カンナさん大成功です!

カンナさん大成功です!

生まれついてのブスとデブに思い悩む女子神無月カンナが、唯一優しく接してくれた美形の男性蓮台寺浩介を振り向かせるために数百万円を費やして全身を美容整形し、まったくの別人に生まれ変わり容姿に対する自信を付けるも、周囲からの慣れない美人扱いに戸惑い、空回りしトラブルを巻き起こしながらも浩介にアタックしようとする姿を描いたラブ・コメディ漫画。2006年に韓国で、2009年に日本でそれぞれ同名の実写映画化された。

正式名称
カンナさん大成功です!
ふりがな
かんなさんだいせいこうです
作者
ジャンル
ラブコメ
 
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概要・あらすじ

「一度見たら夢に出そうなブス」とまで呼ばれ、さらにはアンダー130のブラジャーを着用するほどのデブだったことから自分の容姿に大きなコンプレックスを抱いていた神無月カンナ。彼女は周囲からひどい扱いを受ける中で、唯一自分に対して優しく接してくれた男性蓮台寺浩介に恋してしまい、数百万円かけて全身を美容整形し誰もが振り向くほどの美女へと生まれ変わり、浩介にアタックしようとする。

しかし、ブスだったころの名残なのかうまく美女として振る舞うことができずに空回りを繰り返してしまう。ある日、過去の自分と同じ「カバゴジラ」というあだ名を付けられ容姿のことでいじめられている女性カバコと出会い、その境遇に自分の過去を重ねてしまい彼女をプロデュースしようと奮起するも、カバコは意外な方向に変身し始める。

登場人物・キャラクター

神無月 カンナ (かんなづき かんな)

「一度見たら夢に出そうなブス」とまで呼ばれ、さらにはアンダー130のブラジャーを着用するほどのデブだったが、唯一自分に対して優しく接してくれた男性蓮台寺浩介に恋してしまい、数百万円かけて全身を美容整形し誰もが振り向くほどの美女へと生まれ変わった女性。整形前は亀戸大学の学食で働いていた。 「カバゴジラ」「カンナ菌」「ブタ」「カバ」「ヒバゴン」などのあだ名をつけられ、給食のミートソースにチョークの粉をかけられたり、淹れたお茶を気持ち悪いと言われ目の前で捨てられたりと壮絶にいじめられた過去を持つ。そのせいか、美女になった後もなかなか劣等感や被害妄想から抜け出すことができず、しばしば空回りし美女として振る舞うことができないでいる。

蓮台寺 浩介 (れんだいじ こうすけ)

亀戸大学に通う大学生で、校内では女子が群がるほどの美形男子。元々は荒川昌代と付き合っていたが、神無月カンナからの熱烈なアタックを受けて次第に心惹かれるようになり、最終的に付き合い始める。動物に対して優しく、誰とでも公平に接するなど優しい性格をしているが、美人すぎるせいか周囲の目線を集めるカンナに対してやきもちを妬く場面もある。

隅田川 菜々子 (すみだがわ ななこ)

亀戸大学に通う大学生で、神無月カンナのように整形手術を施していないにも関わらず周囲の目線を引き付けるほどの美貌と、その容姿にふさわしい高飛車でマイペースな性格をしている。自動販売機の下に落とした小銭を拾って買った缶入りのおしるこを飲む姿すら様になっており、カンナいわく「天然の美人」。

荒川 昌代 (あらかわ まさよ)

亀戸大学に通う大学生で、小太りでそばかすがあり、あまり美しい容姿とは言えない女性。温和そうな見た目とは裏腹に自分の容姿を理解したうえで非常に計算高く動くずる賢い性格をしており、当時付き合っていた蓮台寺浩介のほかにも恋人がおり二股をかけていた。スフレというマルチーズ種の犬を飼っている。

ゴンベ

神無月カンナが蓮台寺浩介とのデートの最中に出会った雑種の犬。美人であろうとするあまり出会ったその場では冷たくしてしまうも、浩介と解散後にすぐに連れて帰りカンナの飼い犬となる。浩介と荒川昌代が自宅に来訪した際にはカツラをつけさせられ、ゴンベという名がダサいせいか「うなぎパイ」と呼ばれる。

