珈琲時間

珈琲時間

コーヒーにまつわる物語を描いた短編オムニバス作品。

正式名称
珈琲時間
ふりがな
こーひーじかん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
ギャグ・コメディ
 
グルメ
レーベル
アフタヌーンKC(講談社)
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概要・あらすじ

コーヒーをモチーフにハードボイルド、SF、コメディなど、さまざまな人々のドラマを描いた1話完結型の短編17話からなるオムニバス作品。前作、『アンダーカレント』に次ぐ豊田徹也の第二作。

登場人物・キャラクター

アントニオ・モレッリ

第1話「Whatever I want」、第9話「Where are you」、第17話「Any Day Now」に登場。職業は映画監督で、無精ヒゲにサングラスが特徴。日本人の母とイタリアの父を持つハーフ。日本語も堪能だが、メディアの前などでは日本語を話せないふりをしている。図々しくとぼけた性格で、夏美に金の無心をし、コーヒー代を払わさせた。

夏美 (なつみ)

第1話「Whatever I want」、第9話「Where are you」、第17話「Any Day Now」に登場。チェリストの女性。馴染みの喫茶点「ミジンコ」でモレッリと出会い、何かとコーヒー代を立て替えさせられている。

山崎 (やまざき)

第2話「カプチーノ・キッド」、第10話「冬の波乗り」、第17話「Any Day Now」に登場。ウエノ少年の依頼を受けた探偵。同作者の作品『アンダーカレント』にも登場している。

ウエノ

第2話「カプチーノ・キッド」、第17話「Any Day Now」に登場。大人びた雰囲気の少年。山崎に、仲が良かったゲームソフト屋のお姉さんの捜索を依頼した。

はるみ

第3話「すぐり」、第17話「Any Day Now」に登場。仲のいい叔母がいる少女。何か悩みを抱えている様子。

鍋島 (なべしま)

第4話「ロボット刑事」、第17話「Any Day Now」に登場。五反田署所属の刑事。人間大のブリキのロボットのような見た目の、怪しげな「ロボット刑事」を連れて捜査を行っている。

桧山 (ひやま)

第5話「KIKI The Pixy」に登場。老年の男性。旧友の忘れ形見である少女と二人で暮らしている。

桧山の養女 (ひやまのようじょ)

第5話「KIKI The Pixy」に登場。身よりをなくし、桧山に引き取られた少女。常に「ゴーグル」を首にさげている。やんちゃな性格。

ヤクザの男

第6話「Hate to See You Go」に登場。組の金を持ち逃げしたヤクザ。かつての仲間に追い詰められ、銃を突きつけ合うこととなる。

子持ちの女性 (こもちのじょせい)

第7話「深夜+1」に登場。高級マンションに暮らすも、夫に逃げられ二人の幼い子供を一人で育てている妙齢の女性。男を部屋に招いたところ、子供を預けている近所のおばさんに見咎められ、口論となる。

自殺を試みた少女

第8話「リトル・ガール・ブルー」に登場。橋の上から川に飛び込み、自殺を試みるた少女。失敗し、通りすがりのおじさんに助けられた。

火村タケル (ひむらたける)

第10話「冬の波乗り」に登場。サーファーの青年。仲がこじれてしまった友人の依頼の依頼でやって来た山崎と共に海辺で一夜を明かした。

街を目指す男

第11話「きりん」に登場。15年前に出た街を目指し、車を走らせる男。道中、何度も「パンダカフェ」の場所を尋ねられ、「キリンに気をつけろ」と助言される。

無職の男

第12話「CHOPPED TOMATO PUREE」、第17話「Any Day Now」に登場。研究室を辞めてから停職に就かずフラフラしているため、妻から離婚を切り出されている。

田中ブックカフェの主人

第13話「田中ブックカフェ」に登場。無精ヒゲに眼鏡の男性。古書店「仙元堂」の倉庫を使い、「田中ブックカフェ」を開業した。

田上 恵子

第13話「田中ブックカフェ」に登場。第17話「Any Day Now」に登場。女性編集者。雑誌で「珈琲時間」というページを担当しており、田中ブックカフェに取材に訪れた。

老人

第14話「夢」に登場。妻が入院し、一人で暮らしている老人。結婚し、子供をもうけていた息子を亡くしている。最近、昔の夢を見ることが多くなっている。

二人組の青年

第15話「Lost In The Flood」に登場。水没した世界を舟で旅している二人組。ガス欠となり立ち往生していたところ、コーヒーの匂いを嗅ぎ付け、老婆と出会う。

老婆

第15話「Lost In The Flood」に登場。水没し、周囲の人々も避難して無人となった地域で猫と暮らす老婆。オイルを探していた二人組の青年を家に招いた。

ピエロ・パオロ・パゾリーニ三世

第16話「うそつき博士」に登場。白衣姿でモノクルをかけた男性。うそつき博士とも呼ばれている。生と死の間の世界で、老猫・キキとともに暮らしている。ちなみにこのエピソードはアントニオ・モレッリが監督した作品と思われる。

書誌情報

珈琲時間 講談社〈アフタヌーンKC〉

(2009-12-22発行、 978-4063106046)

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