忍者(ヤンキー)が繰り広げる白熱の忍撰バトル
本作の舞台となる私立刃心高等学校は、徳川家が出資・運営しており、国内の忍者の95%がこの学校の卒業生である。同校では、徳川家裏将軍の徳川國定の護衛を務める御庭番の座をかけ、学校だけでなく国全体を巻き込んだ御庭番忍者撰抜「忍撰(にんせん)」が繰り広げられている。特に注目すべきは、ヤンキー漫画の喧嘩バトルと忍者要素が融合されている点にある。主人公の煙人や一矢をはじめ、忍者の血を引くヤンキー「忍鬼」たちは、影をナマズの形に変えて敵の攻撃を吸収して無効化する「影鯰」、煙を巨大な拳に変えて連続攻撃を繰り出す「風魔手裏拳」、磁力を用いた結界で敵の攻撃を防ぐ「電磁拒絶」など、さまざまな属性の忍術を駆使する。これにより、派手で臨場感あふれる白熱のバトルが展開される。
忍者の血を継ぐ煙人が刃心高校へ転校
煙人は風魔一族の末裔でありながら、自分に忍者の血が流れていることを知らず、東京の不良たちとケンカに明け暮れていた。しかし、手応えのある相手に出会えず、退屈な毎日を過ごしていた。そんなある日、舎弟から「中学生のような男に完膚なきまでに叩きのめされた」と聞かされた煙人は、その相手である一矢にケンカを挑み、激闘の末に痛み分けとなる。この戦いを通じて、一矢は煙人が自分以上の才能を秘めていることを直感し、自身の地盤固めに利用しようと、煙人を刃心高校へ誘う。退屈な日常から抜け出し、さらなる強敵を求める煙人はその誘いを受け入れ、刃心高校へ転校。一矢と手を組み、多くの忍鬼たちとの激闘を繰り広げていく。
「TEAM煙人」を結成して頂点を目指す
私立刃心高等学校には、生徒会長の服部斬蔵を筆頭に圧倒的な実力を誇る伊賀忍者や、2年生最強の忍者として恐れられる猿飛輪舞曲が率いる甲賀忍者など、多様な派閥に属する忍鬼たちがひしめき合っている。彼らの共通の目的は、日本の裏社会の頂点と称される國定の守護役「御庭番」に選ばれることであり、その座を巡って日夜激しい争いが繰り広げられている。当初はどの派閥にも属さず、煙人と一矢の二人だけで刃心高校の頂点を目指していたが、数々の激戦を乗り越えるうちに仲間が増え、やがて「TEAM煙人」と呼ばれる一大派閥を結成するに至った。
登場人物・キャラクター
風間 煙人 (かざま えんど)
私立刃心高等学校に通う1年生の男子。かつては不良の巣窟として知られた都立護見工業高校に在籍していたが、のちに刃心高校へ転校した。素直で裏表のない性格で、本気でケンカをした相手ともすぐに打ち解ける器の大きさを持つ。並のヤンキーを圧倒する抜群の身体能力を誇り、風魔手裏拳をはじめとする煙を使った忍術も自在にあやつる。しかし、父親の小太郎や兄の煙仁には到底敵(かな)わないことを自覚している。父親の教育の影響で忍者の存在を頑なに信じておらず、自身の忍術すら「ヤンキーを超えたヤンキーが発揮する超能力」だと思い込んでいる。また、高校生ながら喫煙しているが、一般人を絶対にケンカに巻き込まないという徹底したモラルは、父親から叩き込まれた風間家の家訓によるもの。
蜂須賀 一矢 (はちすか いちや)
私立刃心高等学校に通う1年生の男子。生徒会に所属しているものの、ほかのメンバーとは折り合いが悪く、つねに彼らを出し抜く機会を狙っている。ふだんはシニカルで皮肉屋だが、仲間を大切に思う気持ちは人一倍強く、煙人とは固い友情で結ばれている。小柄で童顔なため子供扱いされることが多く、そのたびに「自分は高校生だ」と強く反発している。忍者としての潜在能力は非常に高く、同じ生徒会に所属する百地滅異類を難なく撃破するほどの実力を持つ。影を獣や魚の形に変化させる忍術を使い、大きな影を作り出せる時は無類の強さを誇るが、夜間や屋内など影の生成が制限される環境では戦闘力が大きく低下してしまうという弱点もある。自己評価はあまり高くなく、刃心高校の頂点に立つためには、信頼できる仲間の存在が不可欠だと考えている。
書誌情報
乱破 ~ヤンキー忍風帖~ 8巻 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉
第1巻
(2025-03-07発行、978-4253286718)
第2巻
(2025-03-07発行、978-4253286725)
第3巻
(2025-06-06発行、978-4253286732)
第4巻
(2025-08-07発行、978-4253286749)
第5巻
(2025-11-07発行、978-4253004954)
第6巻
(2026-01-08発行、978-4253009706)
第7巻
(2026-03-06発行、978-4253011976)
第8巻
(2026-06-08発行、978-4253013888)








