ギャルごはん

赴任してきたばかりの家庭科教師の矢部真司は、生徒との距離を縮めるために料理研究部を設立する。しかし、入部してきたのは自分に熱烈な恋心を寄せるギャルの岡崎みくのみ。スタイル抜群のみくは、矢部との二人だけの時間を利用して彼女のかわいらしさを存分にアピールし、猛アプローチを開始。一方の矢部は、教師という立場から絶対に応じるわけにはいかず、大いに動揺しながらも拒否し続けたため、みくとの関係はなかなか発展しない。みくの一途でピュアな思いが、ドタバタな学園生活と共に描かれる。

岡崎みくは派手なメイクに褐色の肌を大胆に露出した今時のギャル。気さくで非常にノリのいい性格で、チャラい女性と見られがち。しかし、実際は純粋でピュアな心の持ち主で、好きになった男性には一途（いちず）なところがある。矢部真司への気持ちも本物で、先生と教師という関係に悩みながらも、さまざまなアプローチを繰り返す。矢部にみく自身の胸を押し付けたり、腕を組んだりすることはもはや日常茶飯事。海では大胆な水着を披露し、クリスマスには露出の激しいサンタクロースコスプレで矢部の自宅に押し掛けて一泊するなど、彼を翻弄している。一方で、矢部が設立した料理研究部にはまじめに取り組んでおり、入部当初は壊滅的な腕前だった料理のレベルも徐々に上がっている。矢部に色仕掛けで猛アプローチしているが、矢部に好かれるため一生懸命に努力するみくの姿も魅力となっている。

矢部真司は決して目立つことのない、地味で冴えない容姿の持ち主。だが、噓のつけない生真面目で優しい性格のため、矢部の人柄に触れることで、好意を寄せる生徒や同僚教師も多い。生徒会長で優等生の藤原小春は、教師とは恋をしてはいけないと苦悩しつつも、矢部への思いをあきらめることができずにいるが、小春は岡崎みくとも良好な関係を築いているため、非常に苦しい立場にある。また、大学時代からの知り合いで同僚教師の白濱渚も、職場では矢部に興味ない素振りを見せているが、彼に思いを寄せている。みくのライバルたちは、ふだんは矢部への気持ちをあらわにすることはないが、時にはその気持ちを抑えられず大胆に振る舞うこともある。