ハイメと臓器姫

「蟲」と呼ばれる知的生命体の侵攻を受けた世界。人類は辛くも蟲との戦争に勝利したが、蟲の死骸から発生し、男性にだけ感染するウイルスによって、男性は太陽光のある場所では生きられなくなってしまっていた。荒廃した日本は、蟲の死骸から採取した強化細胞によって肉体を改造した少女たちの戦闘集団「◇糞蝮学園」が支配しているのだった。糞蝮学園を統括する７人の臓器姫のひとりブラッド・ボマーは、自分の体液と他人の体液を接触させることで爆発を引き起こす能力を持つ少女。ある事情から学園を離れた彼女は、一見少女に見える小柄な少年ハイメと出会う。とある経緯からハイメに惚れてしまったブラッド・ボマーは、彼の目的を叶えるため、一緒に旅をするようになるが、そんな二人の前に糞蝮学園の臓器姫たちが立ちはだかるのだった。