記憶喪失を軸にした恋愛サスペンス
男子校の現国教師をしている24歳の今日子は、ある日、突然倒れて頭を強く打ち、過去7年間の記憶を失い中身が17歳に戻ってしまう。ところが、真面目で充実した毎日を送っていた高校2年生のときと異なり、24歳の今日子は別人のようになっていた。派手な外見で色気を振りまき、生徒を指導するどころか「マリリン」のあだ名で呼ばれてナメられており、生徒との不適切な関係の噂もあった。17歳の今日子は、生徒に信頼されて慕われるような教師を目指していたはずであり、7年という空白期間に謎が隠されていると思われた。記憶をなくす前の自分がどんな人間でも受け入れる覚悟を決めた今日子は、自分らしさを取り戻すために行動を開始する。本作は、記憶喪失をテーマに、自分探しとトラウマの克服、サスペンス要素を織り交ぜた恋愛ドラマである。
今日子を巡る同僚と教え子の対立
学年主任で31歳の三住佑誠は、記憶を失った今日子に「あんたのことが嫌いだった」とはっきりと口にする女嫌いのクールなイケメンである。そんな三住を前にすると、今日子はなぜかソワソワしてしまう。そしてある日、他愛のないできごとで三住の笑顔を見た今日子は、以前の自分が彼を好きだったことを確信する。一方、今日子に厳しい態度を見せていた三住も、以前とは異なり何事にも真面目で一生懸命な今日子に、次第に惹(ひ)かれていく。そんな二人の間に割って入ろうとするのが、今日子のクラスの生徒で超イケメンの真宮獅虎(まみやれおと)である。今日子に遊び半分で迫っていたようにみえた獅虎もまた、真剣な想いを打ち明け、三住と獅虎の間にピリピリした空気が漂うことになる。
封印されていた不穏な過去
前向きに頑張る今日子だったが、記憶の中にずっと消えない男性の影があり、度々起きるフラッシュバックに悩まされていた。そんなある日、今日子はクラスでも目立たない男子生徒、諏訪睦をライン上でブロックしていることに気づく。解除して中身を確認すると、どう見ても教師と生徒とのやり取りではなかった。どうやら諏訪は今日子の過去に深く関わりがあるらしい。また、高校時代の親友二人と再会した今日子は、自分が学校の人気者だった中澤と交際していた事実が判明する。三住との関係がうまくいき始める中、封印されていた不穏な過去が次第に明らかになっていく。
登場人物・キャラクター
鞠原 今日子 (まりはら きょうこ)
男子校である私立集英高校の国語教師で24歳の女性。2年5組の担任で愛称は「マリリン」。頭を打つ事故で過去7年間の記憶を失ったため、中身は17歳の状態になっている。17歳までは、教師を目指す真面目な優等生だったが24歳の現在は、派手で自由奔放に見える女性。生徒にはナメられ、両親や友人たちとはほぼ絶縁状態になっている。
三住 佑誠 (みすみ ゆうせい)
男子校である私立集英高校の2年1組の担任で、学年主任でもある31歳の男性。大学の研究員をしていたが中途採用で教師になった過去を持つ。イケメンだが女性嫌いで、記憶喪失前の今日子のことも嫌っていた節がある。今日子が記憶を失い真面目で素直になった後は、彼女を支える存在になる。
書誌情報
マリリンは、いなくなった 10巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第1巻
(2023-10-25発行、978-4088448411)
第2巻
(2024-02-22発行、978-4088448954)
第3巻
(2024-06-25発行、978-4088430249)
第4巻
(2024-10-24発行、978-4088430676)
第5巻
(2025-02-25発行、978-4088431093)
第6巻
(2025-06-25発行、978-4088431482)
第7巻
(2025-10-24発行、978-4088431956)
第8巻
(2026-02-25発行、978-4088432359)
第9巻
(2026-06-25発行、978-4088432731)
第10巻
(2026-10-23発行、978-4088433165)








