文明が停止した世界で奮闘する高校生たちを描く
「高校生新アプリグランプリ金賞」を受賞した岐阜県の高校2年生、真中進と「読書感想文銀賞」を受賞したクラスメートの朝比奈夏向は、クラス委員長の成澤心、副委員長の白根圭之介とともに、東京で行われる授賞式に参加することになる。一方、日本海上空では何者かが放った多数の気球が発見され、やがて日本列島上空にずらりと並ぶ。そして、真中たち四人が品川に到着しようかという時、気球の下部にぶら下がっていた黒いボックスが一斉に爆発。その瞬間にあらゆる電子機器やインフラが破壊され機能しなくなってしまう。本作は、EMP(電磁パルス)攻撃により文明が停止した極限状況の中、生き残りをかけて奮闘する高校生たちの知恵と勇気を描いたサバイバルストーリーである。
サバイバルを通して心の成長を描く
電子機器が破壊された世界では、航空機が次々と墜落、いたるところで交通事故や火災が起きており、自販機も使えない。日本中が同じ状況かも知れないと考えた朝比奈は、離れて暮らす弟を助けるために富山県に向かうことを決め、他の三人も同行することになる。四人はホームセンターでバールやブルーシートなどを手に入れ富山県を目指すが、その道中、様々な危険にさらされる一方、人々の善意にも触れていく。旅客機の墜落現場に出くわした四人は、迷いながらも「素通りしちゃいけない」という朝比奈に促され、生存者を探す消防士たちに協力する。遺体を発見したらペグを立てるという作業を繰り返し、悲観的な気持ちになっていた四人だったが、ついに一人の生存者を発見する。四人は救われた気持ちになり、「やってよかった」と素直に思う。本作は、高校生たちのサバイバルを通して心の成長を描く物語でもある。
多感な高校生たちの青春群像劇
本作の主要人物は、IT系に長けた真中、野生児の朝比奈、天真爛漫で学年一の美少女である成澤、何を考えているかわからない美白男子の白根の四人。真中は一方的に成澤に好意を抱いているが、普段は特に仲が良いわけではないクラスメートたちである。また、「データが世界を動かす」と信じ株の売買で2000万円の資産を持つ真中と、スマホも持っていないアナログ人間で弁当のおかずは自分で釣った魚というワイルドな朝比奈は、サバイバル生活の中でも対立しがちである。本作は、極限状況に置かれた多感な時期にある四人が、対立や葛藤を繰り返しながら成長し、生き残るために団結する姿を描いた青春群像劇である。
登場人物・キャラクター
真中 進 (まなか すすむ)
岐阜県H市在住の高校2年生の男子。小学校4年生の時から貯めたお年玉を運用し、2000万円の資産を築き上げた。将来はその資金を元にIT事業を興し、新時代のヒーローになるのが夢。また、データ上の資産が増えれば増えるほどモテると考えている。学年一の美少女、成澤に好意を抱いている。オリジナルのアプリを開発し、「高校生新アプリグランプリ金賞」を受賞。「読書感想文銀賞」を受賞した朝比奈、クラス委員長の成澤、副委員長の白根とともに、授賞式のために東京に向かい、EMP(電磁パルス)攻撃による災害に見舞われる。
成澤 心 (なるさわ こころ)
岐阜県H市在住の高校2年生の女子。真中のクラスメート。クラス委員長を務める学年一の美少女で、男女ともに人気がある。明るく優しい性格だが気が強くケンカっ早い一面がある。K-POPアイドルの大ファン。「高校生新アプリグランプリ金賞」受賞の真中、「読書感想文銀賞」受賞の朝比奈の付き添いで、副委員長の白根とともに授賞式のため東京に向かい、EMP(電磁パルス)攻撃による災害に見舞われる。
クレジット
- 原作
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NUMBER8








