大人気エッセイと漫画界の名匠の夢のタッグ
本作の原作となったのは彬子女王殿下による人気エッセイ。漫画を担当したのは、映画化された『繕い裁つ人』などで知られる名匠、池辺葵である。単行本1巻に掲載された彬子女王殿下の特別エッセイによれば、漫画家探しは難航したという。最終的には担当編集者が「この人に描いてほしい」と思う一番好きな作家、池辺に打診したところ「『残さないといけない日本のよきもの』『ひとが自立し、ひとりで進んでいく』という二つのテーマを描いてみたい」と考えていた池辺の快諾を得た。そんな池辺の漫画に対して、彬子女王殿下は「自分の分身が生まれた気がした」「命を吹き込むとはこういうことなのかと、ぞくぞくした」と絶賛している。
英国留学記と家族らとの思い出
本作は皇室エッセイ初のマンガ化作品。主な内容は、彬子女王殿下が学習院大学在学中と卒業後に体験した留学生活である。大学在学中に聴講生として1年間留学した際、英語レベルが十分ではなく孤立してしまうが、優しい3年生の先輩たちに救われたこと。世界最古とも言われるオックスフォード大学マートン・コレッジの学生寮や食堂、OWL(フクロウ)の愛称で親しまれるメイン・ライブラリーなど、歴史的な建造物の描写とそこで過ごす一日の様子。プリンセスだとわかっても特別あつかいされず、フラットな関係の友達をたくさん得ることができたことなどが、リアルかつ情感豊かに描かれている。またその他、父である寛仁親王殿下との思い出や絆、幼い頃からずっとそばにいる側衛(皇宮護衛官)との関係、彼らに関する愉快なエピソードなども盛り込まれている。
登場人物・キャラクター
彬子女王 (あきこじょおう)
寬仁親王の第一王女。父の影響により幼少時からオックスフォードに行くことをなんとなく決めていた。学習院大学在学中に1年間、卒業後に5年間、英国オックスフォード大学マートン・コレッジに留学。日本美術を専攻し、女性皇族として初めて博士号を取得した。同名の実在人物をモチーフにしている。
ベネディクト
彬子女王の最初の留学時に出会った英国人の女性。オックスフォード大学マートン・コレッジの3年生で彬子女王と同じ寮の住人。孤立していた彬子女王に声をかけ彼女を救う。以来、本当に仲良くなり、映画に行ったり友人の誕生会に出席したりする。同名の実在人物をモチーフにしている。
クレジット
- 原作
-
彬子女王








