オットマン-OTTOMAN-

冴えないサラリーマンの五味想也は、ある日仕事帰りにトラックにはねられて瀕死の重傷を負ってしまう。だが、そこに現れたエネルギー生命体「ギブラ」と融合したことで一命を取り留め、「オットマン」に変身する能力と強大な力を手に入れる。オットマンはポジティブな発言によって発生するエネルギーを、さらなる力に変換させる特性を持ち、強化次第で人類をはるかに凌駕する身体能力を持つドラコニアンを圧倒するほどの戦闘能力を発揮する。オットマンに変身した想也は、妻の優花に対する愛情をエネルギーに変換し、世界を裏から支配しようとするドラコニアンの集団である「家族」と激しい戦いを繰り広げる。

本作の地球には、レプティリアンやドラコニアンといった異星人の細胞に適合した人間が潜伏しており、人知れず凶悪な事件を起こしていた。そのため、事件の被害を秘密裏に処理する地球防衛軍が結成されており、悪しき考えを持つ異星人と戦っている。地球防衛軍には、弱冠11歳ながら天才的な頭脳を持つ調査隊隊長の星雛李や、レプティリアンにも負けない戦闘力を誇る戦闘隊副隊長・戦場鶏護など、個性的なメンバーが集う。彼らはオットマンへの変身能力を得た想也や、ドラコニアンの細菌に感染して体が変質した優花を危険視し、一度は険悪な関係となる。だが、想也のどこまでも純粋で優花を一途に思う気持ちに触れたことで考えを改め、やがてそれぞれの目的のために共闘することになる。

想也と優花は互いの体に起きた変化に戸惑いながらも、レプティリアンやドラコニアンたちを次々と退けていく。そんな中、ドラコニアンによる世界の統率をもくろむ集団が出現し、想也や地球防衛軍に攻撃を仕掛けてくる。彼らは自らを「家族」と名乗り、「父上」と呼ばれる総帥のもとで暗躍していた。家族のメンバーたちは、バンド仲間に裏切られて借金を背負っていたり、友達に体形をバカにされ続けていたりと、それぞれの理由から異星の細胞を得る以前の人生に絶望しており、その経験から培われた負の感情を巨大エネルギーに変換して想也たちに襲い掛かる。