堅物職人と女子大学生ギャルのハートフルラブコメディ
修は堅物で一見する朴念仁に見える職人。一方のしいなは現役の女子大学生ギャル。幼なじみの二人は、それぞれまったく異なる道を歩んできたが、実はどちらも誠実で、お互いを大切に思っている。作中では、これまで恋愛とは無縁だった二人が、結婚に向けて少しずつ理解を深めていく様子が、コミカルかつ穏やかに描かれている。
職人たちの関係と心温まる群像劇
本作には、修の祖父母である総一郎と雪、しいなのことが大好きな女性金槌(かなづち)職人の咲、修の錦銅の師匠である高畠、そして高畠の孫にして、修を師と仰ぎ鎚起銅器職人を目指すあさひなど、多彩な人物が登場する。彼らとの交流を通じて、修としいなは人間として成長を遂げていく。一方で、二人の影響を受けて新たな関係を築く周囲の人々の姿も描かれており、「職人」をテーマにした心温まる群像劇的なヒューマンドラマが、本作の特徴となっている。
舞台は独自文化を持つ燕三条地域
本作の舞台は、職人の町として名高い新潟県の燕三条地域。作者のnamoによる綿密な取材と、MGNETによる地域監修のもと、鎚起銅器をはじめとする燕三条にかかわるさまざまな職人技術が丁寧に紹介されている。また、実在する店舗や施設、組織も数多く登場し、物語にリアリティを与えている。修としいなのほのぼのとしたラブストーリーだけでなく、燕三条の地域情報も知ることができる、ご当地情報漫画としての側面も持っている。
登場人物・キャラクター
富川 修 (とみがわ しゅう)
新潟県の燕三条地域で、祖父の総一郎と共に鎚起銅器の職人を務める青年。総一郎や父親の征秀は名高い職人で、修自身も幼い頃から銅に親しんできたため、その技術は非常に高い。しかし、総一郎からは「自分の色がない」と評されている。無表情で口下手なため、周囲には何を考えているのか分かりにくい一面がある。一方で、鎚起銅器に対する情熱は強く、特に若くして亡くなった父親の存在が修の職人としての大きな原動力となっている。幼なじみのしいなに思いを寄せており、ある日突然、告白を飛ばして求婚。そして「一人前の鎚起銅器職人になったら結婚する」としいなと約束を交わした。それ以来、しいなへの思いから多くの着想を得て、周囲の人々に支えられながら唯一無二の職人へと成長していく。鎚起銅器製作に取り組む際は一気に集中し、周囲が見えなくなることから、付き合う前のしいなには「妖怪銅叩き」と呼ばれていた。
犬町 しいな (いぬまち しいな)
新潟県の燕三条地域に住む大学1年生の女子。明朗快活な性格で、露出の多いファッションを好む典型的なギャル。幼なじみの修とは子供の頃から親しく、彼の実家の工場に入り浸ってはいつも修のそばにいた。そのため、ふだんはあまり表に出さない修の感情の変化を敏感に察知できる。ある日、突然修から求婚され、当初は戸惑ったものの、自分の中にあった彼への恋心に気づき、婚約を受け入れた。それ以来、場所を問わず修にべったりで、正式に結婚する「修が一人前になる日」を心待ちにしている。裏表のない素直な性格で、職人の技術にも深い敬意を抱いているため、周囲からは言葉遣いや外見は別として、人間性においては職人家の番頭にふさわしいと評価されている。
クレジット
- その他
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MGNET
書誌情報
クプルムの花嫁 8巻 KADOKAWA〈ハルタコミックス〉
第1巻
(2021-01-15発行、978-4047364356)
第2巻
(2021-10-15発行、978-4047367753)
第3巻
(2022-08-12発行、978-4047370340)
第4巻
(2023-05-15発行、978-4047374621)
第5巻
(2024-03-15発行、978-4047376502)
第6巻
(2024-10-15発行、978-4047380967)
第7巻
(2025-08-12発行、978-4047383913)
第8巻
(2026-05-15発行、978-4045000645)








