ツーオンアイス

ツーオンアイス

逸茂エルクの初連載作品。スケート監修を、ペアフィギュアスケートの元オリンピック日本代表選手、高橋成美が手掛けている。現代日本を舞台に、北海道出身の素人フィギュアスケーターの峰越隼馬が、かつて天才と持て囃(はや)されたフィギュアスケーターの早乙女綺更との出会いや再会をきっかけに、綺更と共にペアフィギュアスケート選手として成長していく姿を描いた青春フィギュアスケート物語。集英社「週刊少年ジャンプ」2023年43号から2024年20号にかけて連載の作品。

正式名称
ツーオンアイス
ふりがな
つーおんあいす
作者
ジャンル
スケート
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊4巻
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ペアフィギュアスケート界が舞台

フィギュアスケートの漫画は数多くあるが、本作はペアに焦点を当てた希少なフィギュアスケート漫画となっている。シングルに比べて圧倒的に競技人口が少なく、マイナーとされる競技だが、筋力が弱い女性選手も長く第一線に立ち続けることができるなどの特長がある。また壮大で迫力のある演技が多く、シングルとは別の華やかさと激しさがある。

偶然の出会いと再会が物語の始まり

隼馬と綺更の出会いは、小学校3年生の隼馬が東京旅行で偶然観戦したフィギュアスケートの大会だった。それまでは校庭の簡易リンクしか知らなかった隼馬が、初めて目にしたフィギュアスケーターが綺更であり、その演技に魅了された隼馬はその場で彼女に話しかけ、半ば無理矢理に面識を得ている。しかし将来を嘱望されていた綺更は、突然表舞台から姿を消してしまう。独学でスケートの練習を重ねていた隼馬が6年後、中学3年生になって東京に引っ越し、初めて訪れたスケートリンクで綺更と再会する。綺更は隼馬のスケーティングのクセが自分とまったく同じであることに興味を持ち、仮のペアを組むことを決める。

二人の障壁は男子シングルNo.1選手

隼馬と綺更の前に立ちはだかるのは、日本フィギュアスケートで男子シングル1位にランキングされる空天雪。かつて綺更に、女子選手としてのコンプレックスを植え付けたうえにペア転向をそそのかし、結果として綺更がフィギュアスケート界の表舞台から姿を消すきっかけを作った人物であり、隼馬にも悪意に満ちた言動で暗躍している。しかし、天雪自身がペアに転向することを綺更にのみ明かしたり、オリンピックでの金メダルもペア転向のための準備だと語るなど、謎が多い。

登場人物・キャラクター

峰越 隼馬 (みねこし はゆま)

北海道出身の男子フィギュアスケーター。誕生日は5月5日、身長は168センチ。小学校3年生の頃、東京旅行中にフィギュアスケートの大会で綺更の圧倒的な演技に魅了され、綺更と同じ景色を見るため独学で6年間フィギュアスケートの練習に明け暮れていた。そして中学3年生になった隼馬は、東京に引っ越したのを機に訪れたスケートリンクで偶然、綺更と再会する。綺更を見本にフィギュアスケートの練習を重ねてきたため、スケーティングのクセが綺更とまったく同じ。この特徴を綺更に見込まれ、彼女から仮のペアを組むことを申し込まれ、同時にシングルの才能も見抜かれてシングルでも大会に出場した。その後、隼馬はシングルへのあこがれがあることを認めたうえで、綺更とペアを組むことになる。

早乙女 綺更 (さおとめ きさら)

かつて天才少女と持て囃されていた女子フィギュアスケーター。誕生日は4月6日、身長は152センチ。小学校3年生の時に3回転ジャンプに成功し、メディアにも大きく取り上げられていた。しかし、スケーターとしての将来を考えてペアに転向しようとした小学5年生の頃にコーチから破門され、突然表舞台から姿を消してしまう。ペアのパートナーを探していた中、隼馬のスケーティングのクセが自分とまったく同じであることに興味を抱き、仮のペアを組むことを申し込んだ。その後、隼馬にシングル選手としての才能を見抜き、ペアを組む前に、彼にシングルでの大会出場も勧めた。練習仲間でもあった4歳年上の天雪の才能にコンプレックスを抱いている。

クレジット

その他

高橋 成美

書誌情報

ツーオンアイス 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2024-02-02発行、 978-4088838212)

第2巻

(2024-04-04発行、 978-4088838823)

第3巻

(2024-06-04発行、 978-4088841069)

第4巻

(2024-06-04発行、 978-4088841076)

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