男子高校生が少女に生まれ変わる
本作は、高校生の高遠伊織が少女を助けようとしてトラックに轢（ひ）かれてしまい、偶然居合わせた天才科学者・草薙結女によって奇跡的に命は助かるものの、小学1年生の少女の体になってしまったところから物語が始まる。ふつうの高校生が小学生の少女になったことで起きるカルチャーギャップが見どころで、伊織が男としてのアイデンティティに苦悩しながらも、小学1年生の少女として生きる姿がコメディタッチに描かれている。伊織は二度目の小学校に通うこととなり、子供ならではの無邪気な触れ合いと、初めてだらけの秘密の女子体験をする。
片思いの同級生との奇妙な同居生活
伊織は同級生の草薙みくるに片思いをしており、告白を決意したその日に交通事故に遭ってしまう。伊織の命を救ったのは天才科学者の結女で、彼女の改造手術によって命は助かるものの、目覚めると小学生の少女の姿になっていた。実は結女はみくるの姉で、小学生になった伊織は半ば強制的に結女の家で居候をすることになる。思いがけずに片思いのみくると一つ屋根の下で暮らすことになった伊織だが、みくるは彼の正体に気づかず、奇妙なすれ違いの日々を過ごすことになる。また、結女はロリコン趣味の変態で、伊織は結女のセクハラ被害に遭いながらも、いつか本来の姿に戻ることを夢見るのだった。
物語を彩るさまざまなキャラクターたち
本作は高校生の伊織が女子小学生として過ごす日々をメインに描いているが、変態で天才科学者の結女以外にも個性豊かなキャラクターたちが登場する。両親の離婚によって離れ離れとなっていた伊織の妹・伊音や、トラックの前に飛び出して伊織に助けられた砂佐良鈴、小学生となった伊織に思いを寄せる同級生の桃代斗太などといった、イマドキの小学生たちとの交流をとおして、伊織は自らが小学生の少女になったことを実感し、アイデンティティが揺らぐことになる。みくるへの恋心も含め、伊織がさまざまな葛藤を乗り越えてどんな答えを導き出すのかが、本作の大きな見どころとなっている。
登場人物・キャラクター
高遠 伊織 (たかとお いおり)
平凡な高校生2年生の男子。年齢は17歳。同級生の草薙みくるに片思いしており、告白するつもりだった日に、車道に飛び出した小学1年生の砂佐良鈴をかばってトラックに轢（ひ）かれる。偶然現場に居合わせた天才科学者の草薙結女に治療されて生き返るが、小学生の少女の体になってしまう。結女の奇行に振り回されながらも、いつか元の体に戻ることを夢見て、小学1年生の少女として生きていくことを決める。高校生の時は眼鏡をかけていたが、治療の副作用で視力も回復し、現在は眼鏡をかけていない。緊張状態になるとお尻にハート型の痣が現れる。結女の家で世話になっているが、結女が実はみくるの姉だったため、なし崩し的に思い人のみくると共同生活を送ることとなる。ただし、みくるには正体を隠しており、結女が知り合いから預かった子供ということになっている。女子小学生の時は「高遠いおり」を名乗っており、小学校ではトラックから助けた小学生の鈴と再会し、友情を育んでいる。両親は離婚しており、父親に引き取られたが、父親は高遠伊織に関心がなく、単身赴任中。母親に引き取られた小学6年生の妹・高遠伊音と、小学校で再会する。
草薙 結女 (くさなぎ ゆめ)
天才科学者の女性。高遠伊織の同級生で、伊織が思いを寄せている草薙みくるの姉。小柄な体型で貧乳のため、見た目はみくるの方が年上に見える。黒髪ロングヘアを三つ編みにし、大きな丸眼鏡をかけ、白衣を羽織っている。天才的な頭脳の持ち主ながら、レズビアンの変態で女子小学生が大好き。伊織がトラックに轢かれる事故現場に居合わせ、彼を肉体改造して生き返らせるが、自分の好きな女子小学生の体に改造してしまう。草薙結女いわく、事故で肉体のパーツが足りなかったとされているが、伊織は結女の趣味で小学生女子の体にされたと疑っている。伊織を家に住まわせ、小学校にも通わせている。小学生のいおりにセクハラ三昧しては、みくるやいおりにおしおきをされている。さらに、ロリコンの同志と共に小学校に押し掛けてハレンチ行為を繰り返しては、毎回撃退されている。
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