今朝も揺られてます

今朝も揺られてます

『実は私は』他で知られる増田英二の連載作品。午前6時58分、姫城駅発舞原行きの通学電車が主な舞台。毎朝同じ電車の隣の席に座る高校生、星野彦一と姫織七夕の両片思いと、二人の甘酸っぱい雰囲気に盛り上がる乗客たちを描いたシチュエーションラブコメディ。秋田書店「別冊少年チャンピオン」2024年3月号より連載。

正式名称
今朝も揺られてます
ふりがな
けさもゆられてます
作者
ジャンル
恋愛
 
青春
レーベル
少年チャンピオン・コミックス(秋田書店)
巻数
既刊4巻
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両片思いの二人と彼らを見守る乗客たち

本作の大きな特徴は、通学電車内の20分間という限られたシチュエーションが主な舞台となっていること。高校生の彦一は、毎朝同じ時間に姫城駅で乗車してきて、隣の席に座る名前も知らない女子高生(七夕)のことが好きになる。彦一は何か月経っても声をかけることができないでいたが、じつは七夕の方も彦一に好意を抱いており、周囲から見れば両片思いであることは明らかである。そんな二人をこっそり応援しているのが、いつも同じ電車にいる「見守り隊」の乗客たちである。なかなか進展しない二人にやきもきする、「見守り隊」の実況解説という第三者の視点が本作の大きな魅力となっている。

「見守り隊」と個性的な登場人物たち

彦一と七夕を応援する「見守り隊」は、中年の部長、OLのお姉さん、男子大学生の三人組で、連絡先を交換しグループチャットを作成している。二人の甘酸っぱい雰囲気に興奮する三人は、本人たちを目の前に勝手な分析や想像で物語を盛り上げる。しかし、二人を応援する気持ちは本物で、電車内でのハプニングを防ぎ二人の時間を守ろうとすることもしばしばである。他にも「願神おじさん」という間の悪い乗客もたまに登場する。七夕が自分と同じく『願神』というゲームのキーホルダーをカバンに付けていることに気づいた彦一は、勇気を振り絞って声をかける。しかしそれに反応したのは、やはりキーホルダーを付けた向かいの席のゲームオタクのおじさんだった。その他、彦一の友人である切島、七夕の友人のひまり、「オマセちゃん」と「オクテちゃん」と呼ばれる小学生の少女なども登場し物語を彩る。

じれったい二人が少しずつ距離を縮めていく

「いつも自分の隣に座ってくれるのは、自分に対する好意なのでは」と想像してみる彦一だが、どうしても自信が持てずに名前さえ聞き出すことができない。そんな七夕は、じつは彦一に好意を抱いている。彦一は忘れているが、体調を崩した時に助けてもらった経験があるためだ。しかし彼女も奥手で恥ずかしがり屋で、二人はなかなか仲良くなるきっかけが掴めない。うとうとした相手によりかかられてはドギマギし、車内に漂うハンバーガーの良い匂いに空腹を感じ、お腹の音を聞かれたくないと顔を真赤にしながら耐え忍ぶ。そんな二人だが、1巻の終わりでは、彦一が生徒手帳を座席に忘れたことをきっかけに、互いの名前を知ることになる。こうして二人は、少しずつだが確実に距離を縮めていく。

登場人物・キャラクター

星野 彦一 (ほしの ひこいち)

笹川高校に通う男子高校生。不器用で恋愛経験に乏しいが、困った人に手を差し伸べる優しい性格。野球部に所属し、朝練のために毎日早い時間の電車に乗っている。姫城駅で乗車し、自分の隣の席に座る少女(七夕)に片思いし、何とか距離を縮めようと奮闘する。『願神』というゲームを好み、シオンというキャラクターを推している。

姫織 七夕 (ひめおり なゆ)

陸逢高校に通う女子高生。電車内では読書をしていることが多い。清楚(せいそ)で可愛らしい外見と純粋で繊細な内面を持つ少女。恋愛に関しては奥手で控えめ、鈍感なところがある。姫城駅から午前6時58分発の舞原行きの電車に乗り、彦一の隣に座る。以前、体調を崩した時に彦一に助けられて以来、彦一に惹(ひ)かれている。

書誌情報

今朝も揺られてます 4巻 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉

第1巻

(2024-09-06発行、978-4253296618)

第2巻

(2025-06-06発行、978-4253296625)

第3巻

(2025-10-08発行、978-4253004381)

第4巻

(2026-04-08発行、978-4253012768)

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