百鬼恋乱

百鬼恋乱

鳥海ペドロの代表作の一つ。現代の日本を舞台に、怪異が見える女子高校生の卯ノ花ココは、鬼の兄弟である桐生零と十に出会う。彼らを神に戻すため、ココは花嫁修業に励むことになる。女性としての魅力を磨きながら、自分の思いと向き合い、一人の人間として強く成長していく姿を描いた和風ラブファンタジー。講談社「なかよし」2013年2月号から2015年5月号にかけて連載の作品。

正式名称
百鬼恋乱
ふりがな
ひゃっきこいらん
作者
ジャンル
お化け・妖怪
 
恋愛
レーベル
講談社コミックスなかよし(講談社)
巻数
全7巻完結
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双子の鬼と無自覚女子のもどかしい恋愛模様

怪異が見える女子高校生のココは、ある事件をきっかけに双子の鬼、零と十から鬼の花嫁として求愛されるようになる。しかし、ココは二人の恋愛感情になかなか気づかず、告白を受けたあともどこかズレた反応を見せる天然な一面がある。積極的な鬼の兄弟と、鈍感で天然なココ。彼らの奇妙な三角関係と恋愛模様がどのように展開していくのかが、本作の大きな魅力となっている。

鬼の花嫁は好きな鬼と結ばれた時に力を発揮する

「鬼の花嫁」としての資格を持つ女性には、鬼の力を倍増させる特別な能力が備わっている。しかし、その真の力が発揮されるのは、花嫁が心から愛する鬼に対してのみ。人の世の業を超え、過去も未来も捨て去り、魂さえも捧げて共に生きたいと願う時、その力は鬼に堕ちた神を元の姿へと押し戻すほど強大になると言われている。鬼の花嫁は、外見も内面も美しく成長するほど力が増すとされており、そのためココには厳しい花嫁修業が課されることになる。しかし、修業の最中にココが「三人でなかよく暮らしたい」と願ったことで、状況は思わぬ方向へと動き出してしまう。

立ちはだかる神々と三人の運命

鬼の花嫁の資格を持つココを狙っているのは、零と十だけではなかった。同じく鬼となった神の一人、東雲蜜もココに接近し、三人に接触してくる。さらに、1000年前に桐生兄弟と親しかった人間の巫女(みこ)、かぐやの殺害を指示した神、ゼウスも動き出す。ゼウスは、桐生兄弟が神に戻るのを阻止するため、天使の少女、ゆのんを使って揺さぶりをかけ、ココの心身を傷つけて花嫁の資格を奪おうと画策する。やがて、鬼の花嫁の資格を得られなかった鬼は消滅してしまうことを知ったココたちは、三人で幸せになる方法を模索し続ける。運命に抗い、愛を貫こうとする彼らの姿は、クライマックスに向けて最大の盛り上がりを見せていく。

登場人物・キャラクター

卯ノ花 ココ (うのはな ここ)

「人ではないものが見える」こと以外は、ごくふつうの女子高校生。年齢は15歳。小学生に間違われるほど背が低く、抱き心地の良い体型をしている。しかし、その愛らしい外見とは裏腹に、大盛り弁当に加えて定食を三人前も平らげるほどの大食漢。怪異を見るだけでなく、その感情を読み取り、寄り添おうとする優しい心の持ち主でもある。かつて飼い主に捨てられた黒犬の霊、ムクを自宅に引き取り、まるで飼い犬のように大切に世話をしている。母親を10年前に亡くして以来、一人暮らしを続けていたが、双子の鬼である零と十と同居することになった。共同生活の中で次第に鬼の花嫁としての力を高め、やがて自分の中に芽生えた初恋の感情にも気づき始める。蜜からは「コッコ」と呼ばれている。

桐生 零 (きりゅう れお)

十の双子の兄であり、鬼の少年。黒髪で、両耳の高い位置にピアスをつけ、黒を基調とした服装を身につけている。元々は神だったが、1000年前に出会った少女、かぐやが別の神に殺されたことに激怒し、その報復として神を殺害した罪で天界から堕ち、鬼となってしまった。再び神に戻るため、「鬼の花嫁」を探す過程でココと出会い、彼女が通う高校に転校生としてやってきた。本来は巨乳の美人を好むが、次第にココに対して特別な感情を抱き、強い独占欲を示すようになる。黒い炎を自在にあやつり、戦闘時にはそれを駆使する。かぐやからは「兄神さま」と呼ばれていた。

桐生 十 (きりゅう とあ)

零の双子の弟であり、鬼の少年。白髪で、白を基調とした服装を身につけている。元々は神だったが、兄の零が神殺しの罪で鬼となることが確定した際、彼を見捨てず共に鬼の道を選んだ。再び神に戻るため、「鬼の花嫁」を探す過程でココと出会い、彼女が通う高校に転校生としてやってきた。本来は足の美しい女性を好むが、次第にココに対して特別な感情を抱き、強い独占欲を示すようになる。その愛は純粋で、ココに無償の愛を捧げる覚悟を持っている。水や氷をあやつることができ、戦闘時にはそれを駆使して敵を圧倒する。かぐやからは「弟神さま」と呼ばれていた。

書誌情報

百鬼恋乱 全7巻 講談社〈講談社コミックスなかよし〉

第1巻

(2013-07-05発行、978-4063643893)

第2巻

(2013-10-11発行、978-4063643992)

第3巻

(2014-02-13発行、978-4063644159)

第4巻

(2014-06-13発行、978-4063644289)

第5巻

(2014-10-10発行、978-4063644463)

第6巻

(2015-02-13発行、978-4063644593)

第7巻

(2015-08-12発行、978-4063644791)

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