恨み来、恋、恨み恋。

恨み来、恋、恨み恋。

秋タカの代表作の一つ。人と妖怪が共存する十二町を舞台に、先祖代々の因縁を抱える子国家の当主、子国恭一と、「恨み猫」の少女、猫ヶ崎夏歩が、大きな陰謀に立ち向かう姿を描いた怪異ファンタジー。スクウェア・エニックス「月刊ガンガンJOKER」2014年7月号から2019年8月号にかけて連載の作品。

正式名称
恨み来、恋、恨み恋。
ふりがな
うらみこい こい うらみこい
作者
ジャンル
恋愛
 
和風ファンタジー
レーベル
ガンガンコミックスJOKER(スクウェア・エニックス)
巻数
全12巻完結
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恨み猫の復讐劇

本作の舞台は、人間と妖怪が共に暮らす「十二町」。この町は、土地神に選ばれた十二支を起源とする十二家が、それぞれの役割を担いながら治めてきた。しかし、猫の家は子の家に騙され、十二家に選ばれなかったばかりか、その奸計によって追放されてしまう。すべてを奪われた猫は山奥で恨みを募らせ、妖怪「恨み猫」と化して、子の家への復讐の機会を虎視眈々(こしたんたん)と狙っていた。

子の家当主×恨み猫の末裔(まつえい)

子の家の当主、恭一は、ある日、十二町に伝わる伝承「恨み猫」の末裔、夏歩と出会う。先祖代々の怨念に囚われ、子の家一族の滅亡を狙う夏歩に対し、恭一は「狙うなら自分だけにしろ」と提案する。半ば言いくるめられる形でその提案を受け入れた夏歩は、恭一の命を狙うため行動を共にすることになる。次第に二人は心を通わせていくものの、夏歩に宿る怨念は消えることなく、復讐の衝動は静かに牙を研ぎ続けていた。

祖父の死と共に動き出す陰謀

十二家の当主たちは、それぞれ土地神から特別な力を授かっている。子国家の能力は「強制遂行」と呼ばれ、他者に絶対的な服従を強いる力だった。本来、この力は当主である恭一が継承するはずだったが、ある出来事をきっかけに祖父の郷一に奪われ、彼が実質的な支配者として君臨していた。郷一と恭一は、「恨み猫」と呼ばれる夏歩の処遇をめぐって激しく対立する。しかし、その矢先、恭一は無惨に殺害された郷一と、その傍らに佇む夏歩の姿を目撃する。恭一は直感的に夏歩の無実を信じ、彼女の潔白を証明しようと奔走するが、その裏では十二家全体を揺るがす巨大な陰謀が動き始めていた。

登場人物・キャラクター

子国 恭一 (ねくに きょういち)

高校1年生の男子。子国家の当主を務めている。黒髪を短く整え、フード付きのパーカーを身につけている。好奇心が旺盛で、スイッチの類を見るとつい押さずにはいられない悪癖を持ち、子供じみた罠にもよく引っかかってしまう。少し抜けたところもあるが、気さくな性格で周囲から慕われている。かつては当主の証である「強制遂行」の力を受け継いでいたが、制御できずに暴漢による両親の殺害を許してしまった過去がある。その際、祖父の郷一に能力を剥奪され、以来彼とは対立関係にある。十二家の因縁から、「恨み猫」の末裔である夏歩に命を狙われているが、一族の罪を認め、標的を自分一人にするよう提案した。やがて彼女と心を通わせる中で、祖父殺害の現場で夏歩を目撃することになる。それでも夏歩の無実を信じ、共に事件の真相を追い求めて奔走している。

猫ヶ崎 夏歩 (ねこがざき なつほ)

「恨み猫」の末裔である少女。腰まで届く黒髪をサイドテールにしている。先祖代々の怨念によって妖怪化し、高い戦闘能力を誇る。当初、一族の悲願である子国家の根絶を目指し、当主の恭一の命を狙っていた。しかし、恭一から「自分一人を狙え」という提案を受け、その真意を見極めるために一時休戦し、彼と行動を共にすることになる。恭一と心を通わせるうちに、自らの恨みは次第に薄れていくが、彼女に取り憑く怨念は強まり、やがて正気を失ってしまう。その後、謎の男に復讐をそそのかされ、記憶が曖昧な時間が増えていく。そんな中、恭一の祖父、郷一が殺害される事件が起こり、その現場で夏歩が佇(たたず)んでいるところを恭一に目撃される。事件当時の記憶がないまま第一容疑者となってしまうが、恭一に救われ、共に真犯人を追うことになる。

書誌情報

恨み来、恋、恨み恋。 全12巻 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスJOKER〉

第1巻

(2014-11-22発行、978-4757544628)

第12巻

(2019-11-22発行、978-4757563919)

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