ウルトラマンSTORY 0

ウルトラマンSTORY 0

人工太陽・プラズマ太陽の事故により、超常的な力と変身能力を手に入れてしまった光の国の住人たち。彼らは自分たちに与えられた使命を探るべく、宇宙の星々を巡る旅にでた。円谷プロダクション製作のTV特撮「ウルトラシリーズ」を題材としたSFヒーロー作品。作品時系列は、すべてのTVシリーズ作品以前となっており、彼らが宇宙の平和を守る「ウルトラマン」としての使命に目覚め、「ウルトラ警備隊」を結成するまでを描く誕生譚にあたる。監修・円谷プロダクション。

正式名称
ウルトラマンSTORY 0
ふりがな
うるとらまんすとーりー ぜろ
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アクション
 
スーパーヒーロー
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概要・あらすじ

はるか昔、M78星雲のとある星で、太陽を失った住人たちは、科学の叡智を結集しプラズマ核融合装置による人工太陽・プラズマ太陽を打ち上げた。起動は成功し、枯渇することのないエネルギーを持った理想郷を手にした住人たちは、自らの星を光の国と呼んだ。しかしプラズマ太陽には種の進化を望むバルタン星人による細工が施されていた。

その結果、太陽のエネルギーを浴びた者は、誤った進化を遂げ、超常的な力と異形の姿をも手に入れることになってしまう。住人だけでなく動植物も意識を持った光の国は、大きな混乱の中で焦土と化す。上空に現れたバルタン星人の円盤群によって、自分たちを変えた光の因子が悪意によって操作されたものであること、宇宙全体に影響を及ぼしていることを知った住人たちは、力を得た自分たちにはそれを食い止める責任があると考える。

こうしてゾフィ、ウルトラマンセブンジャックエースを始めとした光の国の若者たちは宇宙に飛び立ち、調査と彼らの力をいかにして使うべきかという模索の旅に出た。

登場人物・キャラクター

ゾフィー

光の国の若者たちの、リーダー格の青年。細工を施されたプラズマ太陽の光の因子が宇宙に影響を与えたことを知り、手に入れた力を平和のために役立てようと提案した。自らが手にした力の強大さを恐れるが、惑星や生命の発する「生きたい」という希望である「星の声」を聞き、人々を守るために戦うことを決意する。

ウルトラマン

光の国のプラズマ太陽の開発主任であった青年科学者。自らの研究成果が宇宙に誤った進化をもたらした可能性に苦しむが、旅の中でバルタン星人に出会い、プラズマ太陽への細工が彼の陰謀であったことと、地球を狙っていることを知る。

セブン

光の国の戦士。宇宙を旅し、バッファロー星のミクラスや、メタル星のウィンダムなど、共に戦う勇気を持った怪獣たちをカプセル怪獣として仲間にしていく。銀十字軍のアルフォンヌと共に地球に赴いた際は、過去の時空へと導かれる。

ジャック

光の国の戦士。得た力の強大さゆえ、勇気と無謀の違いについて悩むが、数々の出会いによって人々を守りたいという強い意志を抱くようになる。能力がウルトラマンによく似ているため、二人の力を合わせた光波熱線を放つことができる。

エース

光の国の戦士。身寄りがなく、ゾフィーに引き取られて成長したため、ゾフィーを恩人として慕っている。旅の中でバルタン星人の実験施設を発見し、幼馴染の少女ルティアもまたバルタン星人に改造を受けていたことを知らされる。

タロウ

光の国の戦士。ウルトラの父とウルトラの母の息子。光の国の人々がプラズマ太陽の光を浴びて以降、初めて生まれた子供であり、そのパワーは未知数。カラレスの指導を受け、力をただ振るうのではなく、守るために戦うという使命に目覚める。

レオ

L77星の王子。アルス王の子。弟のアストラとは大変仲の良い兄弟だった。武術師範であるドリューの指導を受け、父から受け継いだウルトラ戦士としての力を開花させる。しかしマグマ星人の侵略によってL77星は爆発、生き残ったはずの弟や母を探す旅に出る。

