勅羅野 烈

格闘家を務める男性。年齢は26歳。金髪の筋骨隆々な大男で、とにかく「デカい」という印象を与える。長い睫毛と牙のように発達した八重歯がトレードマーク。高校を卒業後、有村架図志が所属する中条組の下部組織が運営しているプロレス団体に入ったものの、我が強すぎて試合の台本にまったく従わず、先輩の看板レスラーを再起不能になるまで叩きのめしてクビになった。その落とし前として、地下格闘技に出ることになったが、マッチングできる相手がいなくなるほどの強さを見せて有村を困らせた。中条組からかなりの額を借金しており、有村の部下が勅羅野烈の家まで取り立てに来ることがあるが、すべてぶちのめして踏み倒しを決め込んでいる。同時に五人の女性を相手にセックスするほど体力があり余っており、ファミレスでは見開きのメニューすべてを平らげるほど食欲が旺盛。市原海の通う高校の教師・小林の近所にアパートを借りており、たまたまヤクザをぶちのめすところを海に見られ、その強さを認められて伊達凛奈救出の手伝いをすることになる。「奴隷業(SLAVE GO)」の捕獲ランクは初めはAだったが、海の作戦で中条組を襲い「いつ攫（さら）われてもおかしくない状況」をつくり、ソサエティの地下都市に自らやって来る意志を持つことで、捕獲ランクはEまで下がって海の所有奴隷となった。地下都市で「本気の喧嘩」をしたいと切望している。地上では自分で暴力衝動をうまく抑え込むことができずに、時にはコンクリートの壁などを殴りつけて、自らの感情と折り合いを付けていたが、本音では「生き物殴りてえ」とつねに思っていた。どうしても暴力衝動が抑えられないときは、相撲部屋などを襲う危険人物である。奴隷や賊の凶行を防ぐために、圧倒的な戦闘能力を有しているソサエティの白服の一人であるゴトウウィリアムとも互角の攻防となるものの、勅羅野が海の所有奴隷となったことで途中で止められ、結果はうやむやになっている。地上にいる時は、有村と組んで半グレが主催する地下格闘技イベントに乗り込んだりしていたほど有村にかわいがられていたが、現在では金銭トラブルで敵対している。ほかの誰と揉めても意に解さないが、有村とのトラブルだけは避けていた勅羅野にとって、地下都市行きの海の提案は願ってもないものであった。のちに団体戦ZEXでの市原陣営の最大戦力かつ切札となり、プロレスラー顔負けのパフォーマンスからZEXを観戦しているソサエティの会員からも多くの支持を得ている。その圧倒的な強さから、ZEXの実況からは「ティラノサウルス」や「超獣」などと評されている。ちなみにソサエティからの解放金額は5億デロスである。