2023-08-17発行、978-4065326138)
第10巻
(2023-11-16発行、978-4065335475)
第11巻
(2024-02-16発行、978-4065345696)
第12巻
(2024-05-16発行、978-4065355152)
第13巻
(2024-08-16発行、978-4065365212)
第14巻
(2024-11-15発行、978-4065374375)
第15巻
(2025-02-17発行、978-4065384244)
第16巻
(2025-05-16発行、978-4065398340)
第17巻
(2025-08-12発行、978-4065403686)
第18巻
(2025-11-17発行、978-4065415467)
第19巻
(2026-02-17発行、978-4065426302)
第20巻
(2026-05-15発行、978-4065436295)