アストラ

L77星の王子。アルス王の子で、レオの弟。武勇に優れてはいるものの、戦いを忌避する柔和な性格だった。マグマ星人の侵略のさなか、戦士として目覚めるが、L77星の爆発によって行方不明となる。

ウルトラの父 (うるとらのちち)

光の国の司令。指導者として人々から尊敬を集め、父親のように慕われている。青年たちを調査の旅に送り出す一方で光の国に留まり、バルタン星人によって細工されたプラズマ太陽の影響で壊滅状態に陥った国の復興を成し遂げた。星間連合との戦いにおいて、ババルウ星人に捕らわれてしまう。妻はウルトラの母、息子にタロウがいる。

ウルトラの母 (うるとらのはは)

光の国で治療と看護を担当する銀十字軍の隊長。慈愛に満ちた性格で、人々から母親のように深く慕われている。星間連合との戦いにおいて、光のオーロラによって光の国を守るバリアを作り出すが、それに生命力をすべて注ぎ込んだため石化してしまう。夫はウルトラの父、息子にタロウがいる。

ゴライアン

光の国の戦士。大柄で他の戦士たちよりもパワーや耐久力に優れている。豪放磊落な性格。プラズマ太陽の暴走時に理性によって力を抑えきれず、フレアの能力によって力を一部封印されていた。

ザージ

光の国の戦士。氷や冷気を操る能力を持つ。剣士としての腕前も高く、沈着冷静な性格もあって頼りにされている。カプセル怪獣フリーザスと共に戦うことが多い。

ドリュー

光の国の戦士。格闘に優れた能力を持つ。旅の途中、L77星で武術師範となり、アルス王と王子のレオ、アストラに仕える。L77星が爆発した後は行方不明となっていたが、星間連合の脅威を察知し、スパイとして潜入する。

カラレス

光の国の戦士。タロウの師として彼に戦闘のイロハから、戦士としての心構えまでを説く。タロウやウルトラの父同様に、エネルギーを大量に蓄積することができるウルトラホーンを持っている。

フレア

光の国の戦士。異次元を操る能力を持ち、離れた場所に腕だけを出現させてシールドを張るなど、トリッキーな戦い方を得意とする。性格は飄々としているが説得力があり、荒っぽいゴライアンも彼には従う。

ルティア

光の国の女性。エースの幼馴染。プラズマ太陽の暴走を調べるため宇宙を旅していたところをバルタン星人に捕らわれ、改造の後、操られてしまう。エースによってバルタンの呪縛から解かれた後、力をエースに託す。

アルフォンヌ

光の国で治療と看護を担当する銀十字軍の隊員。強いヒーリング能力を持つが、自分で自分を治すことだけはできない。セブンと共に地球を訪れるが、負傷によって変身能力を失ってしまう。

アルス

L77星の王。光の国でプラズマ太陽の暴走が起きた時、巨人へと変身する能力を得た。息子のレオ、アストラにも変身能力があることを理解しており、彼らの心が強く育つのを待っている。

バルタン星人 (ばるたんせいじん)

光の国のプラズマ太陽に細工を施し、光の因子が暴走する原因を作った宇宙人。その目的は、種としての終息に入った脆弱な体に本来無い進化を促し、強さを手に入れることだった。「個」の観念が無い群体ゆえに、生と死の観念も無い。

マグマ星人 (まぐませいじん)

多くの艦隊と怪獣を従え、いくつもの星に侵略を仕掛けている宇宙人。L77星を侵略し、滅ぼした。胸のマークは星のマグマを起爆させる装置となっている。

ババルウ星人 (ばばるうせいじん)

プラズマ太陽の暴走によって角で触った相手に変身する能力を身につけた宇宙人。また、髪の毛を今までに覚えた怪獣や宇宙人に変化させることも可能。宇宙を支配するという目的のため星間連合を組織し、その長の座に収まる。絶大な力を持つという光の国のウルトラキーを狙い、ウルトラの父を拉致する。

メフィラス星人 (めふぃらすせいじん)

