シャアの日常

とある風呂無しアパートの1室で、ある男が目覚める。男は自分の名前も、居た場所も思い出せない記憶喪失の状態だった。手掛かりになりそうなものは、壁に掛けられて装飾された真っ赤な軍服、奇怪なマスクとヘルメットだけ。試しにそれらを身に着けると、その姿はシャア・アズナブルそのものだった。しかし、そのことにすら気付かないまま男は、現代日本の下町での日常を、おっかなびっくり過ごしていくのであった。