オレ嫁。～オレの嫁になれよ～

祖父から婚約者がいると告げられた中川ひなたは、軽い気持ちで初めて相手と顔を合わせる。しかし、相手が御曹司の條森前であることを知り、驚きと戸惑いを覚える。そんな中、「トップに立つ資質がない」と陰口を叩かれていた彼をひなたが庇ったことで、前はひなたに好意を抱くようになる。こうして、ひなたと前は結婚を前提とした交際を始めるが、二人を引き離そうとする障害や手強いライバルの登場など、愛と絆が試される出来事が次々と起こる。

ひなたはごくふつうの女子高校生で、特に秀でたところはない。しかし、ひなたの明るい性格や前向きな姿勢、そしてたくましさに魅了される男性は少なくない。一方、前は大財閥「條森グループ」の後継者として育てられたため、外見だけでなく内面も大人びている。ふだんは感情を表に出すことはなく冷淡に見られがちだが、ひなたの前では愛情や嫉妬心を隠さずにストレートに表現する。そして、どんな困難が訪れようとも、前はひなたを守り、深い愛情を注ぎ続ける。

ひなたと前の前には、さまざまな恋の障害が立ちはだかる。たとえば、人気モデルの有栖川聖奈は前に恋心を抱いており、ひなたを邪魔に思った聖奈は知り合いの男性に頼んで彼女を誘拐させる。また、前の母親は一般庶民のひなたとの婚約に反対し、メディアを利用して妨害を試みる。一方、ひなたはアイドルの南雲新や前の兄である創、心優しい幼なじみの岩谷航などから好意を寄せられている。前はライバルたちに負けないよう、ひなたを独占しようと奮闘する。次々と現れる恋のライバルや障害を、二人がどのように乗り越えていくのかが、本作の大きな見どころとなっている。