少年たちの性的な関係と心の交流を描く
淀井と村瀬はクラスメートである。理科の授業でカエルの解剖実験をした際、淀井は村瀬が勃起していることをポロッと口にしてしまう。その後、村瀬がいじめに遭うようになり、責任を感じた淀井はいじめを止めるために大暴れする。それがきっかけで交流するようになった二人は、夏休みを村瀬の家で過ごす。そこで淀井は、自分の写真と人身事故の写真が大量に収められたアルバムを発見。村瀬があるトラウマから、グロテスクなものに性的興奮を覚えてしまうこと、自分に好意を抱いていることを知る。村瀬の歪んだ性を別の衝撃で上書きできないかと考えた淀井は、「えろいこと」をしてみようと提案する。本作は、二人の少年の性的な関係と心の交流を描いた青春ストーリーである。
心に傷を抱えた二人
父を早く亡くした淀井の家庭は貧しく、昼休みはいつもバナナかカロリーメイトを食べている。また、母にはだらしない性格で暴力的な彼氏がおり、淀井は家庭に居場所がない。そんな状況に苦しみながら感情を押し殺している淀井は、まれに暴力的な行動を起こすこともある。一方の村瀬は、引っ込み思案な陰キャで、淀井の他に友達がいない。約1年前のある衝撃的な出来事がトラウマになり、グロテスクなものに性的な興奮を抱くようになってしまった。ちぐはぐな心と身体に苦しむ村瀬は、孤独な毎日を送っていたが、ある日淀井に話しかけられ、彼に好意を抱くようになる。本作は、互いの痛みを和らげようと関係を深めていく、心に傷を抱えた少年たちの物語である。
登場人物・キャラクター
淀井 宏太 (よどい こうた)
村瀬のクラスメートで、家庭環境に苦しむ少年。5歳の時に父親を亡くし、母子家庭で育つ。母親の彼氏の存在が受け入れられずに家庭に居場所がないと感じている。あまり感情を表に出さずクールに見えるが、キレると暴力的になり、加減がわからなくなる。村瀬が歪んだ性的指向に悩んでいる姿を見て、救済しようと関係を深めていく。
村瀬 みきお (むらせ みきお)
淀井のクラスメートで、内科医の父親を持つ少年。あるショッキングな出来事が原因で、グロテスクなものに性的興奮を覚えるようになってしまい、心療内科に通うが改善はしていない。いつもおどおどしており、孤独な毎日を送っていたが、淀井に話しかけられて彼に好意を抱くようになる。カエルの解剖実験の最中に勃起して以来、ひどいいじめに遭うようになるが、淀井に助けられ交流を持つようになる。







