経理の夏谷さんはガマンできない

経理の夏谷さんはガマンできない

財政ろろが初連載作『女子高生と聖職者さん』と、ほぼ同時期に連載を開始し、2作同時連載となった作品。現代日本の企業「芳文商事」を舞台に、社内ではバリバリのキャリアウーマンでありながら私生活ではダメダメな夏谷りこと、仕事の要領は悪いが家事が得意な桜野匡悟の日常を描いた、刺激的なベタ甘オフィスラブストーリー。芳文社「週刊漫画TIMES」2019年11月8日号から2024年9月13日号まで連載。

正式名称
経理の夏谷さんはガマンできない
ふりがな
けいりのなつたにさんはがまんできない
作者
ジャンル
同棲
 
ハラスメント
レーベル
芳文社コミックス(芳文社)
巻数
全8巻完結
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周囲には秘密のラブラブカップル

キャリアウーマンとしてバリバリ働く夏谷と、まじめだが要領の悪い桜野。会社での二人の評価は対照的だが、プライベートでは完全に入れ替わる。夏谷はぐうたらでふわふわとした性格になり、一方の桜野は料理をはじめ家事を手際よくこなす頼れる男性に変わる。実は二人は社内恋愛中のラブラブカップルだが、夏谷の意向により、交際は秘密にしている。そのため、仕事ぶりの違いもあり、周囲からは犬猿の仲だと思われているほど。そんな環境の中で、実際にはお互いに依存し合う二人のギャップや、人目を忍んでイチャイチャする姿が、本作の大きな見どころとなっている。

夏谷と桜野の幸せな日常にせまる過去のトラウマ

秘密の交際を続ける夏谷と桜野は、ラブラブな日々を過ごしていた。しかしある日、別の支社から桜野の元恋人である冬木が異動してくる。また、夏谷がしっかり者として自分を完全に武装するようになった背景には、以前勤めていた会社でのトラウマがあった。そのトラウマの原因となった先輩社員の千秋龍之介も、出向社員として現れる。彼らの登場により、二人の穏やかな日々に暗雲が立ち込めていく。

複雑に変化していく人間関係

かつて桜野と交際していた冬木は、現在の夏谷と同様に社内で一目置かれる有能な女性。しかし、彼女は桜野の包容力に甘えることで自分がダメな人間になってしまうことを恐れ、自ら彼のもとを去っていった。一方で、裏で手を回して夏谷を社内で孤立させ、彼女にトラウマを植え付けた千秋にも、実は彼なりの理由があった。自分の気持ちに正直になれず、誤った選択をした結果、大切なものを失ってしまった冬木と千秋は、それぞれの過去を察しながら支え合うことで新たな絆を築いていく。夏谷と桜野の恋愛の進展だけでなく、彼らを取り巻く人々の人間的成長や関係性の変化も、本作の重要なテーマとなっている。

登場人物・キャラクター

夏谷 りこ (なつたに りこ)

芳文商事の経理課に勤める女性。桜野と交際し同棲しているが、その事実は周囲には秘密にしている。仕事に対しては自他共に厳しく、社内でも一目置かれる存在。しかし、実際はふわふわとした性格でズボラな一面があり、私生活は壊滅的。以前勤めていた会社では要領の悪さからいじめを受けた経験があり、芳文商事に転職してからは、つねに気を張って「デキる女性」を演じ続けている。そのため、当初はミスの多い桜野とは仕事上の相性が悪かったが、ある時、自分の本当の姿を知られて私生活の面倒を見てもらうようになり、次第に彼に惹(ひ)かれていく。仕事以外の時間はぐうたらで、定時を過ぎると桜野に癒されないと禁断症状が出るほど。そのため残業中は凛(りん)とした自分を保つのが難しく、気を抜くと関西弁のおっとりした口調になってしまう。また、非常に酒に弱い。

桜野 匡悟 (さくらの きょうご)

芳文商事の営業課に勤める青年。夏谷と交際し同棲しているが、その事実は周囲には秘密にしている。仕事では要領が悪く、ほかの男性社員から軽んじられ、見下されている。しかし、プライベートでは料理をはじめ家事全般を器用にこなす。また、まじめで誠実な性格に加えて包容力もあるため、一部の女性社員から高い人気を誇る。仕事中はつねに気を張り、自他共に厳しい夏谷の本当の姿を知り、彼女の私生活をサポートするうちに心を通わせ、交際するようになった。プライベートでの有能さゆえに、ある意味では「ダメ女製造機」とも言える一面がある。

書誌情報

経理の夏谷さんはガマンできない 全8巻 芳文社〈芳文社コミックス〉

第1巻

(2020-08-17発行、978-4832237643)

第5巻

(2022-09-14発行、978-4832239425)

第6巻

(2023-05-16発行、978-4832239937)

第7巻

(2024-04-16発行、978-4832203907)

第8巻

(2024-11-15発行、978-4832204560)

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