女子の変身願望を叶えるシンデレラストーリー
小学校時代、フリル付きのかわいい服を着たらみんなに笑われてしまった過去を持つ真砂玲。以来、男勝りで「頼れるオカン」として、オシャレとは無縁の世界で生きてきた。そんな玲をとあるきっかけでかわいく変身させてくれ、パーティーに送り出してくれた東千石那緒。その後、美容専門学校に通うクールイケメン・東千石から、技術試験の練習のために顔を貸してほしいと頼まれた玲は、毎日彼にメイクしてもらい、周りからかわいい、キレイになったと言われるようになっていく。
不愛想なクールイケメン×オカンと呼ばれるジャージ女子
東千石は道行く女子の目をハートにしてしまうほどのイケメン。モテはするものの、彼女もつくらず、言い寄ってくる女子には興味がない。不愛想で強引なところもあるが、玲には親切で優しく、メイクから服選びまで全面的にサポートしてくれる。一方、玲は過去のトラウマから、かわいい恰好をすることができず、クローゼットはジャージオンリー。義理と人情を大切にしており、いったん引き受けたことは断れない性格をしている。そんな二人の初めての出会いはカフェ。座っていた玲がのけぞった時、後ろを歩いていた東千石にぶつかり、彼のコーヒーがこぼれてしまう。パーティに出席しなければならず困っていた玲は、謝罪をしながら「自分にオシャレを教えてほしい」と美容専門学校に通う東千石に土下座して頼むのだった。
イケメンすぎる東千石のセリフと仕草にドキドキが止まらない
東千石は普段ぶっきらぼうで命令口調だが、「私なんて」とつい自分を卑下してしまう玲にもっと自信を持てと言い、「俺がいくらでもかわいくしてやるよ」と優しい言葉をかける。また、ヒールを履かせてくれたり、立ち上がる時に手を貸してくれたりするため、玲は彼からのお姫様のような扱いに戸惑う。東千石は急に顔を近づけてきたり、耳元でささやいたりする。メイクをする東千石にとっては、普通のことでも、慣れていない玲は緊張しすぎて心臓がもたない。さらに「予定があってもお前を優先する」などと嬉しい言葉をかけてくれるため、東千石のことを意識せずにはいられないのだった。
登場人物・キャラクター
真砂 玲 (まさご あきら)
背が高くて力持ち、男勝りな女子大生。19歳。万年ジャージにすっぴんと女子力は低く、オシャレとは無縁の生活をしていた。困っている人を放っておけず、周囲から「頼れるオカン」と呼ばれている。本当はかわいいものが好き。義理と人情がモットーで、とても律儀。素直で裏表のない性格をしており、スポーツ万能で料理も得意。ただ、自己評価が低くて、すぐに謝ってしまう。また、よく土下座をする。実はスタイルがいい。
東千石 那緒 (ひがしせんごく なお)
美容専門学校の2年生。端正な顔立ちの男の子。不愛想で圧が強く、初対面では相手に怖い印象を与えてしまう。おしゃれで自分のセンスには自信がある。兄の女装姿を見て、人はこんなに変われるのかと感動し、ヘアメイクの道を目指す。ストイックに美容の勉強をしており、女子から告白されても卒業するまで彼女はつくらないと断っている。好きな食べ物はみたらし団子。本人に自覚はないが、女子をドキッとさせる仕草やセリフが自然に出てしまう天然ジゴロ。真砂玲の隣の部屋に住んでいる。
書誌情報
東千石さんのメイクアップドール 5巻 講談社〈KC デザート〉
第1巻
(2023-02-13発行、 978-4065307373)
第2巻
(2023-05-12発行、 978-4065317440)
第3巻
(2023-12-13発行、 978-4065340455)
第4巻
(2024-05-13発行、 978-4065355503)
第5巻
(2024-10-11発行、 978-4065372012)