「ざまぁ」でエレガントな令嬢ファンタジー
結婚を目前に控えたレッドサム家長女のカレンのもとに、婚約者のクリスとその父が訪ねてきて一方的に婚約破棄を告げる。クリスがカレンの親友であるメアリー・ヴォン・スコットを愛してしまったからというのがその理由だった。そして、レッドサム家に多額の援助を受けてきたエリオット家は、今後はスコット家から援助を受けるという。恩を仇(あだ)で返すような行いに、カレンの兄
アランは「奴らに鉄槌を下す」ことを宣言し、レッドサム家の威信もカレンの名誉も守りながら反撃する方法を画策する。本作は、「舐(な)めたやつは許さない。やられたらやり返す。10倍返しだ」を家訓とするレッドサム家が、家族一丸となって復讐する姿を描いた「ざまぁ」でエレガントな令嬢ファンタジーである。
重厚な政治劇も見どころ
本作は、レッドサム侯爵家を軸としたシーズン制が採用されており、第1シーズンの主人公はカレン、そして第2シーズンになると、セリア・オブ・レッドサムが主人公になる。第1シーズンではまだ幼さを残していたセリアも美しく成長し、ハロルド・ベルモンドと婚約をする。領地経営の先頭に立ち「冷徹令嬢」と囁かれるセリアは、ハロルドとの結婚でレッドサム領とベルモンド領が関係を深め互いの領民の利益になると考えていた。しかし、政略結婚を嫌ったハロルドが婚約を破棄することで物語は展開していく。本作はレッドサム侯爵家の復讐劇がメインだが、貴族社会を構成する名家同士の駆け引きや政略結婚を描いた重厚な政治劇も見どころとなっている。
悪役令嬢のメアリーとレッドサム家の因縁の戦い
レッドサム家の敵となる悪役令嬢が、スコット公爵家次女のメアリーである。王都の貴族学校でカレンの同級生だったメアリーは、強欲でわがままな本性を隠してカレンに近づき、その婚約者であるクリスを奪い取ってしまう。しかし、レッドサム家の反撃に遭ったメアリーはレッドサム家に怨みを募らせ復讐を誓う。その後、第2シーズンになると、セリアの婚約者ハロルドを陰で操り、二人の婚約を破棄させる。メアリーの巧妙な罠や冷酷な仕打ちに対して、レッドサム家は冷静かつ着実に反撃の準備を行い実行していく。そんな、メアリーとレッドサム家の因縁の戦いが本作の大きな魅力となっている。
登場人物・キャラクター
カレン・オブ・レッドサム
オルライン王国の名門、レッドサム侯爵家の長女。赤色のロングヘアが特徴で、自己肯定感が低く、控えめで奥ゆかしい性格。王都の貴族学校に通っていたとき、スコット公爵家令嬢のメアリーと親友になる。しかし、婚約者であるクリスをメアリーに奪われ、突然婚約を破棄されてしまう。
セリア・オブ・レッドサム
オルライン王国の名門、レッドサム侯爵家の次女。赤髪のツインテールが特徴。飛び抜けて優秀で、レッドサム家の領地経営を取り仕切っている。利益優先で情がなく見えるため「冷徹令嬢」と陰口を叩かれることもある。ベルモンド子爵家の子息であるハロルドと婚約をしていたが、一方的に婚約を破棄される。
クレジット
- 原作
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COMIC ROOM
書誌情報
恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない 4巻 双葉社〈モンスターコミックスf〉
第1巻
(2024-04-10発行、978-4575418552)
第2巻
(2024-09-26発行、978-4575419740)
第3巻
(2025-04-25発行、978-4575421323)
第4巻
(2025-10-24発行、978-4575422672)







