上杉くんは女の子をやめたい

上杉くんは女の子をやめたい

『水色時代』や『ないしょのつぼみ』など、多くの人気少女漫画を手がけるやぶうち優の作品。現代の日本を舞台に、主人公の上杉啓介が突然女子の体に変わってしまい、幼なじみの八重村瑛人と大倉のえるとの三角関係を描いた女体化ラブコメディ。小学館「ちゃおプラス」で2024年5月4日から連載。2025年に宝島社「このマンガがすごい!2026」オンナ編第18位を獲得している。

正式名称
上杉くんは女の子をやめたい
ふりがな
うえすぎくんはおんなのこをやめたい
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
ちゃおコミックス(小学館)
巻数
既刊4巻
関連商品
Amazon 楽天 小学館eコミックストア

女体化をテーマにした三角関係ラブコメディ

本作は現代の日本を舞台にしつつ、不思議なファンタジー要素が巧みに織り込まれた世界観が特徴。主人公の上杉啓介は、小柄で中性的な容姿にコンプレックスを抱いていた。ある日、神社でふと願ったことが現実となり、突然女子の身体に変わってしまう。啓介が女子として生活する中で直面するさまざまな苦労や生活習慣の変化、そして幼なじみたちとの複雑な三角関係が物語の大きな軸となっている。当初はすぐにでも元の男性の身体に戻りたいと願っていた啓介が、女子として生きるか元の姿に戻るか葛藤する姿も、本作の見どころの一つとなっている。

身長と性別の狭間で揺れるかわいい少年

中性的な容姿を持つ上杉啓介は、身長が低いために少女のように見られ、男性として扱われないことに悩んでいた。ある日、啓介は密かに思いを寄せる幼なじみの大倉のえるが、「啓介が女の子だったらかわいいのに」と友人に話しているのを偶然耳にし、ショックを受ける。落ち込んだまま買い物帰りに立ち寄った鳶石神社で、啓介は賽銭箱に千円札を投じ、身長が伸びるよう願う。しかしその瞬間、のえるの言葉がふと頭をよぎり、「もし女子になれたらいいのに」と願ってしまう。その願いが神に届き、次の瞬間、啓介の髪は伸び、少女の姿に変わってしまう。頼れる親友の八重村瑛人に助けられながら、啓介は元の姿に戻る方法を探すが、女体化させた少女神・鳶石姫命に願いの取り消しを頼むと、賽銭箱に投じた千円札を取り戻さなければならないと言われてしまう。すでに千円札は回収され、銀行へ送られてしまっていた。取り戻す手段を失った啓介は、元に戻る方法が見つかるまで、不本意ながら女子として生活することを余儀なくされる。

性別を超えた三角関係と新たな日常

慣れない女性の身体で生活することになった上杉啓介は、本音では一刻も早く男性に戻りたいと願っていた。一方、以前から啓介に思いを寄せていた大倉のえるは、彼が女性になったことで距離が縮まり、以前よりも身近な存在になったことを素直に喜んでいた。また、啓介を何かと支えてくれる八重村瑛人は、実は啓介が女性になる前から特別な感情を抱いていた。そんな二人の本心を知らないまま、性別の壁を越えた複雑な三角関係の中心にいる啓介は、女性になったことで巻き起こるさまざまなトラブルに翻弄されながら、騒がしい日常を送っていく。啓介がのえるたちのグループに溶け込み、楽しい時間を過ごす一方で、苦労や戸惑いを感じる姿や、変化していく心境や人間関係に振り回される様子も楽しめる。

登場人物・キャラクター

上杉 啓介 (うえすぎ けいすけ)

男子中学生で、八重村瑛人と大倉のえるの幼なじみ。身長は144.4センチと低く、中性的な容姿のために男らしく見られないことを悩んでいる。明るく陽気で、友人思いな性格をしている。幼い頃からのえるに思いを寄せており、近所の鳶石神社で身長を伸ばしたいなど複数の願いを唱えた際、咄嗟に「女子になってのえるの近くにいたい」と願ったことで、鳶石姫命の力により女体化してしまう。鳶石姫命は一人につき一つしか願いを叶えられず、賽銭として使った落書きのある千円札を取り戻さなければ、願いの取り消しや別の願いへの変更ができないと言われ、やむなく女子中学生として生活することになる。元は金髪の短髪だったが、女体化後はロングヘアになり、いくら切ってもすぐに伸びてしまう。また、元々は身軽で身体能力も高かったが、女子になったことで筋力や体力が低下し、体の変化や生活習慣の違いに戸惑うことも多い。周囲からの好意には鈍感で、以前からのえるや瑛人が自分に恋心を抱いていることには、まったく気づいていない。

八重村 瑛人 (やえむら えいと)

男子中学生で、上杉啓介と大倉のえるの幼なじみ。身長は169センチ。中学校に進学してからは、のえるとはやや疎遠になっているものの、啓介とは親友としてよくいっしょに行動している。容姿、成績、性格のすべてにおいて優れており、啓介からは「もし女の子だったら惚れていた」と評されるほどのイケメン。啓介が女体化した事実を真っ先に知らされ、元に戻る方法を共に考え奔走するなど、何かと頼りにされている。一方で、啓介が女子グループと親しくなったことで関係に溝を感じ、一時的にそっけない態度を取ったり、呼び方を名前から苗字に変えたりしてすれ違いが生じたこともあった。実は啓介が女体化する前から、友人以上の特別な感情を抱いている。趣味はサイクリング。

大倉 のえる (おおくら のえる)

女子中学生で、上杉啓介と同じマンションに住む幼なじみ。身長は150センチ。垂れ目が印象的な美少女で、ロングヘアをツインテールにしている。優しくおっとりした性格をしている。幼い頃は啓介、八重村瑛人と三人でよく遊んでいたが、中学校に進学してからは女子グループとの付き合いが増え、二人とは次第に疎遠になっていた。啓介からは瑛人のことが好きだと誤解されているが、実際には啓介に好意を抱いている。そのため、同じく啓介に思いを寄せる瑛人に対しては苦手意識を持つと同時に、恋のライバルとして強く意識している。啓介が女体化してからは、気軽に話せるようになったことを喜び、女子の生活に慣れない彼をサポートしている。

書誌情報

上杉くんは女の子をやめたい 4巻 小学館〈ちゃおコミックス〉

第1巻

(2024-10-24発行、978-4098728206)

第2巻

(2025-04-25発行、978-4098730520)

第3巻

(2025-07-25発行、978-4098730537)

第4巻

(2025-12-25発行、978-4098732739)

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