正義の味方の作り方

「悪人よりヒーローの数が多い」と言われるほど、ヒーローが増えた世界。なんの超能力も持たない凡人の新人刑事の遠山誠は公安六課に配属される。そこは、不祥事を起こしたヒーローを逮捕したり、未熟なヒーローをサポートすることで、ヒーローの地位を守るため、秘密裏に設立された部署だった。遠山の先輩刑事の天守景三は、引っ込み思案で頼りない性格の持ち主だが、「心身に受けた痛みを力に変える」という強力な能力を持つ超人でもあった。

一般人に知られることなく、陰からヒーローたちをサポートする天守の姿に、遠山は次第に感銘を受けるようになるのだった。