落ちこぼれ召喚士×最凶のサメ
本作の舞台は魔法や怪物が存在する異世界。10年前、暗黒海域から突如現れた魔王軍により、人類は世界の大半を奪われている。人類存亡の危機に世界各国は手を結び、マナジニティー魔法学校を設立。魔法の才能を持つものを集め、救世主を育て上げようとしていた。田舎育ちのシロミもそんな救世主候補の一人だが、いつまで経ってもろくな召喚ができない落ちこぼれ生徒である。いよいよ退学が迫る中、最後の追試験を受けたシロミは、どういうわけか最凶の怪物、殺滅を召喚してしまう。殺滅は魔法学校の生徒21名とその使い魔をあっという間に惨殺。魔王軍のスパイだと疑われたシロミは、殺滅とともに放浪の旅に出ることになった。なお本作には、異世界から召喚されチート能力で無双する勇者もたびたび登場するが、殺滅の前では無力であった。
「殺滅」の能力と変身形態
殺滅は、水中だけではなく地中も自由自在に泳ぎ回る能力を持つ。普段は小さく可愛らしい姿でシロミに懐くが、いったんスイッチが入ると大きさや形態を自在に変化させ、敵味方の見境なく殺戮(さつりく)するのが特徴である。また、相手の能力を食べて自分のものにする特殊能力を持ち、どんどん強くなっていく。変身形態には、三つの首とタコ足で広範囲の敵を殲滅(せんめつ)する「トリプルヘッドパスモード」、竜巻をまとい空中を自在に飛び回る「ネードモード」、炎と一体化し無差別に溶岩を撒(ま)き散らす「シンモード」など、様々なバリエーションがあり、その能力は未知数である。なお、これらの変身形態はあらゆるサメ映画のパロディやオマージュであり、単行本巻末には、おまけとして元ネタとなった映画の紹介コーナーがある。
魔王軍と個性的な魔将たち
暗黒海域から突如として現れ人類の脅威となっているのが、魔王、シェパード率いる魔王軍である。軍の幹部である将軍は「魔将」と呼ばれ、それぞれが片翼しか持たない「カタハ」という戦闘員を率いている。シロミたちに最初に立ちはだかったのが、血翼(けつよく)魔将、アパパネール。鳥の手足と翼を持った女性で、竜巻を操る風魔法で殺滅を苦しめる。その他、バイクに騎乗し炎を操る炎輪(えんりん)魔将のゼルダン、巨大な幽霊船、フライングオルカ号を操る、幽海魔将のデビーショーといった個性的な敵キャラクターが次々と登場する。
登場人物・キャラクター
シロミ・ラブカトラフ
田舎育ちの14歳の少女。村や学校では失敗ばかりの笑われ者だったが、ほんの少しだけ魔力があったため、マナジニティー魔法学校に入学。世界を救う召喚士を夢見るが、才能は開花せず落ちこぼれとなった。退学寸前で最後の追試験を受けることになり、なぜか究極捕食海魔神「殺滅」という最凶最悪の怪物を召喚してしまう。殺滅が他の生徒を全滅させたため、魔王のスパイと疑われ逃亡生活を送ることになった。明るくポジティブな性格で、殺滅に翻弄されながらも人々の役に立ちたいと願い続けている。
殺滅 (さめ)
シロミの使い魔。レベル893というケタ違いの力を持つサメの怪物。水中だけではなく地中を自在に泳ぎ回り、シロミに甘える。通常時は可愛いぬいぐるみのような姿だが、戦闘モードになると巨大になったり、恐ろしい姿になったりする。自由気ままな性格で、いったん暴れ始めると敵味方や善悪の区別なく、周囲に甚大な被害をもたらす。特殊スキル「リア充キラー」を持っており、イチャイチャしているカップルを見かけると迷わず喰い殺す。
書誌情報
異世界喰滅のサメ 12巻 キルタイムコミュニケーション〈ヴァルキリーコミックス〉
第4巻
(2022-11-08発行、978-4799216927)
第5巻
(2023-05-08発行、978-4799217641)
第6巻
(2023-09-08発行、978-4799218112)
第7巻
(2024-02-08発行、978-4799218662)
第8巻
(2024-08-08発行、978-4799219409)
第9巻
(2025-01-08発行、978-4799219928)
第10巻
(2025-08-08発行、978-4799220733)
第11巻
(2026-02-06発行、978-4799221341)
第12巻
(2026-07-08発行、978-4799221921)








