女子大生×カレー×青春
加来井大学に通うため、長野県から上京したちなは、初めての都会に戸惑ってしまう。新宿で道に迷ってしまったちなは、年齢の近そうな女子に声をかける。彼女の名は夏美、ちなと同様に西葛西の寮に向かうという。縁を感じた二人は、新宿でランチをすることになった。無類のカレー好きだという夏美は、ちなを「Manna新宿中村屋」に案内する。中村屋のカレーの歴史と初めてのインドカレーの複雑な味わいに感動したちなは、すっかりカレーの魅力にハマってしまう。その後、夏美が同じ寮に住む同級生であることが判明し、ちなは彼女に連れられて様々なカレーの名店を訪ねることになる。本作は、カレーの奥深さを知った女子大生が青春を謳歌(おうか)する姿を描いたグルメ漫画である。
実在するカレーの有名店が多数登場
本作最大の特徴は、Manna新宿中村屋、スパイスマジックカルカッタ、カレーハウスボルツ神田店など、実在するカレーの有名店が毎回登場することである。店の雰囲気やメニュー、味や香り具材といった詳細なレポートに加え、店舗の歴史由来といったうんちくが語られる。例えば、Manna新宿中村屋の「恋と革命の味・純印度カリー」は、大正初期、日本に亡命したインドの革命家と彼を匿(かくま)った中村屋創業者夫妻の娘のロマンスが由来になっている。また、カレーハウスCoCo壱番屋は夫婦愛から生まれたカレーである。創業者夫妻が経営していた愛知県の小さな喫茶店で、大人気となった妻の手作りカレーを多くの人に届けたいと考えた夫は、ココイチの輪を広げていく。なお、各話の最後には原作者の藤川よつ葉による1ページのコラムも掲載されている。
女子寮の個性的な面々
加来井大学女子学生寮には、ちなと夏美以外にも個性的な面々が住んでいる。美人な先輩、大学院生の貝江幸子は無類の辛いもの好き。ちなと夏美と一緒に、辛いカレーの元祖的存在であるカレーハウスボルツ神田店を訪れ、超辛いカレーで汗をかき「食べるサウナ」を楽しむ。家政学部の軽田ももは、アイドル顔負けのキラキラしたSNSをやっている、あざとかわいい女子大生。理学部の竹村香菜は、様々なものを分析する理論派で白衣が部屋着という、ちょっと変わったリケジョである。寮生たちは、一緒にカレー店を食べ歩く他、市販のレトルトカレーの食べ比べなども楽しむ。
登場人物・キャラクター
黒部 ちな (くろべ ちな)
加来井大学文学部1年生の女子。長野県出身で、ボブヘアーが特徴。西葛西にある女子寮に住んでいる。あだ名は「ちなっち」。家庭と学校のカレーしか知らなかったが、同級生の夏美との出会いをきっかけに、有名カレー店の食べ歩きにハマっていく。
遠藤 夏美 (えんどう なつみ)
加来井大学経済学部1年生の女子。大阪府出身で、西葛西にある女子寮に住んでいる。趣味はカレーの食べ歩きで、カレーに関する知識が豊富なマニア。関西弁が特徴の明るく社交的な女子で、初めて会ったちなをランチに誘い、カレー好きの道へと誘う。
クレジット
- 原作
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藤川 よつ葉
書誌情報
今日もカレーですか? 9巻 竹書房〈バンブーコミックス〉
第1巻
(2020-10-30発行、978-4801971233)
第2巻
(2021-05-27発行、978-4801973237)
第3巻
(2021-12-27発行、978-4801975255)
第4巻
(2022-07-29発行、978-4801978065)
第5巻
(2023-03-16発行、978-4801979895)
第6巻
(2023-10-17発行、978-4801981867)
第7巻
(2024-06-17発行、978-4801983465)
第8巻
(2025-01-17発行、978-4801985513)
第9巻
(2025-09-17発行、978-4801987708)







