沖田 空

早乙女もなこの通う高校に転校してきた1年生の男子。父親は元日本ウェルター級チャンピオンで、天才ボクサーとして知られる一条周作。もなこの父親で、周作の盟友でもある早乙女一馬が経営する「桜ノ台ボクシングジム」に入門するため、栃木から上京してきた。6歳の頃からボクシングを始め、プロボクサーの父親の手ほどきを受け、「フリッカージャブ」や「ロープ・ア・ドープ」といった必殺パンチを身につけている。ふだんはのんびりとした性格のお調子者で、容姿も頼りなさそうに見えるため、当初はもなこからボクシングの才能がないと思われていた。だが、ひとたびリングに上がれば卓越したボクシングセンスを発揮し、見る者を魅了する。ジムに入門後は、武市豪や芝草剛といったライバルたちと激闘を繰り広げ、のちにプロテストに合格を果たしてデビューを飾る。続編である『Monacoの空へ2 ALAS～輝ける翼～』では年齢は19歳、日本ライト級ランキング10位となる。全日本新人王決定戦でMVPを獲得したのち、メキシコで7か月にわたる厳しい修行を積んで鋼の肉体を手に入れた。さらにテクニックにも磨きがかかり、帰国後は名古屋きっての強豪である立花明を圧倒的な攻撃力で1ラウンドでKOした。また、性格も立ち居振る舞いもスマートになるが、さらなる成長を渇望するところは変わっていない。立花に勝利したのち、ライト級1位の三沢雄広と試合することを約束し、次なる対戦相手の石山数正との戦いに備えている。しかし、これまで戦った相手とは明らかに異質な石山のプレッシャーを前に、言い知れない恐怖心を抱いている。