僕らはいつも

僕らはいつも

藤宮あゆの代表作の一つ。現代日本の田舎(いなか)町を舞台に、高校生の桜田典と中学生の関川榛名を中心とした少年少女たちが織りなす、複雑な恋愛模様と日常を描いた青春オムニバスストーリー。集英社「マーガレット」2007年23号から2013年5号まで連載された作品。

正式名称
僕らはいつも
ふりがな
ぼくらはいつも
ジャンル
ラブコメ
 
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幼なじみ四人の青春ストーリー

本作は、男女四人の幼なじみを中心に、彼らの日常や青春を描いている。典、村上京輔、三島冴花榛名の恋愛や学校生活を軸に、オムニバス形式で物語が展開される。四人はそれぞれ幼少期からさまざまな事情や秘めた思いを抱えているが、地元を離れていた榛名の帰郷をきっかけに、どこかぎこちなかった彼らの関係が再び大きく動き出す。友情や恋愛を通じて思春期の繊細な感情や、すれ違いを繰り返す青い恋心の行方、そして大人へと成長していく姿が、本作の大きな見どころとなっている。のどかな田舎町の風景を背景にした明るくほのぼのとした雰囲気の中に、過去のトラウマや家庭の問題といったシリアスな要素や、緊張感あふれる展開も織り交ぜられている。

年下の幼なじみとの再会

煙突と川だけが特徴の小さな町で育った典、京輔、冴花の三人は、幼い頃からいつもいっしょに過ごしてきた。ある日、彼らより一つ年下で、幼少期に少しだけ遊んだことのある榛名が、再び典の近所に引っ越してくることが決まる。駅まで自転車で迎えに行った典は、モデルのように大人びたイケメンに成長した榛名の姿に驚かされる。しかし、彼の内面が昔のままだと知り、ほっと胸をなでおろす。そして、複雑な事情を抱える繊細な榛名のそばに寄り添うことを決意する。一方、典が楽しそうにしている姿を見た京輔は複雑な思いを抱き、これまでの曖昧な態度を改め、冴花への気持ちに真摯に向き合おうと決心するのだった。

それぞれの思いが複雑に絡み合う恋愛模様

いつも自分を励ましてくれる典に思いを寄せていた榛名だったが、同級生の小野平知菜に秘密を知られてしまい、不本意ながら彼女と交際を始めることになる。一方、榛名の事情を知らない典は、周囲が恋愛で盛り上がる様子を見て、自分も恋をしたいと考えるようになる。その頃、冴花は書道の先生、柳津と遠距離恋愛を始め、彼女を気にかける京輔もまた、先輩の女子と交際を続けていた。複雑に絡み合い、すれ違う思いの中で、榛名は改めて典への気持ちを自覚し、告白して交際を始める。晴れて恋人同士となった二人だったが、再び榛名を頼るようになった知菜がある凶行に及び、榛名は家の玄関に血痕を残したまま姿を消してしまう。

登場人物・キャラクター

桜田 典 (さくらだ のり)

高校1年生の女子。京輔、冴花、榛名の幼なじみ。弟の由がいる。茶髪のショートヘアで、動きやすい服装を好む。中学生時代は陸上部に所属していた。自分のことを猿に例えるほど木登りや運動が得意で、明るく快活な性格の持ち主。幼い頃から京輔に思いを寄せており、2年前に告白したが振られている。幼少期に少しだけ遊んだことのある榛名が近所に戻ってきたことで再会し、その後榛名から告白されて交際を始めた。

関川 榛名 (せきがわ はるな)

中学3年生の男子。京輔、冴花、典の幼なじみ。黒髪をショートヘアにしている。関東地方の名門私立中学校に通っていたが、幼少期を過ごした典たちの町へ戻ってきた。幼い頃に母親を川で亡くして以来、川に対して強いトラウマを抱えている。帰郷後に典と再会し、彼女に思いを寄せるようになる。しかし、同級生の知菜にその秘密を知られ、似た境遇である彼女に同情したことから交際を始める。それでも典への思いは断ち切れず、のちに自身の本当の気持ちを彼女に打ち明ける。

村上 京輔 (むらかみ きょうすけ)

高校1年生の男子。典、冴花、榛名の幼なじみ。茶髪をショートヘアにしている。町で一番の名家の長男として生まれ、幼い頃には冴花と婚約させられそうになった過去がある。家柄のよさもあって昔から非常にモテており、毎日のように女子から告白を受けている。これまでは女子と適当な恋愛を繰り返していたが、榛名の帰郷をきっかけに冴花への本当の気持ちに気づく。その後、冴花に告白するが、本気ではないと誤解されてしまう。さらに、冴花が書道の先生、柳津と付き合い始めたことも重なり、振られてしまう。

三島 冴花 (みしま さえか)

高校1年生の女子。典、京輔、榛名の幼なじみ。茶色のセミロングヘアを二つのお下げにしている。かつてはぽっちゃり体型だったが、現在はスレンダーで美しい女性へと成長した。幼い頃、京輔に初めての恋心を抱くが、初めての友人である典との友情を大切にし、彼への思いをあきらめた。また、京輔との婚約話も典への配慮から断っていた。榛名が帰郷したあと、以前から思いを寄せていた書道の先生、柳津と交際を始め、その際に京輔から告白されるが、断っている。

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