ハニートラップ・シェアハウス

ハニートラップ・シェアハウス

神月洸壱の代表作の一つ。小説『魔装学園H×H』で知られる久慈マサムネが、初めてオリジナル漫画の原作を手がけた作品。現代日本に似た架空のヤシマ国を舞台に、一流スパイの霧山ハヤトが敵国の女性スパイたちをシェアハウス「ファミリア」に集結させ、彼女たちの色仕掛けを巧みにかわしながら一網打尽を目指すスパイアクション&ハーレムラブコメ。KADOKAWA「月刊ドラゴンエイジ」2021年12月号から連載の作品。

正式名称
ハニートラップ・シェアハウス
ふりがな
はにーとらっぷ しぇあはうす
原作者
久慈 マサムネ
作画
ジャンル
裏社会・アングラ
 
ハーレム
レーベル
ドラゴンコミックスエイジ(KADOKAWA)
巻数
既刊9巻
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シェアハウス「ファミリア」で繰り広げられる攻防戦

国際的な諜報戦で遅れをとっていたヤシマ国は、スパイ天国として各国のスパイの暗躍を許していた。この現状を打破するため、ヤシマ国は国内に潜入する敵国スパイを一網打尽にする作戦を決行する。その計画とは、最重要機密が入っているとされる偽のUSBの存在を意図的にリークし、それを奪いに来たスパイを捕らえるというものだった。USBは腕利きのスパイであるハヤトが所持し、スパイ迎撃の拠点となるシェアハウス「ファミリア」で待ち構える。ハヤトはUSBを奪いに来たスパイたちを次々と撃退していくが、やがてハニートラップを得意とする凄腕(すごうで)の女性スパイたちまで集結し、奇妙な共同生活が始まる。情報を引き出そうとさまざまな色仕掛けを仕掛ける女性たちと、彼女たちの誘惑を警戒しつつ相手を出し抜こうとするハヤトとのスリリングな攻防が描かれる。

一癖も二癖もある女性スパイたち

ハヤトの前に最初の刺客として現れたのは、幼い頃に結婚を誓い合いながらも生き別れとなった柊セラフィだった。15年ぶりの再会を果たした二人は、それぞれ異なる国のスパイとして活動していた。しかし、互いに相手を救いたいという本心を抱えたまま、シェアハウス「ファミリア」での同居生活を始める。セラフィは戦闘能力に優れている一方で、ハニートラップは未経験で、不慣れな色仕掛けを試みてはハヤトに突っ込まれる日々が続く。そこへ新たな刺客として、二人の施設時代の幼なじみであるマリア・ロックウェルが現れる。マリアは当初、強引にUSBを奪おうとするが、かつての仲間を死なせたくない思いから方針を転換し、色仕掛けによってハヤトを自陣営に寝返らせようとする。これに対抗するセラフィも巻き込み、二人の色仕掛けは次第に過激さを増していく。このように、「ファミリア」では、異なる国家に所属するスパイたちが、敵対関係と幼なじみとしての複雑な感情を抱えながら共同生活を送っている。

敵対スパイたちとの切ない駆け引き

ハヤトと女性スパイたちは、冷徹な任務の遂行を求められる一方で、幼なじみとしての情を抱き、互いに殺し合うことなく助け合う方法を模索している。その手段がハニートラップであり、相手を自分に惚(ほ)れさせて自陣営に寝返らせることで、任務の達成と相手の生存を両立させようとしているのだ。ハヤトは女性スパイたちからの色仕掛けをかわすだけでなく、時には自ら逆にハニートラップを仕掛けて対抗している。こうした複雑な思惑の中で揺れ動く、敵対者同士の歪(いびつ)で切ない恋愛模様が本作の大きな特徴となっている。また、女性スパイたちは祖国からの粛清を恐れて命令に従う者や、任務終了後に金を稼いで逃亡を考えている者など、それぞれ異なる事情を抱えている。さらに、ファミリアの住人以外にもUSBを狙う勢力が存在し、状況に応じて女性スパイたちと協力して敵と戦ったり、敵に脅されてハヤトと敵対した住人を助けたりと、各陣営の関係が刻一刻と変化しながら物語が展開される。

登場人物・キャラクター

霧山 ハヤト (きりやま はやと)

ヤシマ国に所属する男性スパイ。年齢は23歳。黒髪黒目で精悍(せいかん)な体格を持ち、一流の腕前を誇る。ハニートラップにも動じることなく冷徹に敵を倒す姿から、「修羅の弾丸」と呼ばれている。敵国の女性スパイたちをシェアハウス「ファミリア」に集め、一網打尽にする作戦を任されている。しかし、初日に入居したセラフィをはじめ、なぜか過去に因縁のある女性ばかりが集まってきたため、困惑する。一目で彼女たちがスパイであることに気づき、当初は計画通り排除するのが合理的だと判断したが、幼い頃に児童養護施設で家族同然に過ごした彼女たちを殺したくないという思いから方針を転換。相手を自陣営に寝返らせる方向で動き始める。日常的に仕掛けられるハニートラップをかわしつつ任務を遂行する一方で、共同生活を続けるうちに住人たちそれぞれの事情にもかかわるようになる。セラフィとは幼い頃に結婚の約束を交わしており、互いにその約束を覚えていたことから、彼女に特別な感情を抱いている。任務が終わったらスパイを辞め、セラフィと共に暮らすことを目標としている。シェアハウスの住人が増えるにつれてトラブルも増加し、女性スパイたちからのハニートラップも次第に過激さを増していく。

柊 セラフィ (ひいらぎ せらふぃ)

ルーシー連邦に所属する女性スパイ。年齢は20歳。青みがかった銀色のボブカットと切れ長の瞳を持つ。幼い頃はハヤトと同じ児童養護施設で育ち、互いに結婚を誓い合うほど深い絆で結ばれていた。しかしその後、ヤシマ国とルーシー連邦の血を引くハーフであることを見込まれ、ルーシー連邦対外情報庁に引き取られ、スパイとして育成されることになった。体中に暗器のナイフを仕込み、それらを駆使した格闘術を得意とし、主に暗殺や破壊工作を任務としている。その戦闘スタイルから「剣姫」と呼ばれている。ある日、シェアハウスに派遣されるが、その機密データを持つ相手が幼なじみのハヤトであることを知り、愕然(がくぜん)とする。当初は彼の抹殺を命じられていたものの、殺したくないという思いから、本部に対してハヤトを籠絡し寝返らせる作戦を提案する。しかし、ハニートラップの経験がまったくないまま作戦を強行。結果として生き恥をさらし、ハヤトからも「わかりやす過ぎる」と突っ込まれてしまう。現在もハヤトへの思いは消えておらず、マリアをはじめとするほかの女性スパイが彼に接近すると、対抗心をむき出しにすることもある。ファミリアでの共同生活を送りながら、スパイとしての任務とハヤトへの感情のあいだで揺れ動く日々を過ごしている。

クレジット

原作

久慈 マサムネ

書誌情報

ハニートラップ・シェアハウス 9巻 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉

第1巻

(2022-04-08発行、978-4040744971)

第2巻

(2022-10-07発行、978-4040747231)

第3巻

(2023-04-07発行、978-4040749419)

第4巻

(2023-11-09発行、978-4040752006)

第5巻

(2024-06-07発行、978-4040754727)

第6巻

(2025-01-09発行、978-4040757483)

第7巻

(2025-08-08発行、978-4040760308)

第8巻

(2026-03-09発行、978-4040763194)

第9巻

(2026-08-07発行、978-4040765075)

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