恋か魔法かわからない!

本作の舞台は、現代日本のようにビルが立ち並ぶ街だが、そこでは人々が当たり前のように魔法を使い、その力によって生活が便利になっている。また、魔法の熟練度は「雛級」から最高位の「不死鳥級」までの階級に分かれており、より高い階級を目指して日々努力を重ねている。魔法を正しく、かつ効果的に扱う技術を教えるため、魔法学園が設立された。中でも「七賢者」と呼ばれる優れた魔法使いたちによって管理・運営される名門「私立青龍魔法学園」は特別な存在で、個性豊かなキャラクターたちが織りなす学園ラブコメディが展開される。

主人公の魁斗は、魔力を発動できないために周囲から落ちこぼれと見下されてきた。しかし、魁斗には大切な幼なじみである水瀬・フローレンス・舞と、幼い頃に交わした「いっしょに偉大な魔法使いになる」という約束があった。夢を追い続ける魁斗は、ある出来事をきっかけに、同じ私立青龍魔法学園に通うアイドル的存在の星愛楽と決闘をすることになる。その戦いの最中、魁斗は自身の中に眠っていた稀有（けう）な魔法を発現させる。しかし、その魔法は目が合った相手を強制的に惚れさせる「チャーム」で、強力である一方、扱いが非常に難しく、意図せず発動してしまう厄介なものだった。魔法界のトップに君臨する「七賢者」に呼び出された魁斗は、チャームをコントロールするため、色香魔法の専門家である早乙女萌香のもとで特訓を受けるよう命じられるのだった。

魁斗はチャームの修行に励んでいたが、彼の周囲の人間関係には新たな変化が訪れていた。以前から魅斗を何かと気にかけていたクラスメイトの天拳結衣から突然プロポーズされ、さらに一時期疎遠だった幼なじみの舞も、明らかに魁斗を意識するような素振りを見せ始める。しかし、魁斗自身は彼女たちの好意がチャームによるものなのか、それとも本当の気持ちなのか分からず、困惑している。学園では意図せずチャームが発動し、さまざまなトラブルに巻き込まれるなど、悩みは尽きない。そんな中、魁斗は多忙な萌香の代理として、指導役の夢咲愛音と同居生活を始めることになる。魁斗がチャームという厄介な力と向き合い、奮闘する中で新たな出会いが生まれる。そして、舞や結衣をはじめとする個性豊かなヒロインたちが抱える思いや、魁斗への気持ちがどう変化していくのかも本作の大きな見どころとなっている。また、魁斗が美少女たちに囲まれる羨ましいハーレム描写や、お色気シーンも楽しむことができる。