無罪弁護士と私刑執行者「テミス」の二面性
司は、どんな凶悪犯であっても無罪を勝ち取る「無罪弁護士」として知られる一方、ネット上では残虐な犯罪者を私的に処刑する「テミス」としての顔も持っている。テミスによる私刑は、犯人の罪状や手口に応じて決まり、例えば被害者を生きたまま切り刻んだ者にはネズミにかじられる刑が、急性アルコール中毒に追い込んだ者には直腸へのアルコール注入など、その手法は多岐にわたる。司は、被害者が味わった痛みや苦しみを犯人にそのまま味わわせたうえで、最後に命を奪う。
妹の無念を晴らすための追跡劇
司が犯人たちを調査し、私刑を執行する真の目的は、妹の愛理を殺害した犯人の捜索と処罰にある。13年前、愛理は何者かに殺され、遺体はバラバラに解体されたうえ、自宅に送りつけられた。現在も見つかっていない愛理の頭部を取り戻すため、司は「テミス」名義のSNSアカウントを通じて犯人に関する情報提供を呼びかけ、愛理の頭部を追い続けている。
「テミス」の司と協力者たち
「テミス」として活動する司には、多くの協力者がいる。危険な薬物を扱う医師や、SNS上で情報を提供する匿名の一般市民たちが、その活動を支えている。闇バイトの幹部を追い詰める際には、暴力団員の山城と手を組むこともあり、その追跡や私刑の手法は次第に多様化していく。しかし、司は愛理を殺害した犯人が身近にいることに気づいていない。一方で、その犯人は司が愛理の兄であることを把握し、彼こそが「テミス」ではないかと疑い、揺さぶりをかけてくる。
登場人物・キャラクター
霧島 司 (きりしま つかさ)
霧島法律事務所を経営する男性弁護士。決定的な証拠がある絶望的な状況からでも無罪を勝ち取ることから「無罪弁護士」と呼ばれている。しかし裏では、遺族の無念を晴らす制裁者「テミス」として暗躍し、殺人事件の量刑基準である「永山基準」に囚われない独自の私的制裁を執行している。13年前、妹の愛理が何者かにより殺害されてバラバラにされ、事件は未解決のままで遺体の一部も見つかっていない。また、猫のメメをかわいがっているが、あまり好かれていない。
益田 航太 (ますだ こうた)
霧島法律事務所に勤務する新人弁護士の男性。感情がすぐに表に出る素直な性格の持ち主。法に対して極めて真摯で、「テミス」の私刑を断固として認めない強い正義感を抱いている。しかし、司の弁護活動に同行するうちに、罪のない人の命を奪いながらもまったく反省していない凶悪な依頼者の姿を目の当たりにし、弁護士としての仕事の難しさや自身の良心との葛藤に苦しんでいる。
クレジット
- 原作
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草下 シンヤ
- 監修
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大槻 展子
書誌情報
私刑執行人 〜殺人弁護士とテミスの天秤〜 9巻 秋田書店〈ヤングチャンピオン・コミックス〉
第1巻
(2023-06-20発行、978-4253310765)
第2巻
(2023-12-20発行、978-4253310772)
第3巻
(2024-06-19発行、978-4253310789)
第4巻
(2024-11-20発行、978-4253310796)
第5巻
(2025-03-18発行、978-4253310802)
第6巻
(2025-08-20発行、978-4253310819)
第7巻
(2026-02-19発行、978-4253011754)
第8巻
(2026-04-20発行、978-4253013062)
第9巻
(2026-09-17発行、978-4253019750)








