元気でいてね

元気でいてね

藤原ハルの初連載作品。1話完結のオムニバス形式だが、各話は同じ世界を舞台にしていて、全体的に繋がりがある。舞台は現代の日本。取引先との打ち合わせで、弓井祐里は元夫と偶然再会する。不妊治療の末に離婚を選んだ祐里をはじめ、様々な人々の「産む・産まない・産めない」人生を描いたヒューマンドラマ。祥伝社「FEEL YOUNG」2024年12月号から2025年6月号まで連載。宝島社「このマンガがすごい!2026」オンナ編第13位に選ばれた。

正式名称
元気でいてね
ふりがな
げんきでいてね
作者
ジャンル
その他恋愛・ラブコメ
 
ヒューマンドラマ
レーベル
FCswing(祥伝社)
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様々な「わたし」の産む・産まないの物語

仕事人間の祐里は、仕事の打ち合わせの席で、3年前に離婚した元夫の佐藤慶介と偶然再会する。子どもを儲けるために不妊治療をしていたがうまくいかず、話し合いの末にお互いの人生のために離婚した二人だった。正しい選択だったと祐里は納得しているが、もし産んでいたら彼と家庭を作り、ちゃんとした人間になれたのだろうか。元夫との再会をきっかけに、祐里の心は大きく揺れ動く。本作は、そんな祐里の他に、夫婦関係は良好ながら推し活に邁進(まいしん)して子どもを作ろうとしない明花音、同性愛者で結婚できず、子どもを持つ選択肢がない瑛人など、様々な「わたし」の産む・産まない・産めないを描いた、全6話からなるオムニバス作品である。

誰のことも対象外にしない作品

「朝日新聞デジタルマガジン&[and]」の作者インタビュー(2025年9月29日掲載)によれば、担当編集者と何時間も“人生”の話をするうちに、「産む・産まない」というキーワードが出てきたことが、本作制作の始まりだという。また「誰のことも対象外にしない作品」であることを大切にしており、そのきっかけとなったのは、「子育てのつらさは、地球上のすべての女性が味わってきたもの」という、以前読んだ本に書かれていた言葉だった。「子どものいない人は“すべての女性”から漏れているのかな?」と感じた作者は、「自分の作品では読者をできる限りそのような気持ちにさせないように気を付けたい」と考えて、本作のように、いろいろな立場の「わたし」に寄り添う作品の誕生となった。

登場人物・キャラクター

弓井 祐里 (ゆみい ゆり)

「case.1」の主人公。仕事ができる会社員の女性。45歳で役職は主任。大学の研究生で教授の助手をしている妹と一人暮らしの母親がいる。慶介という男性と結婚していたが子どもができず、話し合いの結果、3年前に離婚した。仕事の打ち合わせで元夫の慶介と偶然再会し、復縁を迫られる。

佐藤 慶介 (さとう けいすけ)

「case.1」の登場人物。祐里と3年前に離婚した元夫。45歳。性格はまっすぐでシンプル。仕事の打ち合わせで、祐里と偶然の再会を果たす。再会して改めて自分の気持ちに気が付き、祐里に復縁を求める。

書誌情報

元気でいてね 祥伝社〈FCswing〉

(2025-07-08発行、978-4396750770)

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