星間連合の幹部となった宇宙人のひとり。強いサイコキネシスを持ちながら、自らの手を汚すことを良しとしない策士。星間連合の陰謀が次々とウルトラ戦士たちによって阻まれることに対して疑念を抱く。

ザラブ星人 (ざらぶせいじん)

星間連合の幹部となった宇宙人のひとり。高い変身能力を持つ。無敵艦隊構想を実現化させるべく、鉱山惑星で他星から拉致してきた人々を使い、兵器開発を行っている。

ガッツ星人 (がっつせいじん)

星間連合の幹部となった宇宙人のひとり。分身能力を持つ。惑星エレメンターに眠る究極の破壊神復活を目論み、長い時間をかけてエレメンターに住む部族を仲たがいさせていた。

ナックル星人 (なっくるせいじん)

星間連合の幹部となった宇宙人のひとり。怪獣軍団構想を持ち、惑星オズに怪獣牧場を作り、様々な星から怪獣を捕えては、実験を繰り返していた。

ヒッポリト星人 (ひっぽりとせいじん)

星間連合の幹部となった宇宙人のひとり。ババルウ星人が連合の盟主となっていることに不満を抱き、高い武力を持つテンペラー星人に近づく。ぶつけた相手を固める「ヒッポリトタール」の開発をしている。

テンペラー星人 (てんぺらーせいじん)

星間連合の幹部となった宇宙人のひとり。宇宙最強の称号を求め、強者との戦いを欲する根っからの武人気質。当初はババルウ星人が盟主であることに不満を抱いていたが、強さが証明されるとこれに従った。

メトロン星人 (めとろんせいじん)

星間連合の幹部となった宇宙人のひとり。惑星メトロプラネットに宇宙ケシの実の栽培工場を作り、大人と子供を分離させ、大人をマインドコントロールソルジャー化する実験を行っている。

集団・組織

星間連合 (せいかんれんごう)

ババルウ星人によって組織された、強い力を持つ宇宙人たちが種族を超えて手を結んだ組織。その目的は全宇宙の支配であり、そのための障害となる光の国とウルトラ戦士たちの抹殺を目論んでいる。

銀十字軍 (ぎんじゅうじぐん)

光の国で、治療や看護を担当する組織。ウルトラの母が隊長を務めている。女性が多い。プラズマ太陽の暴走以前から銀十字軍に所属していた者は、光の因子によってヒーリング能力を身につけている。

場所

光の国 (ひかりのくに)

M78星雲にある星。高度に発達した科学力を誇る文明が築かれていたが、太陽を失い、代わりにプラズマ核融合装置による人工太陽・プラズマ太陽を打ち上げた。しかしそのプラズマ太陽にはバルタン星人による細工が施されており、光の因子が暴走、その光を浴びた住人たちには本来ありえないはずの進化が起きてしまう。住人たちは、元は人間によく似た姿をしていた。

L77星 (えるななじゅうななせい)

アルス王が治める惑星。人間とよく似た姿をした住民たちが、中世風の暮らしをしている。光の国で起きたプラズマ太陽の暴走により、王家の人間と、王家に伝わる宝石「獅子の瞳」が光を浴びてしまう。それにより、王家の人間は獅子の瞳を使って巨大なウルトラ戦士へと変身する力を手に入れた。

その他キーワード

プラズマ太陽 (ぷらずまたいよう)

ウルトラマンが主任となって開発したプラズマ核融合装置による人工太陽。永遠に尽きることのないクリーンなエネルギーと闇に怯えることのない理想郷をもたらすはずだった。しかし、過剰なる進化を望むバルタン星人の細工によってプラズマスパークが暴走、光を浴びた者に力をもたらす装置と化してしまった。その被害は光の国だけでなく、宇宙全域に及んだ。

ウルトラキー

光の国に伝わる伝説の武器。しかしその実物を見た者はいない。その正体は、ウルトラ戦士たちのそれぞれの体の中にあるエネルギーそのもので、数人分を集めることで実体化する。

クレジット

監修

円谷プロダクション

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