六道との出会い
高校生の秋田は、入学以来全科目学年1位をキープする優等生であり、賢く生きて勝ち組の人生を送ることを決めていた。そんなある日、不良で空手家の幾島に絡まれていた秋田の前に、女子高生の六道が現れる。六道は幾島に喧嘩を売り、全国大会レベルの空手家である幾島をKOしてしまう。さらに秋田にも膝蹴りを入れてくる六道に、秋田は無条件降伏の証(あかし)として土下座する。「一生そうやっててください」と言い残してその場を去ろうとする六道が、自分から視線を切ったのを見て秋田は衝動的に殴りかかるが、あっさり反撃に合い失神してしまう。翌日、六道は秋田のクラスに転入してくる。六道は秋田のことを「損得を超え殴るべき時に殴れる」人間だと評価し、お友達に認定する。その後、六道のせいで暴力の世界に巻き込まれていく秋田は、打倒六道を目標に彼女に喧嘩を教えてもらうことになる。
格闘技や武術のリアルなテクニック
本作はルール無用の喧嘩バトルをテーマにしているが、作中に登場するのは、基本的に実在する格闘技や武術のリアルなテクニックである。その種類は、伝統派空手、MMA(総合格闘技)、柔道、合気道、キックボクシング、柔術、一子相伝の殺人術などバラエティに富んでいる。なお、六道が使用する技は、相手のふくらはぎを蹴るカーフキックや飛びつき腕十字、マウントポジションをひっくり返すTKシザース、裸絞めといったMMAで使用されるものがほとんどである。作中では、本能的な衝動である「暴力」と人間の叡智である「技」は矛盾しており、これを両立させる方法は、繰り返しによる愚直な鍛錬しかないと語られている。
暴力リアリティショーへの参加
六道によって地下格闘技の試合に出場させられた秋田は、大会のプロデューサー光原満に気に入られ、暴力リアリティショー「NO RULEs」に参加することになる。「NO RULEs」のコンセプトは「ルール無用の暴力」で、リアルな喧嘩の再現である。主なルールは三つ。一つ目は100名から成るランキング制を採用し、喧嘩の勝敗でランキングが変動すること。二つ目は、参加者はいつどこで誰とでも喧嘩が可能で、勝敗は敗者の行動不能または降参によること。三つ目は、参加者は全員、バイタルを測り行動不能の判定や降参を行う「リング」を装着することである。三つのルールを守り、ランキング1位だった者が王者となり、10億円の賞金を手に入れることができる。こうして秋田は、見ず知らずの相手との戦いを重ねていくことになる。
登場人物・キャラクター
秋田 正道 (あきた まさみち)
高校入学以来、全科目学年1位という秀才の男子。普段は黒縁メガネをかけている。賢い選択をして平穏無事にエリートコースを歩む予定だったが、女子高生、六道の出現で、暴力の世界に足を踏み入れることになる。喧嘩に弱いが、「尊厳が脅かされる」「理不尽にさらされる」といった殴るべき時に殴れる人間で、六道には「似たもの同士」と評価される。カーフキック、寝技などを少しずつ六道に教わり、次第に強くなっていく。
六道 せつな (りくどう せつな)
秋田のクラスに転入してきた女子高生。黒のロングヘアとピアス、両目の下のホクロが特徴。趣味は料理、裁縫、観劇と暴力。正体不明の少女で、高級タワーマンションで一人暮らしをしている。秋田に絡んでいた不良で空手家の幾島を暴力で圧倒し「暴力こそこの世で唯一のルール」と豪語する。総合格闘技(MMA)ヘビー級男性王者とも互角に渡り合えるほど、MMAの技に通じている。秋田を暴力の世界に引きずり込み、カーフキックや寝技などを少しずつ教えていく。
クレジット
- 原作
書誌情報
暴力万歳 6巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2025-06-06発行、978-4065395912)
第2巻
(2025-09-05発行、978-4065408728)
第3巻
(2025-11-06発行、978-4065414088)
第4巻
(2026-02-06発行、978-4065425336)
第5巻
(2026-04-06発行、978-4065431900)
第6巻
(2026-06-05発行、978-4065444757)