カバコ

亀戸大学に通う、過去の神無月カンナと同じ「カバゴジラ」というあだ名を付けられ容姿のことでいじめられている女性。非常にネガティブな性格をしており、カバコがあまりにブスでデブだったため自分の過去の境遇を重ねてしまったカンナによって容姿を改造してもらうがうまくいかず、その際に蓮台寺浩介が発した何気ない褒め言葉のせいで一気に自分の容姿を勘違いし、グラマーな可愛い系だと思い込むようになってしまった。 本名は「愛」。

アッくん

神無月カンナの企画した合コンでカバコと出会い、本命の彼女を持ちながらも言葉巧みにカバコを騙し金品を貢がせている男。たびたび彼女と一緒にいる場面をカンナやカバコに目撃されるが、その度に嘘を重ねて誤魔化している。貢がせるのを止めるように言い渡しに来たカンナを襲うが、その場面を目撃したカバコに平手打ちを見舞われ別れを告げられる。

神無月 梨奈 (かんなづき りな)

神無月カンナの実の妹で不倫相手に会うために上京してきた。整形前のカンナとは似ても似つかないほど可愛く、そのことが原因で姉妹仲は悪い。整形後のカンナに始めは気づかなかったが、寝相の悪さといびきで姉であると確信する。不倫相手との交際を止めてくれる存在として姉を頼り、本気で叱ってくれたカンナと最終的に和解する。

相模 (さがみ)

神無月カンナがバイトする出版社で働く男性編集者で、仕事に対する真剣さのあまり周囲にキツく当たったり、容姿にあまり気を使わないせいか無精髭を生やし髪は乱れ瓶底のような眼鏡をかけているせいか周囲からの評価は低い。しかし、身なりを整えれば見違えるほどの美形になり、本来は尽くすタイプだったことから思わずカンナは二股をかけてしまう。 蓮台寺浩介の高校時代からの先輩で、カンナが二股をかけていたと発覚した際には最終的に身を引いた。

春男 (はるお)

整形前の神無月カンナが働いていた亀戸大学の食堂で働く男性で、小太りでさえない容姿をしている。食堂内でいじめられていたカンナを庇い何かと面倒を見ていたせいかカンナに勘違いされ告白されるもその気がなかったため振ってしまう。その後、金銭目的の派手な女性に手ひどくフられていたところに現れた整形後のカンナに、優しく接してくれた恩返しとして助けられる。

ストーカー

整形前の神無月カンナのストーカーで、正々堂々とアプローチできない自分の性格へのコンプレックスから洗濯物や郵便物を盗んだりと屈折した愛情を注いでしまう危険人物。変わった審美眼をしており、美人になってしまったカンナが過去のカンナだと気付かない。過去のカンナの体裁で電話をかけたカンナにより優しくフられた後は、荒川昌代に一目惚れし付き合うようになる。

清瀬 (きよせ)

亀戸大学に通う大学生で、蓮台寺浩介の大学での友人。整形後の神無月カンナの容姿に惹かれる男子の一人で、カンナが浩介と付き合っているとは知らず、ただ浩介にやきもちを妬かせるためだけに近づいてきたカンナの誘いに乗ってしまう。優しい性格をしており、傍若無人な態度を取るカンナに憤慨する浩介に友人としてアドバイスを送る。

トシ江 (としえ)

亀戸大学に通う大学生で、蓮台寺浩介に気があり神無月カンナが整形美人だと知って戸惑う浩介に接近し取り入ろうとする。カンナいわく「ちょっとブス」であり、エラが張り目は小さい。カンナが整形して美人になりチヤホヤされていることを強く妬んでおり、その事実に対して堂々と嫌味を言ったりと性格はかなり歪んでいる。

集団・組織

亀戸大学 (かめいどだいがく)

『カンナさん大成功です!』に登場する大学。蓮台寺浩介や隅田川菜々子、荒川昌代、カバコらが通う東京都部須野市にある大学で、整形前の神無月カンナは食堂で働いていた。整形し食堂を辞めたあともカンナは浩介目当てに出没しており、その度にカンナの容姿に惹かれた男子たちが黒山の人だかりを作っている。

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