「墓」から「遺物」を盗み出せ
2025年、世界各地に「墓」と呼ばれる巨大建造物が次々と出現し、世界は混乱に陥る。しかし、その墓には神話や伝説、民話に由来する「遺物」が眠っており、それを手にした者には異能力を与えることが判明する。遼河は泰政の部下として、この遺物の盗掘を任されていたが、その卓越した能力を警戒された結果、危険な遺物が眠る墓で命を落としかける。だがその直後、カラス型の遺物の助力により、遼河は墓が出現した過去の日本へとタイムリープを果たす。泰政への復讐と成り上がりを誓った遼河は、誰よりも早く世界中の遺物を盗掘することを目指すのだった。
遺物の意思と所有者の関係性
「遺物」とは単なるアイテムではなく、それぞれに意思を持ち、所有者が決まるまでは多くの場合、動物の姿をとっている。遺物は話すことも自ら動くこともできるが、人間を嫌悪しているため、表面上は協力的に見えても人間を騙(だま)そうとすることも少なくない。一般的な人間は遺物との親和力を高め、友好関係を築こうとするが、遼河は遺物を信頼しておらず、圧倒的な支配力で遺物を屈服させる道を選ぶ。そんな遼河に対して、なぜかカラス型の遺物だけは協力的だが、その理由は明かされていない。遺物の中でも最も強力なものは「神クラス」と呼ばれ、その所有者はほかのどんな遺物の所有者よりも優位に立つとされている。
巨大組織「パンドラ」との激闘
泰政への完全な復讐を果たすため、遼河はさまざまな「遺物」を持つ仲間たちを詐欺まがいの手口で次々と引き入れていく。一方の泰政は、富裕層や軍人などの有力者と共に遺物を独占する組織「パンドラ」を設立。表向きは遺物による混乱を防ぐ善良な団体を装いながらも、組織に背く者をテロリストとして処刑できるルールを定め、遺物を狙う遼河の排除を画策する。遺物と異能力を駆使した巨大組織、パンドラとの緊迫感あふれる戦いこそが、本作の大きな見どころとなっている。
登場人物・キャラクター
剛力 遼河 (ごうりき りょうが)
盗掘を生業とする男性。年齢は23歳で、孤児として育ち、つねに貧しい生活を送っていた。非常に優れた記憶力を持ち、どんなに複雑なものでも暗記できる特技がある。泰政の部下として「墓」から「遺物」を盗掘し、生計を立てていた。しかし 38歳の時、泰政の罠にはまり瀕死の重傷を負うが、人間の味方をするカラス型の遺物の助力を得て、15年前にタイムリープを果たす。過去に戻ってからは、未来の知識や手に入れた遺物の異能力を駆使して大金を稼いでいる。さらに世界中の墓を巡りながら、まだ無名だが有力な遺物所有者を仲間に引き入れていく。遺物に対しては高圧的な態度で接し、支配することで協力を得ている。
大河原 泰政 (おおがわら たいせい)
巨大企業TKBMの会長を務める男性。かつて遼河の盗掘能力を高く評価し、部下としてスカウトした。遼河が盗掘した遺物の力によって世界最強の座に上り詰めたが、彼の優秀さを警戒し、罠を仕掛けて抹殺しようと画策した。強大な支配力を持ち、他人を奴隷のように扱う一方で、「神クラス」の遺物のオーラを浴びても理性を失わない。遺物を独占する組織「パンドラ」のメンバーであり、タイムリープ後の世界でも再び遼河の命を狙っている。「ジャック・ケイマン」という偽名を使うこともある。
クレジット
- 原作
-
SAN.G
- ストーリー
-
Yuns
書誌情報
盗掘王 11巻 KADOKAWA〈MFC〉
第1巻
(2021-03-22発行、978-4046800671)
第2巻
(2021-03-22発行、978-4046801180)
第3巻
(2021-07-21発行、978-4046805737)
第4巻
(2021-07-21発行、978-4046805744)
第5巻
(2022-01-21発行、978-4046810502)
第6巻
(2022-01-21発行、978-4046810519)
第7巻
(2022-09-22発行、978-4046817143)
第8巻
(2022-09-22発行、978-4046817150)
第9巻
(2023-07-22発行、978-4046826138)
第10巻
(2026-01-23発行、978-4046854858)
第11巻
(2026-07-23発行、978-4046602398)








