概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
空乃 天晴 (そらの あっぱれ)
卓越したカラクリの技術を持つ天才少年。かつて徳川幕府とも取引していた大商人である空乃屋の次男で、南蛮の機械技術に精通している。つねに飄々(ひょうひょう)とした態度の自由人で、傍(はた)から見ると何を考えているかわかりづらいが、カラクリに対する情熱は人一倍で他の追随を許さない。半月道場の師範代である小雨とは、幼少の頃からの友人。店の手伝いそっちのけでカラクリ作りに励んでいることから、無理解な父親や兄に疎まれ、半ば見限られている。実験中の蒸気機関を武家屋敷に突撃させたことで追われる身となり、天晴自身が作った蒸気船に小雨と共に乗り込んで太平洋へと脱出する。漂流の末、アメリカの商船に拾われて九死に一生を得た二人は、日本へ帰国する資金を稼ぐため、自動車で大陸を横断する、現地で史上初めて開催されたワイルドレースに参加することになる。新時代のテクノロジーである自動車に魅了された天晴は、持ち前の才能を活かして蒸気船の改造に着手。オリジナルの自動車、天晴号を作り上げることに成功し、初の女性レーサーを目指すソフィア・テイラー、先住民の子供であるホトトの力も借り、アル・リオンをはじめとする名だたるレーサーたちと名勝負を繰り広げていく。日頃から相棒である小雨をぞんざいに扱っているが、心の底では彼のことを誰よりも信頼している。
一色 小雨 (いっしき こさめ)
多くの門下生を抱える半月道場の師範代を務める青年。優柔不断で頼りないが、思いやりがあり優しい性格の持ち主。天晴とは道場で試合をして以来の旧知の仲だが、自由奔放な天晴にいつも振り回されている。主家である黒田家の当主の命令を受け、トラブルメーカーである天晴のお目付け役となり、実験の失敗で黒田家から追われる身となった天晴を逃がそうとするものの、彼といっしょに乗り込んだ蒸気船で太平洋を漂流するはめになってしまう。餓死寸前のところをアメリカの商船に救われて大陸に到達するも、日本へ帰国する手段を失った二人は、自動車で大陸を横断する、現地で開催されたワイルドレースに参加して帰国の資金を稼ぐことを決意。小雨自身は、天晴が作り出した蒸気機関の自動車・天晴号にドライバーの一人として乗り込み、ライバルたちとのサバイバルレースに身を投じることになる。機械全般に疎いため、レース中は目立った活躍をすることはなかったが、過酷なレースを戦い抜くうちに、いつしか天晴の活躍を陰から支え続けるキーパーソンとなる。
クレジット
- 原作
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APPERRACING
書誌情報
天晴爛漫! 全3巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第1巻
(2020-09-04発行、 978-4041098202)
第2巻
(2021-12-28発行、 978-4041098219)
第3巻
(2021-12-28発行、 978-4041120194)